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4 活力とにぎわいに満ちたまちづくりについて/(2)新居浜太鼓祭り

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ページID:0130284 更新日:2023年11月28日更新 印刷用ページを表示する
<外部リンク>

議員氏名

神野恭多

本会議年

令和5年

定例会月

9月

内容

(質問)
○次に、新居浜太鼓祭りについてお伺いいたします。
 秋の実りに感謝して、収穫し、自然の神々に五穀豊穣と健康や安全を祈り、それが祭りとして人々の暮らしに根づき、世代を超えて伝わってきました。私の幼いときから、太鼓台は神様をお守りするお付きとして教えられ、神社の意向が非常に強かったことを記憶しております。しかしながら、近年、イベント化が進み、その露出が極端に増え、これが当たり前になりつつあることに違和感を感じるところではありますが、時代の流れや社会情勢とともに変化すべきものの一つなのかとも捉えるようになりました。人口が減少し、高齢化がますます進展する中で、新居浜太鼓祭りを持続可能な伝統文化とし、地域振興に生かすのかが大きな課題でもあると考えます。本来、神社のお祭りである太鼓祭りに対して、新居浜市が奨励金を出していただけるのは、この歴史と文化を守るためであり、また長期総合計画にも示されるように、新居浜太鼓祭りなどの伝統行事を活用した観光の推進が背景にあることから、太鼓祭りの中心は、行政が担っていると思っている市民の方も多くいるように感じます。コロナ禍においては、県の意向が強かったと思いますが、神社ではなく市長による自粛要請が出され、これをほぼ全ての団体が受け入れられました。また、文化庁の地域文化財総合活用推進事業では、観光物産課が事務局を担われ、本当に助かっている現状もあります。時代とともに変えてはいけないものではなく、時代とともに持続可能なものへと変化しなければならない。新居浜太鼓祭りも大きな局面を迎えているように感じるのは、私だけではないと思いますが、これらを受けて、今後の行政としての太鼓祭りに対する関わり方や今後の立ち位置についてお聞かせください。
 市内高P連生徒指導委員会が毎年9月に行われ、太鼓祭りについての申合せを行います。これは、平成11年度に発足した地方祭問題検討委員会が、3か年を要して慎重審議を重ね結論、現状における解禁の条件などが高P連に答申されました。この答申内容が引き継がれ、申合せを毎年繰り返している現状ですが、私も昨年この会に参加し、申合せについて議論しましたが、PTAの立場としては、生徒の健全育成などが重要課題と受け止めたときに、平和運行には遠く及ばない現状では、高校生の参加を容認することはできませんでした。
 そこで、お伺いいたします。
 平和運行に向けた市の取組状況をお聞かせください。
 また、コロナ禍同様に市長が先頭に立ち、市を挙げての平和運行の要請に今まで以上に取り組むお考えはございませんか。
(市長答弁)
○市長(石川勝行)(登壇) 活力とにぎわいに満ちたまちづくりについてお答えをいたします。
 新居浜太鼓祭りについてでございます。
 まず、今後の行政としての太鼓祭りに対する関わり方や立ち位置についてでございます。
 市といたしましては、これまでも新居浜市を代表する祭りである新居浜太鼓祭りの観光資源としての磨き上げを推進するため、新居浜市太鼓祭り推進委員会を通じて、観光化に寄与し、祭りの安全性、観客の利便性が高められるよう支援する立場で関わってまいりました。
 また、市及び推進委員会は、地区の運営団体に対する指導等の権限を持っているものではなく、太鼓祭りの運行そのものにつきましては、祭礼行事の実施主体である各地区太鼓台運営委員会・協議会の中で協議されるべきものであると考えており、今後もその立ち位置が変わることはございません。
 次に、平和運行に向けた市の取組についてでございます。
 新居浜太鼓祭りを平和で安全な太鼓祭りにするため、太鼓祭りの当事者、すなわち各太鼓台をはじめとする各地区太鼓台運営委員会・協議会の方たちが、昨年の祭りを総括し、強い思いを持って改善に臨むよう働きかけを行った結果、各地区太鼓台運営委員会・協議会においては、平和運行実現に向けての協議を重ね、新居浜警察署とも連携を図りながら、太鼓台の運行ルートの変更やかきくらべ会場への入退場の工夫、はっぴの厳格管理によるかき夫の明確化、意識改革など具体的な取組が報告されております。
 また、平成30年9月に太鼓台平和運行に向けた実施計画を策定しておりましたが、コロナ禍もあり、策定後の検証、見直し等が実施できておりませんので、現在各地区の太鼓台運営委員会・協議会代表者で構成する小委員会の委員を通じて、各太鼓台の意見の集約をお願いしているところでございます。
 今後、各太鼓台運営委員会・協議会から出てきた意見について、小委員会でさらなる検討を重ね、この実施計画がより一層実行力のある計画となるよう、改正を図っていくことといたしております。
 次に、コロナ禍同様に、私が先頭に立ち、市を挙げての平和運行の要請に取り組むことについてでございます。
 コロナ禍に行った自粛要請につきましては、新型コロナウイルス感染症の蔓延を防止し、市民の生命を守る観点から、市長の立場で行ったものでございます。平和運行へ向けた取組につきましては、太鼓祭りの主催者が主体的に考え、取り組んでいただきたいと考えておりますが、私といたしましては、機会あるごとに関係者に対し平和運行を要請してまいりたいと考えております。
(再質問)
○11番(神野恭多)(登壇) 太鼓祭りに関して質問いたします。
 新居浜太鼓祭りを含め、多くの伝統的なお祭りでは、女性の参加が認められない習慣があります。この理由としてよく聞くのは、仏事や神事として始まった歴史から、男性が世俗の欲を断つ修行の場に女性がいると妨げになるといったものや昔は出産や月経に伴う出血が汚れとして不浄視されていたなどの話です。ただ、正直、今の時代にこれまでそうやってきたからと説明されても疑問が残るように、これは女性差別ではなく伝統だという方がいるかもしれませんが、残念ながら、伝統の中に女性差別が含まれているわけですから、それでは許されません。そのことをみんなある程度認識していると思いますが、何十年、何百年も続いている行事を自分の代で変えてしまう怖さがあって言い出せないのではないかと思います。まさに、ミソジニーの疑いすら否めない状況ではありますが、もちろんこういった習慣は、世代交代とジェンダー意識の広がりから少しずつ変化しています。例えば、新居浜夏まつりでは、口屋太鼓台を使用して女太鼓が運行しています。祭り離れする人口も増えている中において、考えるタイミングかと思います。とは言っても、そういった文化を大切にする方もいますので、衰退しつつ、形を変えて生き残っていくのではと予想します。そして、結果それが男女関係なく参加できる形態につながっていければと考えます。伝統文化の衰退イコールジェンダーフリーとはちょっと皮肉な未来なのかもしれませんが、これを一つの課題として、太鼓台推進委員会やみらい会議などで議論してみてはいかがかと考えますが、御所見をお伺いいたします。
(市長答弁)
○市長(石川勝行)(登壇) 神野議員さんの御質問にお答えいたします。
 男女共同参画、ジェンダーフリーと言われている中で、女性の参画というのは非常に大切なことだと思います。先ほど御質問でもありましたように、新居浜市でも夏まつりの女太鼓、松山でも女みこしというのが現在は出てきております。ただ、この新居浜太鼓祭りは、長年の歴史と伝統のある行事でございます。一気になかなか男女合わせて一緒というのは難しいかも分かりませんが、その女太鼓、女みこし等の今後の状況等も踏まえながら、太鼓台推進協議会等で十分協議をしていただいたらと、こんなふうに思っております。
(再質問)
○11番(神野恭多)(登壇) 今年度も今週9月14日に生徒生活指導委員会が高P連のほうで開かれると伺っております。そこで、高校生の地方祭参加が議題として取り上げられるということですので、今年こそ平和運行で楽しい平和な祭りを行っていただくことを祈りまして、次の質問に移りたいと思います。