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5 小中学校の適正規模、適正配置について

印刷用ページを表示する 更新日:2022年11月29日更新
<外部リンク>

議員氏名

永易英寿

本会議年

令和4年

定例会月

9月

内容

(質問)
○次に、小中学校の適正規模、適正配置についてお伺いいたします。
 小中学校の再編についてお伺いいたします。
 私は、7月26日に浮島校区まちづくりタウンミーティングに参加しました。その際、浮島小学校の存続について質問された方がおられ、教育長の御答弁は以下のとおりでした。新居浜市全体の児童数の推移は、平成25年6,519名に対し令和4年5,890名と減少し、10年間で629人、約10%減少しているということでした。一方、浮島小学校の児童数の推移は、平成25年110名、令和4年114名と10年前と比べ微増です。児童数が安定しているというお話をお聞きしました。学校区域の線引きや校区割りを精査すれば存続できる学校もあると思います。例えば、廃校するにしても、何年か前から周知しておかないと、その校区の学校に通うために家を新築された方など、市民の皆様の様々な将来設計を壊すことになりかねません。タウンミーティングでは、この基本計画についてはお示しして、これで決定ということではなく、市内小中学校の現状や児童生徒数の見直し等を踏まえ、保護者の皆様や地域の皆様と十分に話をする機会を持ち、その上で子供たちの将来にとって望ましい教育環境の在り方を皆様と一緒に考えていきたいと思っているとの教育長の答弁がありましたので、地域の声に気づき、対応していただけると期待しております。
 また、小規模校ならではのメリットを生かした特色ある学校として存続することについても検討を行っていくとの御答弁でした。教育長のお話では、現在、新居浜市立小中学校の適正規模、適正配置に関する基本計画の策定作業を進めており、計画案がまとまったらパブリックコメントなどを通じて市民の皆さんの意見を伺ってから、今年度中に基本計画を策定する予定で進捗しているということでした。新居浜市が従来行っているパブリックコメントでの意見収集では、意見に対する十分な考慮期間が設けられなかったり、該当する校区や地域住民に重点的に提供されないおそれがあります。以前、若宮小学校の廃校や王子幼稚園の廃園時のときは、お知らせが唐突であるとか、意見を十分に考慮する期間が短いであるとか、当事者から反対意見が多く出たと報道されました。過去の経験を踏まえ、新居浜市立小中学校の適正規模、適正配置に関する基本計画の策定には、市としてどのような周知、市民参画方法をお考えでしょうか。
 基本計画の策定作業の段階から各種団体の長の意見だけでなく、地域住民の声に気づく市場調査やアプローチが必要だと思います。今年度末が基本計画策定予定ということ。既に様々な調査対応は行っていると思いますが、若宮小学校や王子幼稚園のときに保護者や関係者の方から出た御意見、御批判を踏まえ、市民参画や丁寧な市民への説明方法はどのように改善して行っていく予定でしょうか、お聞かせください。
 西条市は、小中学校適正化に向けて、小中学校規模適正化に関するアンケートを本年9月中旬から10月上旬をめどに実施するということですが、新居浜市において保護者の声を聞くアンケート実施はするお考えでしょうか。
 新居浜市としては、財政状況や施設維持等に要する将来費用等、予算配分といった要素で決定していく比重が多く、地理的なことを考えると川東や川西地区が統廃合の対象になると思いますが、単に市全体のコンパクトシティーを考えるのではなく、歩いていけるコミュニティーづくり、小学校を中心とした地域コミュニティーの維持を最優先に考慮する必要があると思います。例えば、祭り一つを取っても、掛け声、かき方の違いがあり、各太鼓台の特色があり、歴史があり、文化があります。地域存続を考え、各施策と複合的に織り交ぜながら、時には恣意的に地域コミュニティーを維持する学校区域の線引きや校区割りも考察する施策も必要ではないでしょうか。新居浜市は、コミュニティ・スクールを推進しております。学校を中心とした地域コミュニティーづくり、都市形成についても御所見をお伺いいたします。
(教育長答弁)
○教育長(高橋良光)(登壇) 小中学校の適正規模、適正配置についてお答えいたします。
 まず、新居浜市立小中学校の適正規模・適正配置に関する基本計画策定に当たっての周知、市民参画方法についてでございます。
 現在、今年度末までの基本計画策定に向けて作業を進めており、計画案がまとまりましたらパブリックコメントなどを通じて、市民の皆様の御意見等を伺うこととしております。パブリックコメントの実施に当たりましては、ホームページやSNS等により広く周知を行い、意見の提出期間につきましても、実施要綱に基づき、30日以上の期間を設けるなど、市民の皆様から十分な御意見がいただけるよう、努めてまいります。
 また、基本計画策定後もおおむね5年ごとに見直しを行っていく予定でございますので、その際にも市民の皆様から御意見等を伺いたいと考えております。
 次に、保護者の声を聞くアンケート調査の実施についてでございます。
 学校規模の適正化の検討をしていく上では、特に小規模校の保護者の皆様の御意見や御意向を十分に伺うことが重要であると考えております。基本計画策定後、各学校ごとに具体的な個別計画を策定する際には、アンケート調査等で御意見等を伺うとともに、丁寧な説明に努めてまいりたいと考えております。
 次に、学校を中心とした地域コミュニティーづくり、都市形成についてでございます。
 本市では、令和元年度より、市内の全小中学校がコミュニティ・スクールとなり、学校と地域が連携、協働して、地域総ぐるみで取り組む教育を推進しております。その活動を通じ、学校が地域住民の方の活動、交流拠点として役割を果たすことで、地域コミュニティーの維持、向上とそれを中心とした都市形成にもつながっていくものと認識いたしております。
 学校規模の適正化と学校を中心とする地域コミュニティーの問題は、切り離して考えることができないものでございますので、個別計画を策定する過程では、地域の皆様への丁寧な説明と十分な協議を行い、共通理解を図った上で学校規模の適正化を進めてまいりたいと考えております。
(再質問)
○17番(永易英寿)(登壇) ありがとうございます。先ほど個別計画の中で十分な協議を重ねていっていただくということなんですが、個別計画の策定というのは、各校区、何年度をめどに策定していくおつもりか、お聞かせください。
(教育長答弁)
○教育長(高橋良光)(登壇) 永易議員さんの再質問にお答えをいたします。
 個別計画をどれぐらいの期間をめどに策定するのかということでございますが、現在進めている基本計画が策定されましたら、これについて丁寧に先ほど申し上げましたような市民の皆様の意見等を集めまして、合意形成をまず図りたいと思っています。ある程度合意形成ができましたら、基本計画に基づいて今度は個別計画の策定ということになりますので、何年というふうに今この段階でお示しすることはできないのですけれども、まずは基本計画への十分な合意を取って、その上で進めていきたいと。先ほど5年ごとに見直しというふうにも申し上げましたので、その間には基本計画、そして個別計画についてもある程度のものがお示しできるように進めてまいりたいというふうに考えております。
(再質問)
○17番(永易英寿)(登壇) 小中学校の適正規模、適正配置についての基本計画を今年度末をめどに策定されるということですが、その後、個別計画の策定、今後実施計画等々を策定していくと思いますが、小中学校の再編に向けての全体像といいますか、大まかに小中学校の再編には何年度をめどに取り組むのかということと、全体像をお聞かせください。
(教育長答弁)
○教育長(高橋良光)(登壇) 永易議員さんの再質問にお答えをいたします。
 学校の適正配置等の全体像をいつまでに示すのかというような御質問であったかと思います。
 基本計画で全体的に関わる基本的な考え方をまとめます。それで合意が得られましたら、今後将来的な児童生徒の人数等の推移、これを勘案しながら、合意をいただいた基本計画の基準に照らし合わせて個別計画をつくり上げていきます。それも順次ということになろうと思いますので、今のこの段階でそれが最終的に何年度に全部できるかというのは、なかなか申し上げるところが難しいんですけれども、流れとしてはここまで説明したような流れで進めてまいりますので、御理解をいただいたらというふうに考えております。個別計画については、順次というふうな対応をしていきたいというふうに思っておりますので、御理解をお願いいたします。
(再質問)
○17番(永易英寿)(登壇) 再確認で申し訳ありませんが、基本的に建物などを造るときに基本計画と実施計画があると思うんですけど、その個別計画というのが今回の実施計画に当たるという認識でよろしいんでしょうか。
(教育長答弁)
○教育長(高橋良光)(登壇) 永易議員さんの再質問にお答えをいたします。
 個別計画が実施計画と捉えてよいのかという御質問でした。個別計画でどのような学校をこの地域に造っていくかと、あるいは大規模に補修していくかとかというふうなことが合意が得られましたら、その次に建設に向けての取組ということになりますので、実施計画ということになるとそちらのイメージが強いのかなと思っています。手順といたしまして、基本計画、そして必要なところの個別計画、そしてそれを受けて実際に進めていく段階での実施計画というふうに捉えております。
(再質問)
○17番(永易英寿)(登壇) 非常に高橋教育長は意見を聞いていただいておりますので、引き続き校区や保護者の意見を聞いて、寄り添った運営をしていただくよう期待しております。