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地震の知識


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ページID:0075263 更新日:2014年12月1日更新 印刷用ページを表示する
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1.地震発生のメカニズム

日本でおきる地震には、大きく分けて2つのタイプがあります。

(1)海溝型(プレート境界型)地震

地球の表面は十数個のプレートで構成されています。

プレートは地中の熱の影響で年間数センチづつ移動しています。

そのプレートの沈み込みに伴うもう一方のプレートの変形が限界に達し、もとに戻るときに地震が発生します。

海溝型(プレート境界型)地震の図

近い将来発生が予想されている南海地震、東南海地震、東海地震がこのタイプです。

(2)内陸型(活断層型)地震

兵庫県南部地震(1995年)に代表される内陸型(活断層型)地震は「活断層」と呼ばれる地面の裂け目が動いて起こります。日本に約2000の活断層があると言われています。

内陸型(活断層型)地震の図

2.震度とマグニチュード

震度は地面の揺れの強さを10段階で表します。

マグニチュードは地震のエネルギーの大きさ、地震の規模を表します。

M4  ×約32倍   M5
M4  ×約1000倍 M6
マグニチュードが1増えると地震のエネルギーは約32倍になります。
すなわちM5の地震はM4の地震が32回起こったのと同じエネルギーとなります。

震度解説表

人間屋内の状況屋外の状況木造建物
人は揺れを感じない。---
屋内にいる人の一部が、わずかな揺れを感じる。---
屋内にいる人の多くが、揺れを感じる。眠っている人の一部、が目を覚ます。電灯などのつり下げ物が、わずかに揺れる。--
屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。恐怖感を覚える人もいる。棚にある食器類が、音を立てることがある。電線が少し揺れる。-
かなりの恐怖感があり、一部の人は、身の安全を図ろうとする。
眠っている人のほとんどが、目
を覚ます。
つり下げ物は大きく揺れ、棚にある食器類は音を立てる。座りの悪い置物が、倒
れることがある。
電線が大きく揺れる。歩いている人も揺れを感じる。自転車を運転していて、揺れに気付く人がいる。-

多くの人が、身の安全を図ろうとする。一部の人は、行動に支
障を感じる。
つり下げ物は激しく揺れ、棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。
座りの悪い置物の多くが倒れ、家具が移動することがある。
窓ガラスが割れて落ちることがある。電柱が揺れるのがわかる。補強されていないプロック塀が倒れ
ることがある。道路に被害が生じることがある。
耐震性の低い住宅では、壁や柱が破損するものがある。

非常な恐怖を感じる。多くの人が、行動に支障を感じる。棚にある食器類、書棚の本の多くが落ちる。テレビが台から落ちることがある。
タンスなど重い家具が倒れることがある。変形によりドアが開かなくなることがある。
一部の戸がはずれる。
補強されていないプロック塀の多くが倒れる。据付けが不十分な自動販売機が倒れることがある。多くの墓石が倒れる。自動車の運転が困難となり、停止する車が多い。耐震性の低い住宅では、壁や柱がかなり破損したり、傾くものがある。

立っていることが困難になる。固定していない重い家具の多くが移動、転倒する。開かなくなるドアが多い。かなりの建物で、壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する。耐震性の低い住宅では、倒壊するものがある。耐震性の高い住宅でも、壁
や柱が破損するものがある。

立っていることができず、はわないと動くことができない。固定していない重い家具のほとんどが移動、転倒する。
戸が外れて飛ぶことがある。
多くの建物で、壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する。補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。耐震性の低い住宅では、倒壊するものが多い。耐震性の高い住宅でも、壁、
柱がかなり破損するものがある。
揺れにほんろうされ、自分の意志で行動できない。ほとんどの家具が大きく移動し、飛ぶものもある。ほとんどの建物で、壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する。
補強されているブロック塀も破損するものがある。
耐震性の高い住宅でも、傾いたり、大きく破壊するものがある。

3.津波

地震における津波は、地震による海底地形の急激な隆起や沈下によって、海面が持ち上げられたり、沈み込んだりすることで起こります。揺れが小さいからと言って油断は出来ません。揺れの大きさにかかわらず、テレビやラジオの津波情報に十分注意してください。

津波予報の種類解説
津波警報大津波高いところで3m程度以上の津波が予想されますので、厳重に警戒してください。
津波高いどころで2m程度の津波が予想されますので、警戒してください。
津波注意報津波注意高いところで0.5m程度の津波が予想されますので、注意してください。

津波の破壊力は高波や高潮とはけた違いです。1960年に地球の反対側のチリで起きた地震では、日本でも津波により142人の死者、行方不明者が出ています。(ジェット機並みの速さで襲ってきます。)

警報が発令されたら、浸水の恐れのある地域(昭和通りから北)は、とにかく高台・3階以上のビル等に避難しましょう。