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3 子育てしやすい社会について/(2)男性トイレへのおむつ交換台及びベビーキープ設置

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ページID:0130348 更新日:2023年11月28日更新 印刷用ページを表示する
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議員氏名

野田明里

本会議年

令和5年

定例会月

9月

内容

(質問)
○では次に、出先でのおむつ替えについて、男性トイレへのおむつ交換台とベビーキープについて質問いたします。
 もっと子育てしたいと思っていても、環境がその思いを阻んでいることもあります。女性トイレには、おむつ交換台とベビーキープという用を足す間、子供を座らせ保持しておくことのできる椅子が個室に設置されています。しかし、男性トイレにはそのような設備はまだまだ見かけません。お父さんたちは、車に戻ったり、おむつ替えのタイミングで帰宅したりされているそうです。また、御自身が用を足す際は、膝の上にお子さんを抱きかかえたり、片手でだっこしたり、そしてOBしてしまったなどという失敗談もたくさんお聞きしました。少しお子さんが大きくなった頃には、男性トイレの入り口で子供を待たせていた。今考えると危ないことをしていたというお話もお聞きしました。
 お父さんはお母さんよりも子供と直接関わることが少ないですが、その分こうした不便もたくさん感じられているようです。最近は、多目的トイレが普及してきたので、おむつ替えも、御自身のお手洗いも、多目的トイレで済まされている方が多い一方、様々な方が使用される多目的トイレの使用をためらわれたり、遠慮されている方も多くいらっしゃるようです。
 そこで質問です。
 現在の新居浜の公共施設等の多目的トイレの設置状況をお教えください。
 環境が整えば、子育てでお父さんが活躍できる場面がぐっと増えると思います。
 さらに、女性トイレにしかそのようなおむつ交換の設備がないということは、出先ではおむつを替えるのはお母さんという無意識の固定観念のようなものがあるように思います。そして、このような当たり前が、以前より支援策が増えても、夫婦で子育てをとうたわれても、お母さんの孤独が減らない原因の大きな一つのようにも思います。
 ある民間の子育て支援団体が、子育て中のお母さん、お父さんに向けて毎年子育て実態アンケートを行っていらっしゃいます。今年も6月に行われて、全国で4,400人ほどの回答が集まったこのアンケートですが、愛媛そして新居浜からも数十件アンケート結果が集まっています。そのアンケートでも大きく3つのことが分かったそうです。1、母親と父親の子育てに関する精神的な負担と感覚に大きなギャップがある、2、コロナ以前と比べても、母親の精神的負担はほぼ軽減されていない、3、産後ケアや家事代行などの仕組みは充実してきているが、当事者が積極的に利用できる状態にはなっていないという3点です。これは、新居浜の現状にも合致しているように思います。先ほども申しましたように、支援策等の仕組みは整ってきましたが、いまだに無言の子育てと言えば母親がこびりついてるものが多く、それが母親の精神的負担に、そして父親があと一歩子育てに踏み込めない社会をつくり出しているように思えてなりません。
 多目的トイレももちろん必要ですが、男性トイレにおむつ交換台とベビーキープを、これは子育て中の方たちへのどんなときでも私たちは味方だよという無言のエールになると思います。
 ここで配布させていただいております資料1を御覧ください。
 こちらは、市役所1階のベビールームに設置されておりますベビーベッド型のおむつ交換台です。このようなタイプは4万円程度から、資料2は、市役所1階女性トイレに設置されている使用時のみ開くタイプ、こちらは13万円程度からあるようです。ベビーキープは6万円程度からあります。上手に説明できる自信がなかったので資料として配付させていただいております。あと男性の方でこのような設備を見たことがない方もいらっしゃるかなと思い、資料のほうを配付させていただきました。
 ぜひ市役所、そして公園のような親子の利用が多いところの男性トイレから、このような設備を設置、そして子育てされている方たちを応援しませんか、いかがでしょうか。
(総務部長答弁)
○総務部長(高橋聡)(登壇) 男性トイレへのおむつ交換台及びベビーキープ設置についてお答えいたします。
 市役所の男性トイレへの設置についてでございます。
 市庁舎におきましては、平成27年の1階フロア全面改修の際に、男性トイレ1室にベビーキープを設置いたしました。おむつ交換台につきましては、男性トイレの隣の多目的トイレに設置しております。
 現在の市庁舎では、建物の構造や面積の関係から、全ての男性トイレにそれらの施設を設置することは困難ですが、将来、庁舎建て替え等の際には、その時代に適応した整備を行うことになるものと考えております。
(建設部長答弁)
○建設部長(三谷公昭)(登壇) 公園の男性トイレへのおむつ交換台及びベビーキープの設置についてお答えいたします。
 既存の男子トイレに、新たにおむつ交換台やベビーキープを設置することに関しては、設置スペースの確保も必要となることから、現在予定はございませんが、新居浜市の都市公園29か所のうち、おむつ交換台を設置している公園が20か所、ベビーキープを設置している公園が2か所ございます。いずれも男性も利用可能な多目的トイレ内に設置しておりますので、御利用いただければと考えております。
 公園を利用する方々の意識や環境の変化は、十分認識しており、今後の新たな公園整備において参考とさせていただきます。
(福祉部こども局長答弁)
○福祉部こども局長(沢田友子)(登壇) 公共施設の多目的トイレの設置状況についてお答えいたします。
 多目的トイレの設置状況につきましては、市が管理し、一般市民の方々が利用する建物、公園など146施設のうち89施設の106か所に設置されております。
 男性が子供を連れて外出する際の環境整備の面からは、まだ十分とは言えない状況であり、今後の課題であると認識しております。
(再質問)
○4番(野田明里)(登壇) ほんの少しだけ前向きな御答弁をいただけたのかなと思い、少しほっとしております。
 市内のあるスーパーには、女性トイレにもちろんおむつ交換の設備があります。その横にベビールームがあり、もちろん多目的トイレもあります。多目的トイレにはおむつ交換台であったりベビーキープももちろんあるのですが、男性トイレにもそのような設備が完備されているところがあります。子育てのしやすいというのは、このことかなと思います。状況や自分の都合に合わせて選ぶことができる、そのような社会になっていってほしいなと思っております。
 また、今回質問するに当たって、SNSの24時間限定で答えていただける機能を使ってお父さんたちにアンケートを取りました。20件程度集まればいいのかなと思っていたら、何と80件近くのコメントをいただきました。子育てエピソードや失敗談、困ったお話などなど、ああお父さんも子育てについてあれこれ話したいんだなと改めて感じました。今、そのようなお父さんたちが子育ての思いを吐き出せるところがまだまだないように思います。どうしてもお母さんに目が行ってしまいがちですが、お父さんに向けてのこのような本当にちょっとした場を提供できること、これも子育てのしやすさだと思います。
 冒頭に市長がおっしゃってくださいました心を少しでも軽くする子育て支援、そしてちょっとした相談、ほっとできる、そんな町になるためには、お父さん、お母さんどちらにも寄り添える町になっていっていただければいいなと思っております。
 最後に要望なのですが、今すぐにでもできるお願いがあります。それは、お母さんやお父さんなどが窓口や電話口で何か相談されてきたときに、担当ではないとか、専門ではなかったとしても、できれば一言、お疲れさま、大変でしたね、大丈夫ですよというような言葉を付け足していただきたいと思います。よく相談に行ったのですが、すごく事務的な言葉ばかりで、少し寂しく感じたという声を本当にたくさん聞きます。このような一言があるだけで救われるお母さん、お父さんはきっとたくさんいらっしゃいます。どうかよろしくお願いいたします。このようなことを積み重ね、もっともっと子育てへの優しさあふれる、子育てしやすい新居浜になりますよう、これからもよろしくお願いいたします。ありがとうございました。