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(質問)
○ 次の質問に行きます。
防災対策についてです。
まず、能登半島地震の被災地支援についてです。
新居浜市では、令和6年能登半島地震の被災地支援として、国からの要請で輪島市に職員の派遣を行っています。現地では、圧倒的な人手不足となっており、対応に混乱を来しています。自治体の応援は、何より効果的で必要なものです。
新居浜市における支援内容は、トイレカー派遣、広域避難支援、緊急または公費解体支援及び健康管理支援となっています。被災地でのこのような支援は、通常時では経験できないものであり、貴重な経験であると言えます。したがって、ここで得られた経験をノウハウとして定着させることが必要です。
そこで、お聞きしますが、帰任された方の報告は、関係部署で共有されていますか。
また、報告会などは実施されましたか。
さらに、派遣業務の内容に関して、現地ではどのような問題や課題があり、この解決策として対応を協議する場を設定しましたか。
また、この解決策を市の計画書などに反映しましたか。
災害における課題は、災害が起きて初めて顕著になる物事が多く、また災害を経験することがまれであるため、今回の能登地震における支援業務の経験は、貴重な情報であると考えます。ぜひともこの経験を生かし、対策を事前に取りまとめ、関係各所との連携強化に生かしてほしいと考えますが、御所見をお伺いします。
(市民環境部危機管理監答弁)
○市民環境部危機管理監(小澤昇)(登壇) 防災対策についてお答えいたします。
まず、能登半島地震の被災地支援についてでございます。
本市では、これまでに計10回、延べ29名の職員を被災地支援に派遣し、帰庁後には毎回市長、副市長及び派遣職員の所属する部局長等を交えた報告会を行っております。
また、報告内容と現地の写真などを職員で共有するとともに、市民の皆様にも被災地の状況や派遣職員からのメッセージを御覧いただけるよう、令和6年能登半島地震のロビー展を6月20日から7月12日までの間、消防防災合同庁舎1階ロビー及び2階で実施する予定としております。
次に、現地での問題や課題についてでございます。
派遣職員を被災自治体の職員が十分に活用し切れない状況であったことや、避難者の減少に伴う避難所の統合において、行政と避難者の間で混乱があったことなどが報告されております。これらの課題は、受援体制の事前準備と避難所の統合や閉所が行われることについて、早い時期から避難者に理解を得ておくことの大切さといった教訓であると考えています。
現時点で協議は行っておりませんが、今後本市の受援計画や避難所運営マニュアルなどの各種計画の見直しに当たっては、派遣職員からの情報も反映させ、実効性のある計画となるよう進めてまいります。
次に、関係各所との連携強化についてでございます。
今年度新たにタスクフォースを設置し、現在能登半島地震での派遣職員の経験を含む自治体の対応状況を踏まえ、新居浜市での大きな地震を想定し、市の災害対策の全体像の把握と理解を深めた上で、発災時における各対策班の連携と具体的な活動要領を改めて確認する取組を進めており、部局間の連携を含めた危機管理体制を強化してまいります。
(再質問)
○14番(越智克範)(登壇) 今回の支援における公費解体に当たっての申請書類の煩雑さが課題というふうに聞いていますが、この対応策というのは検討されましたか。
また、市町村は、罹災証明書の発行が義務づけられていますが、この交付に迅速性が求められていますが、当市では罹災証明書の迅速な発行などこれまで検討されたことがありますか。
(市民環境部危機管理監答弁)
○市民環境部危機管理監(小澤昇)(登壇) 越智議員さんの御質問にお答えいたします。
まず、公費解体の煩雑さということでございますけれども、必要な書類については非常に多いところはあるんですが、その中で一番問題になっておりますのが、相続の問題でございまして、登記が何代にもわたってされていない状態で、相続する人間が非常に多くなってしまって、全員の同意を得るのが非常に難しいという状況が問題になっていたというふうに派遣職員からは聞いております。
それにつきましては、国のほうから、それにこだわることなく、代表者が責任を持ってその相続の問題については解決するということで対応するようにしてほしいということで文書が出されておりましたけども、市のほうでそれについて責任問題が生じるというところもございましたので、なかなか踏み切ることができませんでしたけれども、現状はそういった形で進められているというふうに伺っているところでございます。
2つ目、罹災証明を迅速に発行するということでございますけれども、これにつきましては、タスクフォースを立ち上げているということでお話をさせていただきましたけども、そのことについてどのように進めていくかという具体的な活動要領を定めていく中で検討しているところでございます。
(再質問)
○14番(越智克範)(登壇) 発災時の対応について、平時から対策を十分に検討していただいて、もっとこれからもしっかり要望に対応できるようお願いいたします。