議員氏名
永易英寿
本会議年
令和4年
定例会月
2月
内容
(質問)
○17番(永易英寿)(登壇) 次に、小中学校トイレの洋式化についてお伺いいたします。
コロナ対策として、今年度市役所庁舎のトイレは全て洋式化されましたが、学校トイレ洋式化は、遅々として進まないのが現状です。
平成24年のTOTO総合研究所の調査によると、学校など公立施設で和式トイレと洋式トイレの菌数を比べたところ、学校、和式、床、湿式はおよそ8万3,000コロニーフォーミングユニット平方センチメートル、それに対し洋式便座では、およそ10コロニーフォーミングユニット平方センチメートルと比べ物にならないほどの差が見られます。
こうした状況を踏まえ、感染症対策として、洋式化を急ぐ計画はあるのか、お伺いいたします。
令和4年度当初予算には、小学校トイレ改修事業として、中萩小学校中棟、北棟のトイレの洋式化に係る実施設計委託料1,087万8,000円計上されております。その中萩小学校のトイレ改修が完了すると、洋式化率が40.2%から42.8%と2.6%アップするとお聞きしましたが、中萩小学校の次はどのような順序で改修していく予定でしょうか。
令和2年9月の全国の洋式化率は57%、愛媛県平均が44.6%です。これは、1年前の数字で、中萩小学校がトイレ改修を完了したとしても全国平均はおろか愛媛県平均さえも下回ります。四国中央市は、トイレ改修費として令和3年6月議会には6億6,000万円を上程、松山市は令和2年12月議会で3億7,227万円の補正予算を組んでおり、このままでは他市との差が開く一方ですが、この状況を改善するお考えはないのでしょうか。
次に、小学校、中学校の学校別の洋式化率についてお伺いいたします。
小中学校のトイレ洋式化率アップもさることながら、義務教育ですので、学校によって大きく学ぶ環境や設備の格差が生じないよう注視していく必要がありますので、お聞きいたします。
現状では、学校によって設備環境に大きく差が生じていると思われますので、洋式化率の見える化が必要だと思っております。
先ほど述べたように、小中学校の洋式化率は、現在40%程度ですが、市内のある学校では、1つのトイレに4基あるうち洋式トイレが1基ずつしかないというように、25%程度と洋式トイレの数が少ないところがあると思います。入学式などには、1つしかない洋式トイレに児童の列ができ、また数が少ない中、洋式トイレの鍵が壊れているところもあり、児童が大変困っているようです。
小中学校での洋式化率が低い学校ワーストスリーの学校名とその数値、またベストスリーの学校名とその数値、またそれぞれの洋式トイレ1基当たりの児童数を小中学校別にお聞かせください。
次に、学校施設の改修計画作成についてお伺いいたします。
今年度の6月議会では、学校施設の改修計画策定時期は、年度内の策定を目指してまいりたいと考えておりますとの答弁いただいておりますが、令和4年度の小学校トイレ改修は、その学校施設の改修計画に沿った予算でしょうか。
また、今後の学校施設の改修計画とそれに伴うトイレの改修を予定している学校を教えてください。
(教育委員会事務局長答弁)
○教育委員会事務局長(高橋正弥)(登壇) 小中学校トイレの洋式化についてお答えいたします。
まず、感染症対策としての洋式化計画についてでございます。
感染症対策としてのトイレの洋式化は、現在のところ予定はいたしておりませんが、トイレの洋式化以外の感染症対策として、手洗い蛇口の自動水栓化のほか、学校によっては便座除菌クリーナー、そのまんまスリッパ、足踏み式サニタリーボックスの設置など様々な対策を実施している状況でございます。
次に、中萩小学校トイレ改修工事の次の改修順序でございます。
中萩小学校の後は、当面大規模改修の見込みのない泉川小学校、角野中学校を整備する方向で協議を進めたいと考えております。
次に、洋式化率が愛媛県内の他市と差がある状況の改善についてでございます。
本市では、洋式化率60%以上を目標に掲げておりますが、現状は全国平均及び愛媛県平均を下回っておりますのが現状でございます。
中萩小学校などの大規模改修に加え、修繕による小規模改修などを行うことにより、状況を改善してまいりたいと考えております。
次に、小中学校の洋式化率ワーストスリーとベストスリー、またそれぞれの洋式化トイレ1基当たりの児童生徒数についてでございます。
こちらにつきましては、児童生徒数が少ない別子小中学校及び船木中学校ひびき分校を除いたものを回答させていただきます。
小学校のワースト1位が、高津小学校の26.7%で1基当たり40人、2位が金栄小学校の27.8%で1基当たり42人、3位が多喜浜小学校と大生院小学校の31.3%で1基当たり12人と25人でございます。
小学校のベストスリーは、1位が泉川小学校の57.4%で1基当たり17人、2位が神郷小学校の57.3%で1基当たり13人、3位が角野小学校の53.8%で1基当たり14人でございます。
中学校のワーストスリーは、1位が角野中学校の25.9%で1基当たり23人、2位が南中学校の28.6%で1基当たり30人、3位が北中学校の28.9%で1基当たり16人でございます。
中学校のベストスリーは、1位が川東中学校の51.3%で1基当たり13人、2位が中萩中学校の44.7%で1基当たり28人、3位が船木中学校の40.9%で1基当たり9人でございます。
このように、学校によって設備の差があることから、早期に対応が可能な施設修繕等により洋式化の不均衡解消に取り組んでまいります。
なお、高津小学校及び金栄小学校につきましては、今年度末に施設修繕によるトイレの洋式化を予定いたしております。
次に、今後の学校施設の改修計画とそれに伴うトイレ改修を予定している学校についてでございます。
令和3年6月議会で答弁させていただきましたとおり、今年度学校施設の長期的な改修計画の策定を進めてまいりましたが、計画を実施するためには多額の財源が必要であり、現時点では策定には至っておりません。
しかしながら、トイレ改修につきましては、順次、進めていく必要がございますことから、当面大規模改修がない学校ということで判断し、中萩小学校から整備する予定といたしたものでございます。
今後につきましては、長期的な改修計画についても引き続き協議し、安心、安全で快適な学びの環境整備に取り組んでまいります。
(再質問)
○17番(永易英寿)(登壇) まず、低い高津小学校と金栄小学校については、今年度末に改修計画を予定していただいているということですので、まだ少しは安心をいたしております。でも、まだの学校によっては設備に大きな不均衡があると思います。平成26年度、古いあれですが、平成26年の6月議会では、伊藤優子議員への答弁では、今後は国庫補助制度を活用した老朽化対策の大規模改修工事を実施する際に、学校施設全体の改善と併せて効率的に整備を進めていきたいと考えておりますと答弁されております。先ほど泉川小学校は、平成28年度に南校舎の大規模改修による洋式化、バリアフリー化、乾式化の改修を行っており、もう既に現在でも先ほどのお話がありましたが、57.4%と泉川小学校は一番洋式化が進んでいるという答弁でありましたが、なぜこのように高いところから順にしていくのかというのがちょっと私は疑問が残ってるんですけど、ある程度その平均が40%であるというと、やはりその高いところだけどんどん伸びていくと、非常に各校区ばらつきが出てくると思いますが、どうして低いところからしていかないのかというのはちょっと疑問に残っております。再度御答弁をよろしくお願いいたします。
(教育委員会事務局長答弁)
○教育委員会事務局長(高橋正弥)(登壇) 永易議員さんの再質問にお答えをいたします。
なぜ洋式化率の高い小学校のほうから改修をやるのかということでございますが、いわゆるもう統廃合の見込みとか長寿命化の対象となる可能性が低い学校、そういった中で大規模改修をしていない校舎棟といたしましては、今回予算計上の対象になっております中萩小学校の北棟と中棟、泉川小学校の北棟、角野中学校の4棟につきましては、学校図書の改築などを検討するまでライフラインを維持するため早めにトイレ改修工事を実施していきたいという考えでございます。いわゆる統廃合の対象となるようなグループ分けあるいは築後50年から55年で長寿命化の対象となる学校、そういった可能性が低い学校の中で、大規模改修をしてない校舎棟として挙げられますのが、今申し上げた中萩小学校の北棟、中棟、泉川小学校の北棟、角野中の4棟となるわけでございまして、そちらの学校についてのライフラインの何とか維持を改築までもたすための順番ということで考えていきたいなと現在は思っております。
(再質問)
○17番(永易英寿)(登壇) 今後は、平均的に不均衡がないように整備をしていただくことを要望して、次に移りたいと思います。