本文
(質問)
○ 公園や道路のDXについてお伺いいたします。
道路通報システムとは、スマートフォンアプリを使用して、道路の損傷や不具合を行政に通報するシステムです。
道路通報システムには、LINEを活用したシステムやMy City Report for citizensなどのサービスが存在します。
LINEを活用した道路通報システムの場合、最大のメリットは、LINEが国内で最も利用者の多いSNSであるということです。LINEは、月間利用者数が、日本の人口の70%を超える9,500万人以上が利用しているSNSであり、新たな専用アプリのダウンロードの必要がないため、市民から見て、LINEを活用して道路通報を行うことは簡単で、通報のハードルが低いことが想像されます。
また、My City Report for citizensは、既に幾つかの自治体で導入されており、県と市とで導入した場合、市民は県や市の管轄を気にすることなく通報することが可能となります。
また、My City Report for citizensは、市民からの通報状況が受付済み、対応中、対応済みとのカテゴリーが分かりやすく、行政の進捗状況が見える化されている点も大きなメリットです。
市民との協働を進め、DXを実現し、道路の維持管理業務の効率化を考えると、道路通報システムは市民に選択肢を広げる意味でも、LINEとMy City Report for citizens双方の導入を検討されるべきだと考えます。
My City Report for citizensは、道路や標識などの損傷だけではなく、公園における遊具の破損、ごみの不法投棄や樹木の剪定要望等、幅広く市民ニーズを拾い上げるのに役立っています。安心、安全な公園の環境を市民と共につくっていくために、公園の運営に若い両親と子供中心に住民の参画を進めていくツールとして、通報システムの役割が期待できます。
人口減少や超高齢化社会の到来、今後の地域の課題を行政だけで解決していくことは困難です。参加と協働による地域社会づくりをさらに進めるべく、市民との新たな協働の手段として、市民からの情報の提供を受け、それを蓄積して公共サービスを向上させるデジタルデモクラシーという市民参画的な方法を実現するツールとして、今後の可能性が期待されるMy City Report for citizensについて、本市で導入を検討するお考えがあるか、お尋ねいたします。
(建設部長答弁)
○建設部長(三谷公昭)(登壇) 公園、道路のDXについてお答えいたします。
まず、道路通報システムについてでございます。
現在、本市において、公式LINEによる道路及び公園の損傷通報システムを導入し、令和3年12月から運用開始以来、道路が184件、公園が14件の報告があり、市民の皆様が道路や公園の損傷について手軽に発信できるツールとして有効に活用され、道路や公園の維持管理の効率化が進んでいるものと考えております。
また、My City Report for citizensにつきましては、他の自治体で導入実績があるツールであり、損傷通報としてだけでなく、自治体と住民とをつなぐ双方向コミュニケーションツールとしても有効なシステムであると認識しております。
今後、My City Report for citizensなどの新たな道路損傷等の通報システムの導入につきましては、公共インフラの維持管理の効率化、省略化を進めるシステムであることを前提とし、まずは既存のLINEシステムにおける現状や問題点の把握と新規通報システムとのマッチングを踏まえ、費用対効果や必要性などの検証を行ってまいります。