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平成31年4月 新年度市長訓示について

ページID:0064921 更新日:2019年4月1日更新 印刷用ページを表示する
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皆さん、おはようございます。

本日から、平成31年度がスタートいたします。

4月1日付けで、新規採用職員34名を含め、総勢375名の人事異動発令を行いました。

 この度の人事異動におきましては、市民の皆様の英知と総意を結集して策定いたしました「第五次新居浜市長期総合計画」が、最終
年度まで残すところあと2年、また、「住みたい、住み続けたいあかがねのまち」を目指して策定いたしました「新居浜市総合戦略」は
最終年度となり、まさに総仕上げの時期を迎え、当面する人口減少対策や災害対策をはじめ、本市の重要施策の着実な執行を図るため、
能力主義と適材適所による人事配置を行ったものです。

 皆さんご存知の通り、今年は平成から「新しい元号」へと変わる節目の年であり、本日、新しい元号の発表が予定されています。
来月1日から新たな元号に移行し、国民の期待が大きく膨らむ「歴史的節目の年」でございます。

 さて、地元に目を向けますと、今年最大の目玉事業といたしまして、愛媛発の東予東部圏域振興イベント「えひめさんさん物語」が、愛媛県
と連携して、東予3市で開催されます。「さんさん」とは、東予地域で脈々と受け継がれている歴史、文化を背景とした、ものづくり「産業」と、
海や街に降り注ぐ「太陽」、そしてそこに住まう人々の暮らしを見守るように佇む「山脈」、これらの3つの「さん」、さらには東予3市の「さん」を
意味しております。4月20日、土曜日、山根公園での開会セレモニー「えひめさんさん物語 開幕祭」を皮切りに、11月までの間、別子銅山に
想いを馳せた天空の音楽祭など、六つの物語からなる各種イベントが行われます。 このイベントを、東予東部圏域の魅力を全国に発信する
絶好の機会としてとらえ、経済部はもちろんですが、全庁一丸となって、全力で取り組んでいただきたいと思います。

さて、「逆明利君、謂之忠(ぎゃくめいりくん、これをちゅうという)」

これは、広瀬宰平が座右の銘とした言葉であります。

 「本当の忠義とは、上司や主君の命令、たとえ国家の命令であっても、それが主君のため、国家のためにならなければあえて逆らうことある
べし」という、強い意志を表しております。もともと住友には自由闊達(かったつ)な意見交換を重んじ、身分の上下にとらわれずに意見を聞き
入れるという伝統の精神がございました。家長たちもこれを重んじ、9代家長・友聞(ともひろ)は、「住友家では新古老若(しんころうにゃく)の
区別なく、住友家のために有益であれば、ささいなことでも上申すべきである。たとえその意見を採用しなかったとしても、その忠志には心から
感謝するので、遠慮なく申すこと」と家人に申し渡しております。

 こうした家風の中で、明治元年に大阪の重役たちが別子銅山を売却しようとしたときに、当時まだ別子銅山支配人だった広瀬は真っ向から
反対し、別子銅山の売却を食い止めました。このとき広瀬が反対していなければ、後の住友の繁栄はなかったかもしれません。

 部下が上司に意見を言えず、イエスマンではコミュニケーションがだめになってしまい、風通しの悪い職場環境になります。幹部職員の皆さん
には、部下からの意見には、きちんと耳を傾け、たとえ考えが違っていても、部下が意見をどんどん言える、そのような関係をぜひ作っていただく
よう、お願いいたします。

 最後に、「ともにつくろう 笑顔輝く新居浜市」の実現に向け、一層の自覚と責任をもって職務に精励していただきますことをお願いして、辞令
交付式に当たりましての訓示とさせていただきます。

今年一年、一緒に頑張りましょう。

よろしくお願いします。