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(質問)
○ 次に、LGBTQ教育についてお伺いいたします。
教育現場の現状についてです。
昨年6月16日、LGBT理解増進法が成立し、半年以上が経過しましたが、我が国においては、危惧していたLGBTQ教育の問題点が表面化してきています。LGBTについて女子中・高へアンケートした2024年2月10日、産経新聞の記事を引用します。
戸籍上は男性でも女性だと自認しているトランスジェンダーの生徒をめぐり、産経新聞が、首都圏と近畿圏にある私立女子中学校・高校を対象に行ったアンケートは、LGBTなど性的少数者への理解増進法の成立を踏まえ、授業など指導の場面で生じた変化についても尋ねた。女子生徒だけの教育環境であっても、性の多様性を尊重する潮流を背景として、女性らしさ、お嬢様といったジェンダーを強調する表現が避けられる傾向が目立った。東京都にある学校は、このように回答を寄せた。校内での言葉遣いに配慮する学校は多く、光塩女子学院中等科及び高等科は、女子校だからといって性自認が女性であるとは限らないとの認識から、家族や将来設計を教える際に、彼氏、彼女という言葉を使わず、パートナーと表現するように求めているという。北豊島中学校・高校は、保護者に向けた生徒の呼称をお嬢様からお子様に。雙葉中学校・高校も朝礼などで女性と言う代わりに人を使う。宣真高校も、女の子らしくなどの声かけをしないよう徹底。戸籍上は男性でも女性だと自認するトランスジェンダーの生徒の入学などを検討中と回答しており、既に体育の授業などの更衣に生徒からの希望があれば、別室で着替えられるようにするハード面の配慮まで踏み込んでいた。文部科学省は、教員向けの手引書、生徒指導提要を令和4年に改定。国公私立校を問わず、性的少数者の児童生徒への配慮を求めている、以上が引用です。
このようにたった半年でここまで教育の世界が変わっているのが現状です。
そこでお伺いします。
本市においては、現在どのようなLGBTQ教育がされているのか、また呼称や表現の仕方をどのようにされているのか、詳しくお聞かせください。
(教育長答弁)
○教育長(高橋良光)(登壇) LGBTQ教育についてお答えいたします。
教育現場の現状についてでございます。
まず、本市における現在のLGBTQ教育でございますが、LGBTQに関する教育につきましては、自分の性自認がマイノリティーであることを認識したことから窮屈な思いをしたり、しんどさを感じていたりする児童生徒がいてはいけない、それぞれの個性を尊重し合う学校、社会をつくることが、全ての人の幸せにつながるという考えから、各学校が高い関心を持つとともに、その教育の必要性を感じております。
学校における指導内容につきましては、学習指導要領等に基づき、児童生徒の発達段階に応じて、お互いを尊重し、相互理解と協力の重要性について指導をしております。
教育委員会といたしましても、性自認の子供たちを含め、全ての児童生徒が自分自身で正しいと思う意思決定や行動選択ができるように学習を進めていくよう指導いたしております。
次に、呼称や表現の仕方につきましては、各校で学校長の指導の下、お互いの人権を尊重して、相手の気持ちを考えた言動をするよう指導しております。
今後におきましても、児童生徒が心ない言葉や慣習によって傷つくことがないよう、多様性を認める教育と環境づくりに努めてまいります。
(再質問)
○2番(伊藤義男)(登壇) 不安定になりがちな思春期に性的マイノリティーを教育することは、非常に危険です。小児期に発症した性別違和感は、高い割合で自然解決することが示されており、61%から98%の子供が、思春期に生物学的性別を再認識するとも言われています。手引書だけを見て教育するのではなく、今までの性的な常識も含めて慎重な対応を要望いたします。