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(質問)
○次に移ります。
市民参加型デジタルプラットフォーム、Decidim、デシディムとは、オンライン上で市民と行政が対話して、社会課題の解決につなげるツールとして、スペインのバルセロナ市で誕生しております。直接対話するワークショップなどに加えて、広く市民が参加し、意見を聴取できることから、多様な活用が期待されています。
そこで、質問いたします。
市民参加型デジタルプラットフォームの活用について、本市の見解をお伺いいたします。
また、具体的に取り組んでいる事例があれば、お伺いいたします。
(企画部長答弁)
○企画部長(亀井利行)(登壇) 市民参加型デジタルプラットフォームの活用についてお答えいたします。
市民参加型デジタルプラットフォームにつきましては、デジタルファーストの若い世代の参加が見込まれるほか、双方向の意見聴取と反映が可能であり、幅広い世代の市政参加が期待できるツールであると認識いたしております。
本市の具体的事例につきましては、双方向機能はございませんが、令和4年度からより多くの市民の声を市政の参考にさせていただく手段の一つとして、QRコードなどを使ってスマホで手軽にアンケートを実施することができるプチモニアンケートに取り組んでおります。このアンケート実施のきっかけは、令和3年度に実施したソフトバンク株式会社との協働事業で、地方創生に関心のある学生たちが、本市が抱える若年層の広聴参加率の向上という課題に対し、解決策として提案したものでございます。デジタルツールを活用することで、既存の広聴制度のイメージを一新し、気軽に参加いただき、より一層市政を身近に感じていただけることを重視し取り組んでおります。
デジタルツールの効果的な活用等により、幅広い市民の声を市政に反映していくことは、本市の発展的なまちづくりの推進において大変重要であると考えておりますことから、今後の市政におきましても、引き続き他市での先進事例等の調査研究を進め、誰もがオープンに参加することができる市政に取り組んでまいります。
(再質問)
○19番(高塚広義)(登壇) 前向きな御答弁ありがとうございます。
1点要望いたします。
市民参加型デジタルプラットフォームの活用についての要望です。
日本での導入は、スマートシティー先進地として有名な兵庫県の加古川市が今後のスマートシティー推進に関する構想を策定する際に活用したことから始まっております。地元の高校でこのデシディムに意見を提出する授業が行われるなど、オフラインでの取組も活発なものになり、導入初年度は、ユーザーの約4割が10歳代という極めて特徴的なサイトになったそうであります。その後、2021年度からは、施設の愛称募集や河川敷の利活用アイデア募集をはじめ、様々なテーマで意見交換や提案が行われています。この加古川市の取組の注目点は、オンラインとオフラインを組み合わせるタイミングやその組合せ方に工夫が見られることであります。
今後、本市におきましても、このような事例も参考にしていただき、活用に向け前向きな検討をお願いいたします。