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(質問)
○ 2つ目、部活が地域移行になり、地域移行によって小学生のときにはやったことがなかった、やりたかった運動を中学校でやってみようと思っていたが気軽にできなくなるのではないか、より運動をする子としない子が今以上に二極化されるのではないかと懸念しています。
昨年の9月議会において、全世代が様々なスポーツを楽しむことができる環境づくり、行政、各種団体、企業、地域、観光と連携を図る新居浜独自の組織づくりを進めていただき、健康意識を高めるとともに、スポーツによるまちづくりとして、スポーツコミッション設立についての質問をさせていただきました。これに対し、様々な検証を行うとともに、市スポーツ協会や各種団体等の御意見も伺いながら、他市の先行事例等を調査研究してまいりますとの答弁をいただきましたが、現在の進捗状況をお聞かせください。
(企画部文化スポーツ局長答弁)
○企画部文化スポーツ局長(藤田和久)(登壇) スポーツコミッション設立についてお答えいたします。
本市では、全国規模のスポーツ大会を開催する場合には、競技力向上、健康増進、地域振興、経済活性など、様々な分野から人材を募って実行委員会を組織し、多角的な観点から大会づくりに取り組んでおり、スポーツコミッション機能の一端を担っているものと考えております。
スポーツコミッション設立には、常設的な組織で時限の組織でないことやスポーツによる地域活性化に向けた幅広い活動を年間を通じて行っていることなどの要件がありますが、現時点では、恒常的な人材や財源の確保、通年でのスポーツに関する大会やイベントの開催が困難であり、設立の要件を満たすことは難しいものと考えております。そのため、まずは市外、県外から誘客が見込めるあかがねマラソン、スポーツ合宿誘致事業、スポーツ大会開催奨励事業などの充実を図るとともに、地元関係団体等からの要望により、設立につながったという先進地の事例が多く見られることから、将来的なスポーツコミッション設立に向けた機運の醸成に努めてまいります。
(再質問)
○ そして、令和6年2月20日に、令和5年度第3回新居浜市部活動のあり方及び地域移行に関する検討委員会が開催され、傍聴させていただきました。愛媛大学教育学部田中雅人教授による他県の事例を紹介しながら、これからのジュニアスポーツの在り方、学校から地域への説明があり、地域の実情に応じ、スポーツ・文化芸術活動の最適化、運動部活動の地域移行をきっかけとしたまちづくりや学校改革、市区町村が運営団体になるケースもあるということで、大変興味深く、共感しました。
新たなスポーツ環境ということで、まさにスポーツコミッションが最適ではないかと思います。スポーツコミッション設立に向けて協議していただきますようよろしくお願いいたします。