議員氏名
永易英寿
本会議年
平成27年
定例会月
2月
内容
(質問)
○次に、有害鳥獣被害対策についてお伺いいたします。
市内一円でイノシシや猿、鹿などの有害鳥獣による農作物などへの被害が拡大しております。新居浜市では、鳥獣被害防止計画を策定し、有害鳥獣被害対策に日々尽力されております。現在の適切な個体数の把握や農作物やかんきつ類等への被害状況は新居浜市としてどのように把握されているのでしょうか。例えば、イノシシの捕獲についてですと、第三次愛媛県イノシシ適正管理計画では、捕獲頭数目標は愛媛県全域で年間2万5,000頭です。この数値は平成17年度から平成22年度までの平均捕獲頭数の2.4倍に当たる数を目標に上げています。新居浜市の鳥獣被害防止計画によりますと、平成25年、平成26年、平成27年と3カ年の目標は毎年200頭です。愛媛県の目標数値と開きがありますが、いかがお考えでしょうか。
また、捕獲数を上げるための猟友会などへの支援充実や継続可能な捕獲体制づくりに向けた後継者育成についてはいかがお考えでしょうか。
次に、防除、箱わななどへの支援補助や駆除、捕獲に関する経費の助成措置の現状や猟犬への補助状況はどのようになっているのでしょうか。
また、捕獲中のけがや保険などの対応は、市としてどのようにしているのでしょうか、お聞かせください。
(経済部長答弁)
○経済部長(寺村伸治)(登壇) 有害鳥獣駆除対策についてお答えいたします。
まず、有害鳥獣の個体数の把握と農作物への被害状況についてでございます。
有害鳥獣の個体数につきましては、把握しがたいのが実情でありますが、本市におきましては、実際に捕獲に当たる各猟友会からの聞き取りにより把握に努めており、生息数は毎年変動はあるものの、減少傾向にあると伺っております。
また、被害状況につきましては、被害報告時に市職員が各猟友会、愛媛県、鳥獣保護員等と連携の上現地に出向き、調査等を行っております。
家庭菜園などの自家消費分は被害額に換算することが困難でありますが、新居宇摩農業共済組合等への被害報告によりますと、有害鳥獣による農作物への被害として、平成24年度722万3,000円、平成25年度96万8,000円となっております。
次に、第三次愛媛県イノシシ適正管理計画と新居浜市鳥獣被害防止計画での捕獲頭数の目標数値についてでございます。
まず、第三次愛媛県イノシシ適正管理計画と新居浜市鳥獣被害防止計画との捕獲頭数の目標数値の開きにつきましては、目標数値の設定方法が異なることによるものでございます。県における設定方法は、年間を通じた捕獲頭数の目標数値であり、本市における設定方法は、駆除期間中のみを対象とし、県と協議した上で捕獲頭数の目標数値を設定することとしております。
なお、本市の現在の目標数値におきましても、平成17年度から平成22年度までの平均捕獲頭数の2.7倍となっております。
次に、猟友会などへの支援の充実と継続可能な捕獲体制づくりに向けた後継者育成についてでございます。
まず、従来から支出しております有害鳥獣捕獲に対する報償費につきまして、各猟友会の駆除隊が円滑に有害鳥獣捕獲ができるよう平成26年度におきましては、前年比1.6倍増の予算措置をいたしております。
さらに、愛媛県捕獲隊支援事業により、狩猟免許更新料等の補助を行っており、駆除隊の活動意欲の向上や活動しやすい環境づくりに寄与し、捕獲頭数の増加につながっているものと認識しております。
また、後継者育成に関しましては、今後の被害防止を考える上で極めて重要な課題であると考えております。別子山地区につきましては、若干名ではございますが、新規に猟友会に加入しようとする若い人材も出てきております。今後も各猟友会の意向を伺いながら市政だよりやホームページによる猟友会への加入のあっせんなど、継続的な後継者育成を推進してまいります。
次に、防除、箱わななどへの支援補助、捕獲に関する経費の助成措置の現状と猟犬への補助、捕獲中のけがや保険などの対応についてでございます。
まず、防除、箱わなにつきましては、平成22年度国庫補助事業により新居浜市鳥獣被害対策協議会において36基の箱わなを購入し、市内3猟友会に貸し出しを行い、猟友会管理のもと全てが設置されている状況でございます。
また、捕獲に関する助成措置といたしましては、有害鳥獣駆除において使用する消耗品を提供しております。
さらに、猟犬に関する経費につきましては、捕獲頭数に対する報償費に含まれているものと認識しております。
次に、捕獲中のけがに対する保険につきましては、現在補助の対象といたしておりませんが、各猟友会の意向及び他市の状況等を参考にしながら新たな支援策につきまして検討してまいります。
(再質問)
○12番(永易英寿)(登壇) 先ほど保険についても前向きに検討していただけるということだったんですが、今後も継続可能な捕獲体制づくりについて充実させていただくことを望みまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。