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(質問)
○ 次に、地産地消についてお伺いします。
近年、インターネットによる買物の利便性が増し、遠方で生産、製造された食材や商品がいつでも好きなだけ購入できるネットワークが私たちの生活の中に浸透しています。簡単、便利に購入できることは魅力的ですが、地域の振興も買物では大事な視点の一つです。
そこで、持続可能な生産、消費形態の確保として、エシカル消費が注目されています。
エシカル消費とは、地域の活性化や雇用などを含む、人、社会、地域、環境に配慮した消費行動のことだそうです。消費者庁のホームページには、私たちの住む日本は、山、森、川、海といった豊かな自然に加え、多様な気候や地形の影響もあり、全国各地でその土地特有の産物が作られたり、様々な地域社会が育まれたりしてきました。地元の食材を選ぶことや地元のお店で商品を買うことは、地元を応援することにつながりますと書かれていました。
広島市では、地産地消の大切さをより広く知ってもらい、市民の皆様の理解をより一層深めていただくため、毎月第3日曜日を-ひろしま産day-「ひろしま地産地消の日」に制定し、市内全域における地産地消の定着に向けた取組を展開されています。
また、広島市内の学校給食では、食材の調達に当たり、地産地消を基本に可能な限り広島県内産や近隣県産の物を優先して利用するように努められています。
インターネット通販など消費形態に大きな変化が生まれている今、地元のお店、地元の生産者を応援する取組が必要だと考えます。
そこで、お伺いいたします。
現在行われている地産地消の取組の効果についてお伺いします。
エシカル消費推進の一つとして、地産地消という看板を表に掲げ、毎月具体的な日にちを地産地消の日として制定し、民間企業との連携による地元の農産物と水産物の消費拡大に取り組んでいってはどうかと考えますが、御所見をお伺いします。
(経済部長答弁)
○経済部長(宮崎司)(登壇) 地産地消についてお答えいたします。
まず、地産地消の取組の効果についてでございます。
本市の地産地消の取組といたしましては、生産者と消費者のつながり、地産地消の推進を目的としたえひめ未来農業協同組合主催による農業まつりを支援するとともに、新居浜産の農畜産物、水産物及びそれらを使用した加工品を扱う小売店などを地産地消協力店として市が認定する事業を行っております。
また、学校給食における地場産品の活用率向上に向けた関係者協議や地産地消推進マスコットキャラクターはまっこ新鮮組を活用したPR活動などにより、地産地消の推進に一定の効果があったものと考えております。
次に、地産地消の日の制定についてでございます。
本市の農産物及び水産物の消費につきましては、本市はもともと消費地であり、生産された物のほとんどが市内、県内市町等の直売所、スーパー、小売店などにおいて消費されているものと考えております。
このことから、地産地消の日の制定につきましては、生産者及び生産量等を増やす取組と併せ、今後生産者及び農業関係機関・団体等と協議してまいります。