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(質問)
○新居浜太鼓祭りについて。1、平和運行。
先人から受け継がれてきた新居浜太鼓祭りは、四国三大祭りの一つ、伝統ある勇壮華麗なお祭り、県内外から観光客が訪れ、盆、正月に帰らずとも太鼓祭りには帰ってくる者など、市民の誇りであります。
しかし、昨年の秋祭りでは、挑発行為、人同士の殴り合いや暴力行為が相次ぎ、令和4年10月21日、フジテレビめざまし8のトップニュースでその乱闘騒ぎが放送され、その上、10月31日付の愛媛新聞では、暴力激化、市民に不安の見出しで特集までも組まれました。
これらを受けてか、さらに私自身、大変驚愕したのですが、毎日世界中で数多くの人が利用しているあの有名なフリー百科事典ウィキペディアでは、新居浜太鼓祭りが、日本三大けんか祭りの一つとして取り上げられており、現在人口減少対策として懸命に取り組んでいる移住促進にも限りない悪影響を与えると思われ、多くの市民からも、さすがにこのままではいけないと危惧する声が相次いでおります。
そこで、もう来月に迫る新居浜太鼓祭りの平和運行実現に向けて、令和4年12月、近藤司議員が質問された項目を振り返り、質問いたします。
近藤議員が一部で人間同士のけんかや暴力行為が相次いだことに対し、石川市長の考えや太鼓祭りの総括組織である市太鼓祭り推進委員会の対応をただしたのに関し、石川市長は、市民や観客、かき夫の安全が確保できていない危機的状況と感じる。次年度の太鼓祭りに向け、太鼓祭り推進委員会に平和運行検討専門部会のような協議会の場を設け、暴力排除や鉢合わせ防止に向けた抑止策あるいは警察当局の直接的な介入や文化・観光功労褒賞などの支出基準などについて協議を行い、平和祭典市民大会の開催やそれに続く暴力追放市民宣言も含めて、前向きに協議を進めていくことを強く要請したい。また、新居浜市太鼓祭り推進委員会や警察とも連携を強化し、平和祭典の実現に向けた取組を進めてまいりたいとの答弁でした。
そこで、お尋ねいたします。
祭り直前の今の時期に至るまで、例えば市政だよりやまちづくりタウンミーティングなどの機会を利用し、心配されている数多くの市民に対し、説明すべきではなかったかと残念に感じておりますが、答弁されました事案の取組、経過、結果を教えてください。
令和3年の新居浜太鼓祭りが開催中止となった際、8月以降の感染拡大に伴い、保健所をはじめ、自治会、学校、経済団体などの関係者と協議の結果、9月に市民の皆様の命と暮らしを守るため、組立てを含む太鼓台の運行の自粛を市長が要請を行い、その結果52台の自粛ということもありました。新居浜の伝統と誇りをしっかりと守り、確実に次の世代へ引き継いでいくため、いま一度平和運行に向けての力強いアクションを起こすべきと思いますが、御所見を伺います。
(経済部長答弁)
○経済部長(宮崎司)(登壇) 平和運行についてお答えいたします。
令和4年12月以降の答弁した事案への取組、経過、結果についてでございます。
まず、運営主体である各地区太鼓台運営委員会・協議会において、平和で安全な太鼓祭りに向けた協議を求めることにつきましては、昨年の祭りを総括し、強い思いを持って改善に臨むよう働きかけを行い、各地区において協議の回数を増やし、検討を重ねた結果、新居浜警察署とも連携を図りながら、太鼓台の運行ルートの変更や会場への入退場の工夫、はっぴの厳格管理によるかき夫の明確化、意識改革を図ることなど、具体的な取組が報告されております。
次に、太鼓台平和運行に向けた実施計画の再確認及び文化・観光功労褒賞の支出基準の見直しにつきましては、現在各地区の太鼓台運営委員会・協議会代表者で構成する小委員会の委員を通じて、各太鼓台の意見の集約をお願いしているところでございます。今後、各地区太鼓台運営委員会・協議会から出てきた意見について、小委員会等でさらなる検討を重ね、より実効性の高い計画となるよう、改正を図っていくこととしております。
さらに、市民の意識醸成につきましては、市民の皆様が平和運行を心から願い、平和運行が当たり前の価値観として捉えられるよう、市政だよりや横断幕などでの啓発により、引き続き取組を進めてまいります。
次に、平和運行に向けての力強いアクションについてでございます。
コロナ禍の令和3年には、新型コロナウイルス感染症の蔓延を防止し、市民の生命を守る観点から、市長による自粛要請を行いましたが、市及び推進委員会は、地区の運営団体に対する指導等の権限を持っているものではなく、太鼓祭りの運営につきましては、祭礼行事の実施主体である各地区太鼓台運営委員会・協議会の中で協議されるべきものであると考えております。
地域の貴重な財産である太鼓台を次代に引き継ぎ、未来へとつながる太鼓祭り文化の発展のためにも、地域が主体的に考え、平和運行の実現に取り組んでいただきたいと考えておりますことから、市といたしましても、機会あるごとに関係者に対し平和運行を要請してまいりたいと考えております。
(再質問)
○15番(藤田誠一)(登壇) 御答弁の中から、ウィキペディアで日本三大けんか祭りって出たときには僕もびっくりしたんですが、まずは令和3年に石川市長が、市民の皆様の命と暮らしを守るため自粛要請を行い、その結果52台の自粛ということもありました。ぜひ、新居浜市の宝、地域の宝を守るため、いま一度新居浜市のトップとして、平和運行実現のために関係団体に赴いてほしいのですが、いかがでしょうか。
(市長答弁)
○市長(石川勝行)(登壇) 藤田誠一議員さんの御質問にお答えをいたします。
関係団体に赴いて平和運行の要請ということでございますが、実はこの9月26日に太鼓台推進委員会の総会がございます。私自身もそこでお願いをしようと思っておりますので、その席に赴きまして、昨年の反省、それと2025年の大阪・関西万博への太鼓台の派遣を目指して、ぜひ今年は平和運行に努めてほしいという強い要請をさせていただいたらと思っております。
それから、追加ですけれども、10月1日の市政だよりのほうでも、その平和運行について市民の皆さんに呼びかけてまいりたいと、このように考えております。
(再質問)
○15番(藤田誠一)(登壇) 先月8月31日の読売新聞で、あかがねミュージアムで長年にわたり太鼓台の鉢合わせ映像が流れており、市が上映中止要請を検討といった記事が掲載されていました。報道後、どのような対応をされましたか。
また、二度とこのようなことがないよう、新たに徹底したことがあれば教えてください。
(企画部文化スポーツ局長答弁)
○企画部文化スポーツ局長(藤田和久)(登壇) 藤田議員さんの御質問にお答えいたします。
あかがねミュージアムで上映しております360度太鼓祭りシアターについての御質問かと思います。
この映像につきましては、2015年7月の開館以来、市内外の方に360度の映像と迫力ある音で太鼓祭りの臨場感を体感していただいております。
8月28日、指定管理者より上映を一旦中止することについて連絡がありまして、内容を確認したところ、鉢合わせを連想させる内容が含まれているというようなことで、8月29日から上映を中止することといたしました。
今後につきましては、あかがねミュージアムにおいて、本市における文化芸術活動の拠点として、新居浜の文化の発信に適切に対応してまいります。
(再質問)
○15番(藤田誠一)(登壇) 去年私も現地工場前におりましたが、私も54になりますが、初めてああいう惨劇というんですかね、久々に自分の命の危険を感じた次第なんですが、今年市長が9月26日に行かれるときに、精いっぱい訴えてもろて、100だったものが今年ゼロになるかというのは、それはなかなか難しいと思うんですが、それをまた言い続ける、私ども市議会議員もそうですが、もうみんなで平和運行を訴え続けていくしか僕はないと思いますんで、今後とも御努力よろしくお願いします。
それと、私の地域の話で誠に恐縮ですが、地域の皆様及び関係各位の皆様の御支援、御協力により、本年新調の太鼓台として運行することになりました。お目にかかることがあれば、ぜひ御覧になっていただければ幸いです。