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(質問)
〇 次に、緑地帯の有効活用ですが、新居浜工業団地や重機械工業団地、黒島工業団地の傍らには、添付資料の1-(1)にありますように、8から10メートル程度の広い緑地帯があり、添付資料1-(4)から(6)に見られるように、路側帯も含め数多くの樹木が植栽をされております。それぞれ工業団地が造成された昭和48年頃から昭和60年頃にかけては、公害防止事業団が存在し、大気汚染や水質汚濁、騒音、振動等の産業公害を防止するために、環境面では厳しく指導されていましたが、平成4年に環境事業団へ社名を変更し、平成16年に解散をしております。添付資料1-(1)にありますような緑地帯は、道路を挟んで反対側の民家側にもあり、樹木の定期的な剪定や雑草処理では、維持経費も二重にかさんでいると推測しますが、果たして今の御時世、両側に緑地帯が必要でしょうか、疑問を呈します。
これら緑地帯は、樹木も大きく育ち、剪定や下面の草刈りも不定期なので、夏場には雑草が生い茂り、害虫も多く、鬱蒼として防犯上とても安全とは思われず、緑地帯としての機能と役目は果たされていないと感じます。
添付資料1-(5)を御覧ください。住宅側の緑地帯ですが、工場側の緑地帯同様に樹木が生い茂り、歩道に枝がかぶさっております。できれば工場側の樹木を間引き、緑地帯下面の雑草を全て除去し、防草土などで固めれば、防災緑地帯として生まれ変わり、工業団地従業員の一時避難場所として、働く方々の安心、安全も担保できると考えます。広さは3つの団地で、面積的には幅が約8メートルで、延べ長さは約1,500メートル近くありますので、この緑地帯を防災緑地帯に変更すれば、初期投資こそかかりますが、この先、草刈りなどの維持管理経費はかなり削減できると考えます。
また、住宅側の緑地帯も、通年鬱蒼として中に入れず、防犯上危険でありますので、ある程度の強剪定と緑地帯の下面中央部に3メートル程度の遊歩道を防草土を用いて施工すれば、通年ある程度の草刈りで済み、夏場も木陰で涼しく運動も楽しめる緑地帯へとさま変わりし、有効活用につながると考えますが、御所見をお聞かせ願います。
このようなことが実現できれば、緑地帯周辺の軽微な草刈りを近隣自治会や企業、団体に、有償ボランティアとして委託することも考えられますが、御所見をお聞かせ願います。
あわせて、今回私が防災緑地帯として提案をしたエリアに、これまでかけられていた年間維持管理経費は、どの程度必要だったのでしょうか。
また、実現すればどのくらい経費節減ができるか分析したいので、金額をお教えください。
(建設部長答弁)
○ 次に、緑地帯の有効利用についてでございます。
黒島工業団地緑地は、工業団地整備に併せて、周辺の生活環境との調和を保ち、保全を図ることを目的とした緩衝緑地として整備され、その後、平成21年に都市公園として供用を開始しており、総面積は約3.3ヘクタールでございます。
御提案の緑地の再整備による有効活用につきましては、この緑地帯の性質上、緩衝緑地と都市公園の両面の要素を併せ待った施設とする必要があることに加え、緑地全体の面積が広大で、樹木の多くが巨木化、密集化している現状での整備には多額の費用が必要となるなど、事業化には多くの課題がございます。
しかしながら、地域の安全確保や憩いの場としての利活用が期待できると考えておりますことから、今後は不用な高木や低木の撤去、防草処理の実施など、維持管理費用の節減につながる対策等を進め、適切な緑地帯の維持管理に努めるとともに、御提案の再整備による有効活用や近隣自治会などによる有償ボランティアでの管理の手法に関しましても、調査研究してまいります。
次に、黒島工業団地緑地における維持管理費用につきましては、緑地内の高木、低木の剪定、除草、消毒などを合わせ、年間約800万円の予算を支出しております。
また、御提案のあった利活用が実現した場合に想定される経費節減の額につきましては、整備の内容や規模、範囲などにより大きく左右されるため、現状での算出は困難と考えております。
(再質問)
○16番(田窪秀道)(登壇) 今回の樹木についての質問の趣旨は、決して業者の仕事を奪うような質問ではありませんので、御理解賜ればと思います。
人口減少に伴い、市の予算も削減される中、地球温暖化の影響もあり、樹木の管理をいつまでも同じような作業形態でしていても、創意と工夫がなければ、経費節減はできかねます。樹木の植栽施工者は新居浜市ですから、管理責任として行き届いた手入れは最低限していただきたいし、予算の関係で手入れが行き届かなくなった場合には、作業方針や施工方法を検討していくことも必要で、樹木剪定や草刈り作業をしながらも、手間が増えないような施工管理の検討も併せて実施していただきたい旨申し上げ、今回の質問を終わります。