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(質問)
○ 次に、チャットGPT・AIの利用についてです。
近年のAI技術は、多種多様になり、生成AIなどの技術は目をみはるものがあります。
AI技術は、よい側面もありますが、簡単にフェイク動画やフェイク画像を作成することが可能になるなど、間違った情報が流れたり、プロパガンダに使用されたりするおそれがある悪い側面もあります。
そういった時代の中で、子供たちにAI技術の教育を通して、情報の取り方やAI技術の使い方を教育しなければなりません。そのためには、AI技術のスキルを持った教職員を育成するなどの課題もあります。
また、子供たちがAIを使用し、学習する機会も増えると思いますが、宿題やテスト、読書感想文のような自分で考える力が必要な部分で使用することにより、子供たちの考える力が損なわれるおそれもあります。しかし、そういった子供たちを教える立場の大人であっても、AIスキルを持った人も少なく、子供たちに正しいAIの使い方を教えるための大人向けの啓発活動も必要になってくると思います。
また、EUでは、AIによって生成されたコンテンツであることを明確に示すことや、著作権で保護されたデータがAIの学習に使われた場合は公表すること、公共の場でリアルタイムの顔認証にAIを使わないなどといったAIを規制する法律について年内の成立を目指して議論を行っています。
東京都では、全庁での活用開始に併せ、利活用のガイドラインを公表しており、個人情報や機密性の高い情報については入力を禁止し、チャットGPTの回答を対外的に公表する際は、文章生成AIにより作成と明記などと定めたほか、議会答弁作成への利用は認めないというガイドラインを作成したとのことです。
そこで、お聞きします。
現在、本市の教育において、子供たちのAI使用を許容しているのか、今後、どのような決まりをつくるのか、お聞かせください。
あわせて、市役所内でのAI使用についても、どのようなガイドラインを設定していくおつもりなのか、お聞かせください。
(市長答弁)
○市長(石川勝行)(登壇) AI等の利用についてお答えをいたします。
チャットGPT・AIの利用についてでございます。
市役所内での生成AI利活用ガイドラインについてお答えをいたします。
本市におきましては、本年10月に新居浜市セキュリティ対策基準を改定するとともに、生成AI利活用ガイドラインを策定し、現在生成AIの試験運用を開始いたしております。
ガイドラインでは、生成AI全般を対象としており、利用する際には目的を明確にし、事前に所属長等の承認を得ることとしております。
また、データ入力においては、個人情報や機密性の高い情報、非公開とされている情報の入力を禁止するとともに、著作権の侵害がないよう厳重なチェックを行うことなどを定めております。
なお、当該ガイドラインは、チャットGPT等の生成AIの利用規約の改定や国や社会の動向等を踏まえ、見直しを行うことといたしております。