議員氏名
永易英寿
本会議年
平成27年
定例会月
2月
内容
(質問)
○12番(永易英寿)(登壇) 次に、お手玉文化の推進についてお伺いいたします。
昨年の10月29日にNHKテレビためしてガッテンで「認知症&受験に勝つ!脳フル回転する昔遊び」として新居浜のお手玉が紹介されていました。御存じのようにお手玉は、新居浜市に日本のお手玉の会の本部があります。手軽で親しみやすいお手玉は、新居浜市政においても地域包括支援センターが介護予防事業や高齢者の生きがい創出事業でお手玉教室を開催しています。
また、地域では、日本のお手玉の会新居浜支部やボランティアグループお手玉たまてばこの皆さんが中心に、神郷や浮島、泉川小学校区の子供たちにお手玉に触れ、楽しく遊べる機会や3世代交流の場を提供しております。お手玉は医学的にも脳活性化効果があると言われており、お手玉療法が不眠症や鬱病の改善に効果があらわれるとされています。教育現場でも子供の学習における集中力の高まりが期待されております。
そこで提案ですが、1つ目は、お手玉セットの配付です。お手玉文化をより新居浜市民の皆様に浸透させるために、子供のころからお手玉に触れる機会をふやすことが大切です。小学校に入学する際にお手玉セットを子供たちに入学記念に配付してみてはいかがでしょうか。そして学校では、日本のお手玉の会が行っているお手玉段位認定のようなお手玉検定を実施し、お手玉っ子を養成すれば、お手玉のまち新居浜がより全国に向けて発信されるとともに、お手玉効果により子供たちの学習意欲向上にもつながると思います。
2つ目は、お手玉競技大会の開催です。新居浜市お手玉大会を開催し、世代別や新居浜お手玉チャンピオンなどを毎年決定することで、お手玉の啓発と競技力向上につながり、広く市民の皆様にも浸透していくと思います。
3つ目は、お手玉による新居浜市のPRです。観光客向けも含めて駅前や建設される総合文化施設でのお手玉文化の発信や、目立つところにお手玉に関するモニュメントや時計を設置してはいかがでしょう。市制70周年記念誌では、お手玉遊び、新居浜太鼓台、近代化産業遺産の3部作も発行しています。駅前には近代化産業遺産である銅のイメージがあり、総合文化施設には太鼓台ミュージアムにより太鼓台の存在感を示します。お手玉に関しては、さらなる新居浜市の施策としての取り組み、後押しが必要だと思います。私が先ほど提案した3点も含めて新居浜市における今後のお手玉文化の推進についてお考えをお聞かせください。
(市長答弁)
○市長(石川勝行)(登壇) お手玉文化の推進についてお答えいたします。
お手玉による新居浜市のPRについてでございますけれども、総合文化施設でのお手玉文化の発信につきましては、これまで日本お手玉の会新居浜支部の皆様方に設計段階から御相談申し上げてまいりました。その結果、具体的な情報発信の方法として、施設の1階にお手玉の会の方々が所有されているさまざまな資料を借用し、展示紹介させていただくコーナーを計画いたしております。
また、開館以降、多目的ホールや屋内ステージなどを利用しての大会や教室、アート工房でのお手玉づくりのワークショップについて指定管理候補者からの提案があり、実施の時期や方法などを関係者と協議を重ねております。
次に、モニュメント等の設置という御提案につきましては、今後全国大会の開催といった市民の機運の盛り上がりがあれば、それにあわせて検討してまいりたいと考えております。
(教育長答弁)
○教育長(阿部義澄)(登壇) お手玉文化の推進についてお答えいたします。
教育委員会では、日本のお手玉の会と協力して、総合的な学習の時間でのお手玉文化の紹介や放課後子ども教室でのお手玉教室の開催など、子供たちがお手玉に触れ、親しむ機会をつくり、その文化の継承を行っているところでございます。
御提案のお手玉セットの配付とお手玉検定につきましては、検定時間の確保など課題も多いことから、今後の検討課題とさせていただきます。
また、日本のお手玉の会からお手玉を寄贈したい旨の申し入れがありますことから、学校活動の中で有効に活用することにより学校におけるお手玉文化の推進を図ってまいります。
(市民部長答弁)
○市民部長(関?生)(登壇) お手玉文化の推進についてのうち、お手玉競技大会の開催についてお答えいたします。
平成24年9月には、市制施行75周年記念事業として、新居浜発祥である日本のお手玉の会が創立20周年を記念した全国お手玉遊び愛媛・新居浜大会が開催されまして、市内外から多くのお手玉愛好家が新居浜市に集い、地域や世代を超えた交流を深めました。その開催に際しては、市も補助金200万円を助成するとともに、広報や職員ボランティアなどの側面的な支援を行ってまいりました。手軽で親しみやすいお手玉は、医学的な効果に加え、日本の伝統文化であるお手玉の保存や継承を通じた3世代の交流など、その効果は高いものであると認識いたしておりますことから、市といたしましても、新居浜市のお手玉普及につきましては、日本のお手玉の会の自主的な活動を尊重しながら支援をいたしているところでございます。お手玉競技大会の開催に際しましては、市の公募補助金の活用のほか、大会運営時の職員サポートや団体活動のPRなど、今後とも協力できる支援を実施してまいりたいと考えております。
(再質問)
○12番(永易英寿)(登壇) 前向きな御答弁ありがとうございます。お手玉セットの配付も検討していただけるとのことでありがとうございます。これは皆さん御存じかもしれませんが(教科書を示す)、日本のお手玉の会新居浜支部が作成したお手玉遊びの教科書です。平成26年度文化庁芸術振興費補助金、伝統文化親子事業の採択を受け、昨年7月に発行したものです。小学生を対象に作成されており、お手玉の歴史や新居浜市とお手玉の関係、お手玉の遊び方やお手玉をすることによってのよい効果などが掲載されております。伝承文化を親子や地域で体験してもらって次の時代に引き継いでいただきたいという願いから作成されております。この教科書も同時に配付する検討をいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
(教育長答弁)
○教育長(阿部義澄)(登壇) 永易議員さんの再質問にお答えいたします。
お手玉の寄贈並びに指導書の寄贈についてですが、日本のお手玉の会の新居浜支部から教育委員会のほうへ教育委員会を通じて学校に配付したいというふうな申し出があります。お手玉だけ配ってそのルールを配らんというのも少しおかしいと思いますので、利用させていただきたいと思います。
(再質問)
○12番(永易英寿)(登壇) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
先日、ウィリアム王子が来日して福島を訪れた際、被災地でお手玉をする様子が報道されていました。お手玉の会新居浜支部は、これまで何度も被災地にお手玉を寄贈しており、お手玉交流を図っております。私も一緒に行ってお手玉交流を行いましたが、大変喜ばれました。新居浜市から日本全国や世界に向けてお手玉文化を発信していきたいと考えておりますので、今後ともお手玉の普及に向けて御尽力よろしくお願いいたします。