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3 公園、道路のDXについて/(2)損傷検出サービス

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ページID:0133383 更新日:2024年2月19日更新 印刷用ページを表示する
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議員氏名

渡辺高博

本会議年

令和5年

定例会月

12月

内容

(質問)
○ ここまで道路の破損、損傷の通報を受ける新たな仕組みとしてのDXの必要性について述べさせていただきました。
 その一方で、行政として積極的な道路の点検、巡視におけるDXも必要であると考えます。
 先日、経済建設委員会で、道路の損傷状況の確認については維持補修に関わる現場対応の行き帰りの際に経路を変えるなどして目視により調査しているとの回答がありました。市民からの通報があるまで道路の損傷を確認する機会がない。また、目視に頼らざるを得ないとすると、道路の維持管理が受け身になり、そのときの天候や時間により正確な調査ができない。または、調査が困難な状況が想像されます。昨今では、道路の整備不良が原因の交通事故が発生した場合、行政の管理責任が追及される事例も発生しているとのことです。道路通報システム導入だけではなく、道路の維持管理も行政が積極的にICTを活用し、事後保全から予防保全、予知保全していく方向に変換していかなくてはならないと考えます。
 市はロードマネージャーについて認識されていますでしょうか。ロードマネージャーとは、多くの自治体で導入されているスマートフォンやドライブレコーダーを活用した道路損傷検出サービスです。企業や自治体の車に導入されたスマートフォンやドライブレコーダーの映像が、AI技術を用いることで分析され、道路の損傷状況、具体的には、ポットホールと呼ばれる道路のへこみ、穴に加え様々な状態のひび割れを高精度に検出、その情報を管理画面の地図に示すことで、一元的な管理を可能とするものです。人の目だけではなく、スマートフォンやドライブレコーダーが、道路巡視の目となり、危険箇所を早期に発見、低コストで道路状況を把握することが可能になります。
 また、道路保全事業者と情報が共有されることで、情報伝達の無駄とミスがなくなり、客観的で効率的な修繕計画が立てられるようになります。
 ロードマネージャーの効果は、いかがお考えでしょうか。DXを推進させるべく、ロードマネージャーを導入する予定があるか、お尋ねいたします。
(建設部長答弁)
○ 次に、損傷検出サービスについてでございます。
 ロードマネージャーにつきましては、昨年度、愛媛県デジタル実装加速化プロジェクト、トライアングルエヒメの事業として採択されておりましたことから、新居浜市もDXへの取組としてロードマネージャーを使用した道路維持管理業務の実装実験に参加しております。
 実験では、令和4年11月から令和5年2月までの約10週間、日常業務で使用する3台の公用車に専用アプリを搭載したスマートフォンを設置し、AIによる道路損傷の自動検出を行いました。
 その結果、検出した路線は、管理する市道全体の57%について検出でき、舗装面の穴開きであるポットホールを752個検出しておりました。
 この結果から、短期間の実験においても危険箇所の早期発見、道路の維持管理の効率化につながることを認識しておりますが、検知する損傷の危険度や補修の優先度を判定する機能については課題があることも認識しております。
 しかしながら、今後、新居浜市においても、老朽化が進む公共インフラの効果効率的な維持管理を図るためには、積極的にAIなどのデジタル技術や点検、補修に関する新技術を導入することが重要であると認識しておりますことから、道路損傷の検知から、老朽化の進行具合の判断、対応を含めたシステムの導入など技術開発の動向に注視しながら、公共インフラの維持管理におけるDXの推進を図ってまいります。
(再質問)
○3番(渡辺高博)(登壇) 御答弁ありがとうございます。
 新しいテクノロジーの導入に、先ほども伺ったように、AIにはちょっと作業をし過ぎるようなところもあったりするというような雰囲気の話ありましたけれども、もともとAIというのは、とにかく使っていきながら学習をさせて、その地域に合った形に落としどころを見つけていくというような取組だと思っております。そういうところを踏まえた上で、クラウドサービスを利用したシステム運用については、これまでのようなクライアントとサーバーによるシステム開発に比べて、導入費用が安く抑えられていくというのがメリットになっております。積極的に御検討をいただきたいと思っております。いずれ基幹業務システムも、政府やデジタル庁が主導するガバメントクラウドに移行されることになります。運用コストの削減とともに、新たなシステムとの連携が見込まれています。
 今後、自治体のDXの一翼を担うこれらシステムについて、積極的に御検討していただくことをお願いして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。