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(質問)
○ 次に、脱炭素化促進事業への取組についてお尋ねいたします。
本計画では、カーボンニュートラルポートの形成を図るとともに、カーボンリサイクル、ケミカルリサイクル関連の産業立地の促進に取り組むとあります。
そこで、お伺いします。
昨年12月13日の新聞報道によりますと、住友化学は愛媛工場に二酸化炭素からメタノールを高効率で製造する実証設備を新設し、運転を開始した。2028年までに実証を完了し、2030年代の事業化と他社へのライセンス供与を目指している。プラスチックや接着剤等の原料となるメタノールの製造は、CO2を回収して新たな製品の製造に利用する技術の中でも代表的な存在とされる。愛媛工場では、CO2の確保が容易で、メタノールの需要も高いことから、この設備を新設したと発表しています。この事業は、本事業計画の代表的な取組だと思いますが、国土交通省のカーボンニュートラルポート構想の支援制度の対象になるのでしょうか。
経済産業省では、カーボンニュートラルコンビナート構想を進めていますが、この構想との関係はどうなるのでしょうか。
また、新居浜市内においても、新居浜市清掃センターのCO2利活用や下水処理場での汚泥利活用についても積極的に推進していくと書かれていますが、この点につきましては、後のごみ処理施設の広域化、集約化についての中で質問したいと思います。
(原副市長答弁)
○ 次に、脱炭素化促進事業への取組についてでございます。
住友化学におけるCO2からメタノールを製造する実証につきましては、港湾脱炭素化推進計画においても、港湾脱炭素化促進事業として位置づけており、新居浜港における脱炭素化に貢献していただけるものと考えております。本設備の整備に当たっては、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、NEDOのグリーンイノベーション基金事業を活用したと伺っております。
また、経済産業省が進めるカーボンニュートラルコンビナート構想との関係につきましては、2050年のカーボンニュートラルを目指すという方向は同じでございますので、関連する企業、経済産業省と連携して、カーボンリサイクル、ケミカルリサイクル関連の産業立地の促進を図ってまいります。