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5 保育士の環境改善について/(1)子どもの適正数

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ページID:0130324 更新日:2023年11月28日更新 印刷用ページを表示する
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議員氏名

加藤昌延

本会議年

令和5年

定例会月

9月

内容

(質問)
○大項目5番、保育士の環境改善について。
 現在、保育士の配置基準は、戦後1948年に定められ、一部の年齢では見直しが行われましたが、4歳児以上は70年以上も当時の基準のままであり、保育士1人当たりが担当できる子供の数は、ゼロ歳児が3人、1歳、2歳児が6人、3歳児が20人、4歳、5歳児が30人となっております。
 また、保育士は、一人一人の状況や発達過程を踏まえた保育計画を立て、求められるものも以前とは違っています。
 そこで、本市では、保育士1人における子供の数は適正とお考えでしょうか、質問いたします。
 続いて、保育士の質を上げるということ、また質という表現についてどういったお考えをお持ちでしょうか。よろしくお願いいたします。
(福祉部こども局長答弁)
○福祉部こども局長(沢田友子)(登壇) 保育士の環境改善についてお答えいたします。
 まず、子供の適正数についてでございます。
 本市における保育士の配置につきましては、国が定める基準にのっとる配置の上、発達障害などの配慮を要する子供の受入れについては、国の配置基準を超えて加配保育士を配置することで、子供の健やかな成長や安全確保に努めており、保育士1人当たりの児童数は、適正であると考えております。
 次に、保育士の質の向上についてでございますが、保育所保育指針においては、保育所は質の高い保育を展開するため、絶えず一人一人の職員についての資質向上及び職員全体の専門性の向上を図るよう努めなければならないと定めておりますので、保育士の資質の向上のために、様々な研修等を活用して、保育士の資質の向上を図ってまいりたいと考えております。
(再質問)
○5番(加藤昌延)(登壇) 児童福祉法に、市町村はこの事務を適切に行うために必要な体制の整備に努めるとともに、当該事務に従事する職員の人材確保及び資質の向上のために必要な措置を講じなければならないとあります。7月に視察で訪れた人口8万4,859人、毎年人口が増えている滋賀県守山市の4本柱の施策の中で、より質の高い保育の実現に向けて国の配置基準を上回る手厚い保育士の配置を行っています。国の配置基準は、保育士1人当たり、1歳、2歳児が6人ですが、守山市は4人の配置基準としており、保育士の配置に関わる補助金の予算を捻出しています。
 守山市だけではなく、全国で独自に配置基準を緩和されている自治体もあります。
 また、保育所も避難訓練を行っていますが、訓練のときでも泣き出す子や動けなくなる子もいると聞きます。実際に災害が起きたときに、保育士1人がカバーできる人数は限られています。安心、安全を考えても、今の配置基準は無理があると思います。ぜひ本市でも、国の配置基準を上回る配置の検討をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
(福祉部こども局長答弁)
○福祉部こども局長(沢田友子)(登壇) 保育士の配置基準についてお答えいたします。
 市独自の配置基準を満たす施設に対し、補助金を支出している自治体もございますが、保育士の配置基準につきましては、基本的には財源も含めて国が必要な措置を講ずべきものと認識しており、今後におきましても、国の動向を注視しながら、子供たちが安全で安心して過ごせる環境づくりに取り組んでまいります。
(再質問)
○5番(加藤昌延)(登壇) 国の動向を注視してということなんですけども、なかなか本当に4人とか6人の子を一気に抱えて逃げるとか、そういうことははっきり言って不可能なんですよね。そういったところは国を待つのではなく、本市がそれを進めていく、保育士の働く環境を整えていく、そういったことが必要ではないかと思います。それを要望して、しっかり配置基準を検討していただきたいなと思います。
 そして、保育士の質を上げるには、配置基準、賃金の見直しなどが必要と考えています。賃金は仕事量に対し低過ぎると思います。子供に寄り添い保育をされている保育士さんもたくさんいます。保育士の質と言われていますが、保育士さんというのは人なので、人に対して質という言葉を使うのはイメージダウンにつながりかねないと思います。全国的に使われている言葉かもしれませんが、キャリアアップという表現であれば、学習をしてさらに学んで実践しようという気になります。キャリアアップ研修というものが存在するので、キャリアアップという表現のほうが適切ではないかと考えますが、どのように考えていますか。
(福祉部こども局長答弁)
○福祉部こども局長(沢田友子)(登壇) 保育士の質という表現についてでございます。
 先ほども御答弁申し上げましたが、保育所のガイドラインである保育所保育指針において、保育所は質の高い保育を展開するため、絶えず一人一人の職員についての資質向上及び職員全体の専門性の向上を図るよう努めなければならないと定められておりますことから、保育の質の向上、もしくは保育士の資質向上という表現が適切であると考えております。
(再質問)
○5番(加藤昌延)(登壇) 最後に、配置基準を見直し、より子供たちが豊かに過ごせる環境づくりを推進していくべきでないでしょうか。御検討いただくことを要望し、質問を終了いたします。ありがとうございました。(ブザー鳴る)