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空気が乾燥し、気温の低くなるこの時期は、インフルエンザやRSウイルスなどの呼吸器感染症と、ノロウイルス、ロタウイルスなどによる感染性胃腸炎など様々な感染症が流行します。基本的な予防対策を行い、自分から家族など身近な方へ感染を広げないように普段から予防に努めることが大切です。
○気温と湿度
低温・低湿度を好むウイルスにとって寒く、空気が乾燥する冬は最適な環境です。空気が乾燥するとウイルスの水分が蒸発して比重が軽くなるため、空気中に浮遊して伝播しやすくなります。
○人の免疫力の低下
寒さのため、体温が低くなり代謝機能が低下すると免疫力も低下してしまいます。また本来粘液でウイルスの侵入を防いでいる鼻やのどの粘膜が乾燥によって傷み、ウイルスの感染が起こりやすくなります。
◆愛媛県の感染症情報については以下のホームページをご覧ください。
・愛媛県ホームページ
愛媛県感染症情報センター<外部リンク>
インフルエンザの流行状況(2023/2024シーズン)について<外部リンク>
流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります。
手洗いの方法(厚生労働省作成)<外部リンク>
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。
インフルエンザが流行してきたら、特に御高齢の方や基礎疾患のある方、妊婦、体調の悪い方、睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度、飛沫感染等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製マスクを着用することは一つの防御策と考えられます。
季節を問わず、また、新型コロナウイルス対策としても、十分な換気が重要です。
一般家庭でも、建物に組み込まれている常時換気設備や台所・洗面所の換気扇により、室温を大きく変動させることなく換気を行うことができます。常時換気設備や換気扇を常時運転し、最小限の換気量を確保しましょう。
インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に有効と報告されております。
インフルエンザワクチンの接種についてはこちらを参照 ※保健センターホームページへリンク
(1)人混みや繁華街への外出を控え、無理をして学校や職場等に行かないようにしましょう。
(2)咳やくしゃみ等の症状のある時は、家族や周りの方へうつさないように、飛沫感染対策としての咳エチケットを徹底しましょう。
咳エチケット(厚生労働省作成)<外部リンク>
(3)安静にして、休養をとりましょう。特に、睡眠を十分にとることが大切です。
(4)水分を十分に補給しましょう。お茶でもスープでも飲みたいもので結構です。
(5)高熱が続く、呼吸が苦しい、意識状態がおかしいなど具合が悪ければ早めに医療機関を受診しましょう。
※受診するかどうか迷った時には、「#7119」や「#8000」をご活用ください。
<#7119>
救急車を呼ぶか病院に行くか迷ったときは、えひめ救急電話相談「#7119」または電話(089-909-9935)へご相談ください。
医師などから電話でアドバイスを受けることができます。
24時間365日、年末年始及びその他の日祝日も受付しています。
<#8000>
子どもの具合が悪くなったときは、愛媛県子ども医療電話相談「#8000」または電話(089-913-2777)へご相談ください。
医師などがお子さんの病気の対処法について説明します。
一般的に、インフルエンザ発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出するといわれています。そのためにウイルスを排出している間は、外出を控える必要があります。
排出されるウイルス量は解熱とともに減少しますが、解熱後もウイルスを排出するといわれています。排出期間の長さには個人差がありますが、咳やくしゃみ等の症状が続いている場合には、不織布製マスクを着用する等、周りの方へうつさないよう配慮しましょう。
現在、学校保健安全法では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としています(ただし、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めたときは、この限りではありません)。
・厚生労働省ホームページ
令和5年度今シーズンのインフルエンザ総合対策について<外部リンク>
令和5年度インフルエンザQ&A<外部リンク>
・愛媛県ホームページ
インフルエンザ予防と新型インフルエンザ対策<外部リンク>
頑固な咳、鼻水、鼻づまりなどの症状がみられます。
乳幼児に多く発症し、生後数週間~数か月に初感染すると肺炎などを併発し、重症化することがあります。
保育園などで施設内流行を生じやすいので注意が必要となります。
RSウイルス(厚生労働省作成) [PDFファイル/292KB]
生牡蠣などのノロウイルスに汚染された食物からの感染がよく知られていますが、その他に感染患者の嘔吐物や下痢便を介して感染します。
突発的な嘔吐、下痢、発熱を起こし通常3日程度で回復しますが、高齢者や乳幼児は重症化することがあります。感染力が非常に強く、患者の嘔吐物や下痢便の適切な処理が重要です。処理の際には手袋とマスクを着用し、処理後は流水と石鹸による手洗いを行いましょう。
ノロウイルス(厚生労働省作成) [PDFファイル/1022KB]
流行期は、ノロウイルスが11月から2月頃なのに対し、1月から4月にかけて流行します。症状はノロウイルスに非常によく似ていますが、6か月から3歳までの乳幼児に多く感染・発症し便が白く混濁するのが特徴です。
RSウイルスは、インフルエンザと同じ呼吸器感染症のため、予防も同様に、咳エチケットとこまめな手洗いが効果的です。
ノロウイルスとロタウイルスの感染性胃腸炎の予防は、まめに手洗い、吐物や便の適切な処理、汚染した場所やトイレの消毒が原則です。
・厚生労働省ホームページ
感染症情報<外部リンク>
感染症・予防接種相談窓口(厚生労働省)
電話番号:0120-331-453(午前9時~午後5時 ※土日祝日、年末年始を除く)
・新居浜市ホームページ