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(質問)
○ 次の質問に移らせていただきます。
次に、JR新居浜駅南地区の都市計画変更についてお伺いいたします。
新居浜市では、JR新居浜駅周辺における都市拠点形成を長期総合計画に掲げ、駅周辺のさらなるにぎわいの創出に努め、駅南においては、都市基盤の推進に取り組むとされていますが、今年度には、都市計画の変更を愛媛県と協議しているとお聞きしました。
そこでお尋ねいたします。
今回のJR新居浜駅南における都市計画変更を行う地域の概要を教えてください。
現在の状況として、愛媛県との協議の進捗状況と今後の想定を教えてください。
今年度都市計画変更を行う理由としては、長期総合計画にも書かれている都市基盤の整備、駅周辺のにぎわいの創出にあると思いますが、具体的に目的とするところがあれば教えてください。例えば、公的施設の使用計画があれば教えてください。
また、市としてこの地域の将来像があれば教えてください。
都市計画の変更に当たり、地域住民への説明会も行っていると思いますが、近隣住民の反応を教えてください。
(市長答弁)
○市長(石川勝行)(登壇) JR新居浜駅南地区の都市計画変更についてお答えをいたします。
今回、都市計画変更を行う新居浜駅南地区は、東西を県道国領高木線と長田通りに、南北を市道下泉本郷線とJR予讃線に囲まれた約12.8ヘクタールのエリアを対象としており、土地利用と都市施設に関する変更を行うものでございます。
まず、土地利用の変更につきましては、現在対象エリアの大部分が、特定用途制限地域となっており、住宅以外の建築物の建設に制限があることから、商業施設や宿泊施設等の建設が可能となる用途地域である近隣商業地域に変更しようとするものでございます。
現在の進捗状況につきましては、本年3月12日に予定をいたしております新居浜市都市計画審議会を経て、3月末に都市計画の変更となるよう手続を進めているところでございます。
次に、今回の変更を行うことによる具体的な目的といたしましては、近隣商業地域への土地利用の変更及び公共下水道の整備区域とすることで、公共施設の建設に頼らず、民間企業が参画しやすい環境整備を図ることでございます。
新居浜駅南地区の将来像といたしましては、新居浜駅は、広域交通結節点として多くの利用者があり、連接する駅南地区は、多くの人が集うポテンシャルを秘めております。駅周辺の一体的な利用を図り、民間施設の積極的な進出を促すことにより、快適な都市環境やにぎわいが創出され、利便性の高い都市拠点となることを期待いたしております。
最後に、住民説明会での近隣住民の反応につきましては、方針決定まで長期間を要したことへの苦言など、様々な御意見をいただきましたが、今後の土地の利活用の幅が広がることへの期待など、前向きな御意見もあり、おおむね御理解をいただいたものと考えております。
(再質問)
○13番(伊藤嘉秀)(登壇) ありがとうございました。
今お話をお聞きしましたら、民間が参画しやすいようにというようなお話でありますけども、新居浜市としての大規模な公共施設や地域のシンボルとなるようなものの計画がないまま、民間頼りでの開発ということになると、小さな区画の乱開発が行われるようなおそれもあると思います。せっかく都市計画の変更を行って、土地の用途変更を行い、地元の方々が期待する地域です。乱開発の心配についてはどのようにお考えか、御所見をお聞かせください。
(市長答弁)
○市長(石川勝行)(登壇) 伊藤嘉秀議員の御質問にお答えをいたします。
今回の用途変更によって乱開発が進むのではないかという御心配でございますが、大規模な土地取引や開発行為が行われる際には、都市計画法など、関係法令による規制があり、また計画段階から市の関係部署との協議も必要となりますので、乱開発とならないよう、関係部局より適宜指導、助言を行ってまいります。このため、市として新たな規制をかけることは、今のところ考えておりません。
(再質問)
○13番(伊藤嘉秀)(登壇) ありがとうございます。
駅の南は、非常に重要な地域というふうに思われます。ぜひ今後も民間と一緒になって将来像を描いていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。