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心疾患には、不整脈や先天性の心臓病、心筋や心膜の病気など様々なものがあります。
その中で、動脈硬化で心臓の血管(冠動脈)が狭くなるなど、何らかの理由で血液の供給が滞ると、心筋が十分な酸素や栄養分を受け取れなくなり、様々な症状が発生します。これが虚血性心疾患です。
虚血性心疾患のうち、次の2つの疾患がよく知られています。
・ 狭心症・・・・・一時的に血液の供給が不足して起こる
・ 心筋梗塞・・・・血液の供給が長時途絶するために心筋が壊死を起こす
症状としては、左前胸部の胸痛や胸部圧迫感が一般的ですが、特に左肩痛、左上腕痛、背部痛、咽頭不快など様々な症状が出ることがあります。また、不整脈が虚血性心疾患の症状として現れることもあります。
狭心症や心筋梗塞の原因として知られる動脈硬化の、最大の危険因子はコレステロールです。コレステロールが多くなりすぎると、血管の壁の中に余分なコレステロールがたまり、だんだん大きくなって血管の内腔(血液の通り道)が狭くなります。それが何かの拍子に破裂すると、血のかたまり(血栓)が形成されて血管を完全に塞ぎ、そこから先の細胞が壊死(えし)してしまいます。
・ 心疾患の発症や重症化予防には、LDLコレステロール管理が大切です。
・ 過去の病気や生活習慣等により、人によってLDLコレステロールの目標値は異なります。
・ 特に、過去に心臓や血管に関する病気や症状があった方へ
LDLコレステロールの管理が不十分で高いままだと、再発の危険性が高くなります。多くの方が、目標達成のために何らかの対策が必要なことが示されています。かかりつけ医と相談し、しっかり対策しましょう。
・ 国保被保険者の方は特定健診を、それ以外の方は定期的な健康診断を受け、自身の体の状態を確認してください。
新居浜市では、虚血性心疾患の重症化を予防できるよう、愛媛県、愛媛大学、株式会社データホライゾン、ノバルティスファーマ株式会社と連携し、全国の自治体初の取組として、虚血性心疾患重症化予防事業を実施しています。