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(質問)
○3点目、障害者のための訪問系サービスについてです。
現状と課題。
精神障害のある方からお話をお聞きしました。知り合いから福祉サービスを受けられることを知って申請しました。週1回ヘルパーさんに来てもらうサービスですが、申請から3か月近くたってやっと来てくれました。そんなにも時間がかからずに2週間ぐらいで来てくれたらといったお話でした。随分日数がかかるものだなと私も驚きました。特に、初めての申請の場合は、かなりかかるとお聞きしました。初めてのときは、おおよそどのくらいかかりますか。
また、2度目以降になるとどのくらいになるのでしょうか、お尋ねします。
また、身体障害者、知的障害者、精神障害者で、訪問系サービスを受けている人は、月何人ぐらいで、トータルで何時間ほどでしょうか、お尋ねします。
本当はヘルパーさんに週2回来てほしいけど、1回にしたというお話も聞きます。回数とかは決まっているのでしょうか。ある程度希望は聞いてもらえるのでしょうか、お尋ねします。
ある事業所でのインタビューでは、ヘルパーを希望する人は増えるのに、ヘルパーが足りないし、ヘルパーの高齢化などで減ってきているとのお話でした。
ヘルパー不足についてどのように考えていらっしゃいますか、お尋ねします。
(福祉部長答弁)
○福祉部長(古川哲久)(登壇) 障害者のための訪問系サービスについてお答えいたします。
現状と課題についてでございます。
まず、新規に訪問系サービスを利用される場合の利用開始までの期間につきましては、障害のある方がまず障害支援区分認定を受ける必要があり、申請後に医師による診察と医師意見書の作成、認定調査員による認定調査、これらを踏まえたコンピューターによる一次判定と、その後の障害支援区分認定審査会での二次判定を経て区分が決定されます。区分決定後、相談支援専門員が利用者や御家族から必要なサービスとサービス支給量の聞き取りを行い、サービス等利用計画案を作成し、市に御提出いただいており、申請から支給決定までに約2か月の日数を要することになります。
既に訪問系サービスを受けられている方につきましては、更新申請の手続をしていただくことで切れ目なくサービスの利用が可能です。
次に、訪問系サービスの利用人数と利用時間につきましては、令和5年4月から7月までの月平均で、身体障害者48名、知的障害者60名、精神障害者87名、3障害の合計で195名、トータルで2,898時間の利用状況となっております。
利用回数につきましては、回数の上限が決まっているのではなく、障害支援区分ごとにサービス支給量の上限が決まっており、訪問系サービスの場合は、上限が時間数で決まっていることから、相談支援専門員に希望を伝えていただくことで回数の調整が可能となります。
次に、訪問系サービスを提供する事業所でのホームヘルパーの高齢化や人手不足につきましては、介護事業所においても同様の状況にあり、本市といたしましても、訪問介護人材確保へ向けて、社会福祉協議会や社会福祉サービス事業所、新居浜市訪問介護事業所職員連絡会等と協議し、具体的な対策に取り組みたいと考えております。
(再質問)
○7番(井谷幸恵)(登壇) 御答弁ありがとうございました。
私は、令和元年にヘルパー不足に危機感を持つヘルパー事業所の現場の声を取り上げました、講義などの協力を惜しまないので、市にヘルパー養成講座をぜひやってほしいということでした。しかし、県の補助などがあるので、市としては特に予定はないとの御答弁でした。今、部長さん、いろんなところと協議して具体的な対策に取り組みたいというふうにおっしゃいました。どういったことなのか、具体的な対策、少し教えてください。
(福祉部長答弁)
○福祉部長(古川哲久)(登壇) 井谷議員さんの再質問にお答えいたします。
ホームヘルパーの人材確保策の具体的な内容はどういったものを考えているのかというようなことかと思います。
まず、先ほど井谷議員さんがおっしゃられた研修等につきまして、これにつきましては、以前より介護福祉課も当然中に入って、社会福祉協議会さん等とも相談する中で、社会福祉協議会さんが開催されたというようなこともございます。それから、今現在、新居浜市内で事業所さんや労働機関等の中で開催されている部分がございます。研修会を開催することで、ヘルパーさんが増えるのかというようなことを関係者とやり取りしましたところ、例えばこれが施設職員に向けての研修であったりとかという場合もありますが、それよりも今起きているのは、もっと具体的に、特に御家庭に行くヘルパーさんを障害、介護両面からいかに増やすことができるのかということでございました。そこで、現在、関係者と介護福祉課で相談しているのは、ヘルパーさんというお仕事がどういう意味を持って、皆さんも可能で、言ってみれば、ハードルも初めは低いところから、そして最後は専門的なものまでできるよというようなことを知っていただく、あるいは各事業所でこれまで20時間以上でヘルパー募集をしていたものを20時間以内でも募集する事業所さんがどんどん増えていらっしゃいます。そうしたところで、もっともっとヘルパーをしてもいいよという方を直接掘り起こしていくような活動にならないかというようなことで、今後市政だよりでお伝えするでありますとか、各事業者さんを通じての広報内容を工夫していきたいというような相談を現在しているところでございます。
(再質問)
○7番(井谷幸恵)(登壇) 厚生労働省によりますと、介護職員はホームヘルパーが圧倒的に不足していて、有効求人倍率は15倍を超えているといいます。ヘルパーの処遇改善も喫緊の課題です。所得を全産業平均にまで持っていくことが急がれます。市長会などを通じて国に要望を伝えてください。障害者が安心して十分なサービスを受けられるよう……。(ブザー鳴る)