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(質問)
○ 次に、HPVワクチンについてです。
HPVワクチンとは、子宮頸がんワクチンで、御存じの方も多いと思います。
このワクチンですが、2013年に厚生労働省が積極的勧奨を中止にして以来、定期接種が事実上止まった状態になっていました。なぜ、積極的勧奨が中止になったのか、それは接種後副反応に苦しむ少女があまりにも多く出てしまったことから、同年6月14日、厚生労働省は、接種の積極的勧奨中止し、ワクチンの副反応への注意を喚起したという流れになります。
HPVワクチンの副反応は様々あります。その中に、頭痛や眼痛等の各部の痛みが報告されていますが、単なる痛みではありません。実際に、被害者の方は、頭痛に関しては、金づちで頭をたたかれる痛みに一日中襲われるや、眼痛は眼球にスプーンを刺してぐりぐりえぐられるような痛みが続くといった表現で被害を証言されています。そのほかにも、自分の意思とは全く違った動きをしてしまう不随意運動に悩まされる被害者の方も少なくありません。一度不随意運動が始まると、自分の意思では体を制御することができません。体が跳ね上がり、ベッドから落ちてしまうこともあるくらいです。不随意運動が始まると、家族がケアしないとどうにもならないため、家族の負担も重くのしかかっており、仕事ができず、生活が苦しくなった被害者家族も少なくありません。また、そんなつらい日々に耐え切れずに自ら命を絶ってしまう被害者もいると聞いています。
そもそも、子宮頸がんで亡くなる年齢は30代あたりから増え始め、50代から急激に増えていく現状に対して、10代の死者に関してはほぼゼロです。
そのような状況にもかかわらず、今年から国は接種勧奨を再開しました。そもそもヒトパピローマウイルスは、100種類程度いるウイルスの総称で、がんを引き起こすハイリスクなウイルスは、そのうちの12種類から15種類だと言われています。
今回、本市でも、接種されているシルガード9は、9価のワクチンで、全てのリスクに対するワクチンではありません。それに加え、男子にも接種勧奨をする動きが与党や地方自治体にも出てきました。先ほどお伝えした不随意運動ですが、高校生や大人の男性が、接種後不随意運動を起こしてしまった場合を想像してください。女性の力では絶対に制止することができません。
新居浜市のホームページには、予防接種により副反応が見られることがあります。接種後に体調の変化や気になる症状が現れたら、まずは接種を受けた医療機関などの医師に御相談くださいとしか記載されていません。本当にこの情報だけで正しく啓発できていると評価できるのか疑問です。
そこで、お聞きします。
本市における子宮頸がんワクチンの接種後、健康被害救済制度申請者の詳細と啓発の部分で結果をどう評価されているのか、お聞かせください。
(福祉部長答弁)
○福祉部長(古川哲久)(登壇) HPVワクチンについてお答えいたします。
まず、本市における子宮頸がんワクチンの接種後健康被害救済制度申請者の詳細についてでございますが、令和5年11月末現在で、申請者はございません。
次に、子宮頸がんワクチンの副反応に関する啓発についてでございますが、市のホームページには、副反応が見られることがあるため、体調の変化など気になる症状が現れた場合は医療機関に御相談くださいとの一文しか記載しておりませんが、子宮頸がんワクチン接種の対象者に予診票等を個人送付する際に、ワクチンに関する詳細版パンフレットや接種後の注意事項パンフレットを同封し、HPVワクチンの効果や副反応の詳しい症状、接種後の健康観察、健康被害があった場合の予防接種健康被害救済制度、HPVワクチンに関する相談先一覧等をお知らせしており、ワクチン接種に関する重要な情報を対象者やその保護者に対して適切に周知啓発できているものと評価いたしております。
また、委託医療機関においても、医師が診察し、副反応や予防接種健康被害救済制度の説明を行った上で接種を行っており、安全かつ円滑に事業が実施できていると考えております。
(再質問)
○2番(伊藤義男)(登壇) ありがとうございます。
ホームページにmRNAワクチンと同じような情報と副反応の詳しい症状を掲載していただくよう要望して、次の質問に移ります。