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1 学校や部活動における熱中症対策について/(2)個人や地域での対策

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ページID:0133409 更新日:2024年2月19日更新 印刷用ページを表示する
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議員氏名

野田明里

本会議年

令和5年

定例会月

12月

内容

(質問)
○ そこで次に、個人や地域での対策についてお伺いいたします。
 資料1を御覧ください。
 尿の色で自身の熱中症や脱水の状態が分かり、どの程度の水分補給が必要か、目安が分かるチェックシートです。このようなチェックシートをお手洗いに掲示して、練習前後や練習中、用を足すたびに自分の状態をチェックしながら活動を行っているスポーツチームがあるそうです。暑くなり始める前には、熱中症の危険性や対策について確認する講習のようなものを受ける、トイレにチェックシートを掲示するなど、一人一人の意識の底上げを行う取組がもっともっと必要なのではないかと思います。
 また、もう一点気になることがあります。それは暑い時期の登下校や部活動の行き帰りの危険性です。今年の夏休み、山形で部活動からの帰宅中に生徒が命を落としてしまうという悲しい事故が起こったことを皆さんも御存じかと思います。私の息子も、夏休みの部活動の帰りに目まいと吐き気がして、コンビニに駆け込んで氷を買って急いで食べたということがありました。活動中に対策を十分行ったとしても、一歩学校の外に出てしまえば、そこから先の子供たちの安全を確保することは、学校だけの取組では限界があるように思います。
 そこで、例えば地域の企業や商店に協力していただき、登下校や部活動の行き帰り等に体調が悪くなったり異変を感じたら、駆け込み、助けてもらえるような仕組みをつくるのはどうかというアイデアをいただきました。防犯協会が行うまもるくんの家や建設業協同組合が行うまもるケンのような認証制度をつくり協力していただくのはいかがでしょうか。地域全体で子供を守る、地域全体で自分たちの命や安全を守るという意識をつくることは、大変有意義なことであると思われます。
(教育長答弁)
○教育長(高橋良光)(登壇) 個人や地域での対策についてお答えいたします。
 地域での熱中症対策についてでございます。
 本市におきましても、児童生徒を守るためには、地域を挙げての積極的な取組が必要であると考えておりますので、まずは新居浜建設業協同組合と連携し、地域まもるケンの制度を活用させていただく方向で協議するとともに、企業や商店の活用につきましては、地域の事情も異なりますことから、各学校運営協議会において議論させていただき、地域での見守り活動を推進してまいりたいと考えております。
(福祉部長答弁)
○福祉部長(古川哲久)(登壇) 一人一人の意識の底上げを行う取組についてお答えいたします。
 本市では、熱中症予防を広く市民に呼びかけることを目的として、集団健診や健康相談等の市民と接する機会を利用した熱中症予防のポイントや暑さ指数に応じた生活活動の目安などをまとめたリーフレットの配布のほか、出前講座、公共施設でのポスター掲示、市のホームページ、市政だより及びLINE等による情報発信を行っております。
 また、愛媛県におきましても、事業所における健康づくりへの支援といたしまして、熱中症予防に関する情報提供資料を西条保健所管内の200社に配布するほか、要望に応じて出前講座が行われております。
 年々暑さが増し、熱中症患者数が増加している現状を踏まえ、今後はより早期に熱中症予防に関する周知啓発が実施できるよう調整してまいります。
 御提案のありましたチェックシートにつきましては、厚生労働省のホームページ等にも掲載されており、脱水症状態を確認できる有効な方法でありますので、各種リーフレットと共に紹介してまいります。
 しかしながら、まずは1時間に1回程度の小まめな水分補給を確実に実行していただくことが重要でありますので、エアコン、または扇風機の使用などの基本的な熱中症予防行動や熱中症への対処法等の習得に必要な基本情報を各種のスポーツサークル等に提供し、一人一人の意識の底上げが図られるよう努めてまいります。
(再質問)
○4番(野田明里)(登壇) 前向きな御答弁ありがとうございます。
 夏場に暑さ指数31を超えた際、運動自体は中止となりますが、例えば涼しい部屋で作戦会議を行うとか、メンタルトレーニングを行う、筋力トレーニングを行うなど、プランBを作っておくこともとても大切なことかと思います。中止か実施、ゼロか100かではなく、今この条件で可能なことは何か、これを顧問の先生だけでなく、子供たちも主体的に考えてみんなで決定していくこと、これは大変教育的であり、子供たちの自主性、主体性、そしてチームワークを育み、先生との信頼関係も強固なものになる、まさに一石三、四、五鳥だと思います。その際にはやはり正しい知識と意識が必要になってきます。全国的に熱中症での救急要請が爆増し、パンク状態なところが増えているそうです。新居浜市では、幸い学校関係の方々や救急隊員の方々の日々の御努力や医療関係との連携がうまくいっているため、パンクには至っていないそうですが、この先救える命が救われなかったというような悔やみ切れない出来事が起きてしまわないように、来年の夏、熱中症ゼロに向けて、新居浜市全体で取り組んでいければと切に願っております。