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(質問)
○ 次に参ります。
2点目、公民館職員の処遇改善についてです。
公民館は、地域住民にとって最も身近な学習拠点というだけでなく、交流の場として重要な役割を果たしています。
新居浜市には、16館と交流センターが2つあり、学習や集会の会場として利用されています。社会教育法第20条には、公民館の目的として、「市町村その他一定区域内の住民のために、実際生活に即する教育、学術及び文化に関する各種の事業を行い、もって住民の教養の向上、健康の増進、情操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与すること」とうたわれています。私も行事や議会報告会などでお世話になっております。このたび土日の代休が取りにくいなどの職員さんの声をお聞きし、取り上げることにしました。
まず、館長さん、主事さん、主事補さんの超過勤務手当についてお尋ねします。
どういう場合に出ますか。また、どのくらいの手当が出るのでしょうか、お尋ねします。
地域によって御要望、御意見は様々ですが、公民館職員さんの声をいろいろお聞きしました。代休を取ってと言われるが、他の行事も立て込んでなかなか取りにくい。運動会や文化祭の翌日は、事務室だけでも閉めさせてください。行事の前に準備の会が2日、後に反省会が1日あります。会の時間だけが仕事ではありません。会の前には準備、会の後には質問を受けたり、相談を受けたりがあります。役所と公民館のやり取りや事務処理が多過ぎる。簡素化できないか。物品購入が大変。安い物も高い物も指定業者が決まっていない場合、いろいろ市とやり取りがあって、3者の見積りを取らなくてはならない。品物が買えるまでに数週間かかるときがある。物を買うのが憂鬱。大人への学校開放のとき、使用料をもらったり、返金したりする処理が大変である。昼休みに来客や電話の対応がある。一人勤務のときは大変。役所のほうではなく、もっと地域のほうを向いた活動がしたい。ある程度仕事の自由度も欲しい。地域に出向いて地域の活性化につなげたい。人と市役所をつなぐ場所でもある。いろんな人に来てもらい、居場所づくりもしたい。協力や相談活動もしたい。自由な時間も欲しい。休んだら迷惑をかけるので、安心して休めない。もう一人欲しい。この数年で辞める人が何人かいた。辞めた理由の一つは、思ったより仕事が大変だったからというものである。館長は、たくさん会があって本当にお気の毒。こういった声をお聞きしました。
このような働き方は、公民館の目的に照らしていかがなものでしょうか。地域のために少しでも働きやすく、働きがいのある職場になるよう、処遇改善を行うべきだと考えますが、具体的に項目を上げて御所見を伺います。
(教育委員会事務局長答弁)
○教育委員会事務局長(竹林栄一)(登壇) 公民館職員の処遇改善についてお答えいたします。
公民館におきましては、夜間の会議や地域住民の方との調整など、正規の勤務時間以外で対応している業務がございます。こうした場合に、公民館職員に正規の勤務時間外に勤務を命じたときには、新居浜市職員の給与に関する条例及び新居浜市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例に基づき、勤務1時間につき、勤務1時間当たりの給与額に100分の125から100分の150までの範囲内で、規則で定める割合を乗じて得た額を時間外勤務手当、またはこれに相当する報酬として支給いたしております。
次に、処遇の改善についてでございます。
現在、公民館は、従前からの学習の拠点、社会教育活動の拠点だけでなく、多岐にわたる地域の拠点施設としての役割が求められております。地域課題への取組も公民館によって様々であり、職員の業務も異なりますことから、一律に処遇を見直すのではなく、教育委員会事務局職員が公民館に出向き、丁寧に職員の声を聞き取ることで、やりがいを持って勤務ができるよう、職員個々に寄り添った支援をしてまいります。
(再質問)
○7番(井谷幸恵)(登壇) 御答弁ありがとうございました。
2点お聞きします。
1点目は、代休についてです。
代休が取れていないままにしておくわけにもいきません。職員は、週休3日で、土日のほかウイークデーにもう一日休みを取ります。2人で休みが重ならないようにするので、一人勤務が週に2日です。この上に代休を取りにくいのはよく分かります。代休を取るか、超過勤務手当が選べるかできませんでしょうか。
もう一点は、マンパワーを増やすことについてです。
地域の大きさやまた行事の大きさにもよりますが、以前と比べて防災関係も含め、仕事量が格段に増えて忙しくなったとお聞きしました。中萩公民館のように、人手が必要な公民館には、職員を1人増やして、近隣で忙しいときには助け合う、このようなことは可能でしょうか、2点お聞きします。
(教育委員会事務局長答弁)
○教育委員会事務局長(竹林栄一)(登壇) 井谷議員さんの御質問にお答えいたします。
まず、代休についてでございます。
あらかじめ公民館主催事業で、土曜日、日曜日に出勤をすることが予定されている場合には、勤務前4週、後8週の間に勤務時間を調整し、雇入れ時の勤務時間数を超えないようにしております。
やむを得ず突発的に勤務する必要がある場合には、時間外勤務手当、またはこれに相当する報酬を支給いたしております。
職員の健康の保持のためにも、週休日の確保であったり、時間外勤務の縮減を図ることは大切であると思っておりますので、週休日の振替等については取得するように指導しております。
次に、人員の増員等についてでございます。
先ほど公民館の職員の声もお話にありましたが、業務の見直しによって改善できるものや市の職員として、どうしてもルールに従っていただくというようなものもございます。一律に処遇のほうを見直したり、人員を増員するというのではなくて、公民館職員の一人一人の声を聞きながら、丁寧に対応してまいりたいと考えております。
(再質問)
○7番(井谷幸恵)(登壇) 御答弁ありがとうございました。一人一人の声をしっかりと聞くということでした。必要な手だてを尽くして、市民の一番近くにいる公民館職員さんが、地域のため、元気に働けるようにしてくださるよう、要望いたします。