議員氏名
永易英寿
本会議年
令和3年
定例会月
6月
内容
(質問)
○次に、小中学校トイレの洋式化についてお伺いいたします。
私は、これまで平成28年6月、平成29年6月と議会質問させていただいております。平成28年6月の議会答弁では、平成25年度における洋式化率が、小中学校全体では32.8%とおおむね3分の1の設置となっており、洋式化率60%以上を目標として順次改修を進めている状況ではありますが、今後の整備計画については、洋式化を前提とした大規模なトイレの改修工事は計画しておりませんという答弁でした。翌年の平成29年6月に議会質問したときには、石川市長の2期目の公約の中で、教育施設の整備、学校トイレの洋式化と明記されていたこともあり、そのときの議会答弁では、整備計画をまず策定して、できるだけ早いうちにとのことで、答弁もやや前向きに進みました。平成31年2月議会では、洋式化率が大体33.4%で、これを将来的に何年度に60%にするという目標年度はないという答弁でした。
昨年の市長3期目の公約でも、小中学校トイレの洋式化は明記されており、洋式化率アップに対する市民の皆様からの期待は高まっておりますが、現況の洋式化率はいかがでしょうか。
また、具体的な整備計画など、進捗状況をお伺いいたします。
文部科学省の調査によると、昨年9月現在、全国の公立小中学校で児童生徒が使うトイレの便器は、57%が洋式で、前回、平成28年調査の43.3%から4年間で14ポイントほど大幅に増えていて、文部科学省は、コロナ禍で一段と洋式化が加速するだろうと予測しています。
新居浜市の場合は、令和2年度の洋式化率が39.4%であり、全国平均の57%と比べかなり遅れた整備率です。今年4月には小学校トイレの洋式化についての要望として、入学したばかりのお子さんを持つ親からの切実な市長へのメールが寄せられています。内容は、次のとおりです。子供と公衆トイレでの練習も行っていても、なかなかうまくできず、汚してしまうこともありました。小学校では、各階に1つの洋式トイレに列ができるということです、というメールの内容でした。令和になっても、学校トイレは昭和と言われている現状ですが、周りから和式トイレが減っていき、練習する機会も場所も少ないまま、お子さんを入学させる保護者の不安はいかばかりかと思います。今年1月の読売新聞には、蓋のある洋式トイレが和式より飛沫拡散防止に効果、コロナ対策にと学校や飲食店で設置進むという見出しで記事が掲載されておりました。それは、新型コロナウイルス感染症対策の地方創生臨時交付金を活用し、自治体が小中高校や飲食店などのトイレの洋式化を進めている。蓋のある洋式は、和式と比べ飛沫拡散防止に一定の効果があるとされ、洋式化の計画を前倒ししたり、設置する事業者に補助金を出したりして、新しい生活様式への移行を支援しているという内容でした。
松山市は、昨年の12月議会で、コロナ対策の一環で、教育現場の衛生環境を向上するため、トイレを洋式化し、従来のタイル張りから水をはじく乾式に床を改修、手洗いを自動水栓とする事業に3億7,227万円の補正予算を組んでいます。
四国中央市は、現在洋式化率39.7%ですが、現在開会中の6月議会には、6億6,000万円を上程し、新型コロナウイルスなどの感染症対策として、手洗い設備を自動水栓にし、非接触化も進め、改修後の洋式化率は70%から80%程度に引き上げるとお聞きしております。
このような他市の動きを受けて、新居浜市の目標は、60%のままでしょうか。
いずれにいたしましても、到達年度も設定して、初めて目標と言えるのではないでしょうか。学校ではありませんが、新居浜市は、市役所庁舎を今年度全て洋式化するとお聞きしております。小中学校のトイレ洋式化率アップをするには、市長の政治的な決断も必要です。即効性のある具体的な整備計画をお聞かせください。
(教育委員会事務局長答弁)
○教育委員会事務局長(高橋正弥)(登壇) 小中学校トイレの洋式化についてお答えいたします。
まず、小中学校のトイレの洋式化率につきましては、60%以上を目標に取り組んでいるところでございますが、現在、小学校が42.5%、中学校が36.6%、小中学校全体では40.2%となっております。
令和元年度には、避難所となる体育館トイレにつきましては、男女共各1基の洋式トイレに改修するとともに、随時のトイレ修繕に併せて洋式化工事を実施することにより、全小中学校の各棟、各階にある全てのトイレに1基ないし2基の洋式トイレが設置されております。
次に、本市におけるトイレの洋式化率の目標値と到達年度についてでございますが、今年度、学校施設全体の長期的な改修計画を策定する予定でございますので、その中にトイレの洋式化の推進を盛り込み、他市の状況等も鑑みながら、洋式化率の目標値を精査するとともに、到達年度を設定してまいりたいと考えております。
今後におきましても、子供たちにとって毎日の生活の場となる学校施設が快適で安心できる環境になるよう、洋式化に併せ実施する工事範囲の検討も加えながら、施設整備に努めてまいります。
(再質問)
○17番(永易英寿)(登壇) 今年度、改修計画を策定するということですが、およそ何月ぐらいをめどにされるのでしょうか。もしくは年度末をめどとか、具体的な方針をお聞かせください。
(教育委員会事務局長答弁)
○教育委員会事務局長(高橋正弥)(登壇) 永易議員さんの再質問にお答えいたします。
学校施設の改修計画の時期ということでございますが、年度内の策定を目指してまいりたいと考えております。
(再質問)
○17番(永易英寿)(登壇) 小学校では、各階に1つの洋式トイレに列ができるということを市長へのメールで拝見いたしましたが、特に小学生の低学年になればなるほど、トイレに行くのが困っているという情報をお聞きしておりますが、やはり列ができるという状況を改善するという方針というのは、いち早く立てなくてはいけないと思いますが、そのような現状把握と改善対策というのはいかにお考えでしょうか。
(教育委員会事務局長答弁)
○教育委員会事務局長(高橋正弥)(登壇) 永易議員さんの再質問にお答えいたします。
小学校、特に低学年のトイレが列になるということについてどう考えていくかということでございますが、今年度策定予定の学校施設の長期的な改修計画の中で、近年のうちに校舎が長寿命化など改修予定となる学校は校舎改修の中で、近年のうちに校舎改修が見込めない学校については、床をドライ式に改修を含むのか、洋便器のみの改修にするのか、全てのトイレに先行して、例えば低学年がおるというところが1階だったら1階のトイレから改修するのかなど、実施する工事範囲の検討を加えながら、洋式化率と到達年度を加味した整備計画を考えてまいりたいと思います。
(再質問)
○17番(永易英寿)(登壇) 整備計画、または実施に向けての取組、改修、改善が進むよう期待して、このトイレに関しての質問は終わりたいと思います。