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(質問)
○ 次に、主要幹線道路の進捗状況と今後の見通しについてお伺いいたします。
現在、国道11号新居浜バイパスの本郷一丁目から西喜光地町の区間1.1キロと県が整備している新居浜港線、都市計画道路西町中村線の国道11号バイパスから滝の宮橋の区間の540メートルが、3月1日に国土交通省松山河川国道事務所から、4月27日開通にすると、愛媛新聞の報道がありました。これが完成すると、国道11号や県道新居浜港線の渋滞が大きく緩和され、移動時間の短縮や歩行者の安全確保、また物流の円滑化に大きく寄与するものと期待しております。
市道では、川東の宇高西筋線が一部供用開始され、また上部地区では、上部東西線の工事が住民の協力を得て順調に進んでいるようで、地域住民は、大生院から船木につながることを心待ちにしています。
そして、平成16年の災害で高速道路いよ西条-新居浜間の通行止めが発生しましたが、この路線は、高速道路のバイパスとしての役割を果たしてくれると考えます。
このほかにも新居浜市内で国道、県道、市道の主要幹線において整備が進められていると思います。現在の財政状況が厳しいことは理解していますが、これら市民生活に直結する道路の整備は大変重要であり、遅滞なく進める必要があると感じます。
以上、申し上げましたが、以下お伺いいたします。
まず1点目、現在事業を実施している国道11号新居浜バイパス、県道新居浜港線、県道新居浜東港線及び市道上部東西線、宇高西筋線のそれぞれの進捗状況と完成時期と概算の総事業費の見込みをお伺いいたします。 次に、2点目として、国道11号新居浜バイパスは、多くの区間が現在は暫定2車線での供用になっていますが、全線の4車線化はいつの予定なのか、お伺いいたします。
3点目、中萩校区の萩生郵便局付近の国道11号新居浜バイパスが、2車線から4車線化し、平成30年12月に開通され、この交差点に信号機が予定されていましたが、南側の道路用地が当時確保できず、確保されれば信号機を設置すると約束されたことから、国土交通省は、信号機の設置をせず工事を完了しました。当時、新居浜警察署、国土交通省、市、地元自治会の立会いで、用地が確保できれば信号機は設置しますと警察が話されました。そして今日まで市の建設部は警察と協議を継続していただいておりますが、信号は設置されていません。11号バイパスの東西の信号と信号の間が長いため、住民の安全確保が大変心配です。今後の見通しについてお伺いいたします。
(建設部長答弁)
○建設部長(三谷公昭)(登壇) 主要幹線道路の進捗状況と今後の見通しについてお答えいたします。
まず、国道11号新居浜バイパスについてでございます。
現在、整備を進めております西喜光地町から本郷一丁目までの区間、約1.1キロメートルにつきましては、令和6年4月27日の開通が公表されました。残る未整備区間であります船木から東田までの区間約2.3キロメートルについて、現在は道路用地の買収を進めていただいております。
4車線化の見通しにつきましては、国土交通省に確認したところ、まずは大きな効果が発揮されるバイパス全線の開通を目指し、船木から東田までの早期完成を進めていくとの回答がありました。
本市といたしましても、早期の全線開通と4車線化の実現に向けて、新居浜市主要幹線道路整備促進期成同盟会などを通じて、積極的な要望活動を行ってまいります。
次に、愛媛県が整備をしております新居浜港線のうち、国道11号新居浜バイパスから滝の宮橋までの区間約540メートルにつきましては、国道11号新居浜バイパスの開通に併せて供用を開始し、残る滝の宮橋から滝の宮公園前交差点までの区間約390メートルにつきましても、引き続き滝の宮橋の架け替えを含めた道路整備を進めていくとお聞きしております。
次に、新居浜東港線につきましては、県道多喜浜泉川線から市場川までの約1.7キロメートル区間は、既に供用を開始しており、残る市場川から国道11号新居浜バイパスまでの約0.7キロメートル区間については、道路用地の買収及び道路整備を進めていくとお聞きしております。
なお、国道、県道の完成時期、総事業費につきまして、国、県に確認いたしましたが、現在のところ、公表していないとのことでございます。
本市といたしましても、全区間の早期開通を目指し、強く要望していくとともに、事業推進に向けて連携を図ってまいります。
次に、上部東西線についてでございます。
現在、2事業により整備を進めております萩生から大生院までの区間約2キロメートルにつきましては、道路用地の買収と一部工事にも着手しております。現在、支障家屋の移転が進んでおりますことから、今後は道路整備工事を順次実施してまいります。総事業費につきましては、萩生側が約13億円、大生院側が約9億円の計約22億円を見込んでおり、完成時期につきましては、大生院側の一部において、公図混乱地域の解決に時間を要しておりますが、令和10年度の完成を目指して取り組んでまいります。
次に、宇高西筋線についてでございます。
市道新田松神子線から高津小学校までの区間約430メートルにつきましては、本年2月20日に供用を開始いたしました。
引き続き、今年度事業着手しました高津小学校から敷島通りまでの区間約400メートルについて、現在実施設計及び用地測量を進めており、令和6年度からは、道路用地の買収にも着手する予定でございます。総事業費につきましては、概算で約10億円の見込みであり、完成時期につきましては、令和11年度を予定しておりますが、現在進めております実施設計の結果に基づいて今後事業費及び完成時期を精査してまいります。
なお、上部東西線、宇高西筋線につきましては、国からの補助金及び交付金の内示により完成時期が左右されますことから、引き続き財源確保に努め、早期完成を目指してまいります。
次に、国道11号新居浜バイパス萩生郵便局前交差点の信号機の設置についてお答えいたします。
新居浜警察署と協議を行いましたが、国道11号新居浜バイパスの交通量に対し、市道沢本線からの流入車両が少なく、沢本線の渋滞も発生していないことから、信号機の設置は見合わせているとの回答がありました。信号機の設置につきましては、警察の判断となりますが、今後も地域の実情や交通の変化などを注視しながら、国土交通省や地元自治会と連携し、協議を重ねてまいります。