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(質問)
○ 続いて、地域おこし協力隊について伺います。
本市には、別子山と大島に各2名の地域おこし協力隊員がいらっしゃいます。それぞれ、過疎、高齢化が進む地域で、重要な担い手として御活躍をされており、また地域特産品の開発や販売、産直市やイベントにも出店されており、積極的に取り組むお姿を拝見しております。
別子山地域においては、地域おこし協力隊推進費として、今年度は1,671万9,000円、内訳としては、協力隊員3名分の人件費と活動費、その他必要経費の予算が上程され、議会で可決されたことは、大変評価できることであると考えております。
しかしながら、ホームページを拝見してみますと、別子山地域バスの時刻表や協力隊員のフェイスブック開設のお知らせはあるものの、約3年前の地域おこし協力隊が着任しましたという内容で終わっていますし、いまだ募集はされていない状況です。
今後、募集をされるのか、されないのか、されるとしたらいつから募集をするのか、現在、隊員のうち、お一人については任期があと半年とも伺っておりますし、後任の方の募集もあるかと思います。今後のタイムスケジュールについてお教えください。
また、大島については、活動する土地がないとお聞きをしております。大島には、市所有の土地が幾つかございます。それらの土地のどこかを地域おこし協力隊員にお貸しをする、そして新たな取組として、市が積極的に支援することにより、定住を促すお考えはないでしょうか、御所見を伺います。
(経済部長答弁)
○経済部長(宮崎司)(登壇) 地域おこし協力隊についてお答えいたします。
まず、別子山地区の地域おこし協力隊の募集についてでございます。
当初予算では、地域要望などもあり、3名分の予算を計上いたしておりましたが、現段階での基本的な考え方といたしましては、まずは協力隊制度導入による地域活性化への効果を検証しつつ、今後の導入について決定していくことといたしております。そのため、現在現隊員の定住に向けた支援を優先し取り組んでおり、現在のところ、新規募集の予定はございません。
次に、大島地区の地域おこし協力隊への市所有地の貸与についてでございます。
市といたしましても、現隊員との協議の中で、七福芋を作付するための農地が不足していることは認識いたしております。そのため、昨年度大島の市所有地の調査を行いましたが、耕作に適した土地がなかったことから、実現には至っておりません。しかしながら、七福芋作付面積の拡大は、協力隊員の定住に向けた重要な施策でありますことから、現耕作者で高齢等により今後の作付が難しい方や貸付希望者を紹介いただくなど、協力隊員と連携を図りながら、新たな農地の確保に努めてまいります。
(再質問)
○1番(小野志保)(登壇) 地域おこし協力隊員について4つ再質問をいたします。
1つ目、募集をしないという今の御答弁だったんですけども、募集をしないのにそもそも予算要望をしたというのは問題ではないでしょうか。
2つ目、何か理由があってできないということもあろうかと思います。その場合、地域住民に説明が必要ではないのでしょうか。地域住民の方にどのように御説明をされるのでしょうか。
3つ目、募集しないとなった経緯というのは、先ほどの検証というのでなったと思いますが、検証は今年度ずっと続くんでしょうか。
4つ目、やらないというお話でしたが、決裁はどうなっているんですか、市長までこの決裁は届いているんでしょうか。
以上4点、お願いいたします。
(経済部長答弁)
○経済部長(宮崎司)(登壇) 小野志保議員さんの再質問にお答えいたします。
4点ほど御質問いただいたかと思います。
まず、1点目、募集をしないのに、当初予算、予算要望したということは一定問題があるんじゃないかというようなことではなかったかと思います。
当初予算の段階では、地域のほうからの御要望もいただいておりまして、何とか3名ということで、市としても3名やれないかということで何とか予算要望をして予算化にこぎ着けたわけなんですが、その後、募集を開始するに当たって、再度協議をした結果、一定現隊員の活動状況なんかも踏まえて、今後どういうふうな形で地域おこし協力隊をやっていくかというような議論も経た上で決定すべきというようなことも考慮をして、今年度、現段階での考えとしては募集はしないという決定になっております。
理由があって募集をしないということであれば、地域住民への説明が必要ではないかという質問だったかと思います。市といたしましても、地域住民への説明につきましては、現段階ではしておりませんけれども、そのあたりは支所を通じて説明をしていく方向で考えていきたいというふうに思います。
現隊員の検証について、ずっと今年度やっていくのかというようなことでございますけれども、まず地域おこし協力隊制度の導入に関して、地域として本当に必要であるかどうか、地域おこし協力隊が本当に地域の活性化につながっているかどうかというのは、これまで改まって検証したということはなかったかと思います。ですので、まずは現隊員の活動内容を、しっかり定住につながっていくのか、地域活性化につながっていくのかという点で、一度しっかりと検証した上で、今後その検証結果を踏まえて、地域おこし協力隊の募集を引き続いてやっていくのか、一旦別な方法を何か考えるのかというところは検討をしていく必要があるというふうに思っております。
やらないという決定過程のことについての御質問もあったかと思います。
基本的に、担当部でいろいろ検討を重ねたものについて、副市長、市長に御相談をした上で、最終的に決定をさせていただいているという状況でございます。
(再質問)
○1番(小野志保)(登壇) 御答弁ありがとうございます。
また、再び4つほど御質問させてください。
先ほど議論を重ねたということだったんですけども、どのような議論の内容だったんでしょうか。これが1点です。
2つ目、地域住民の説明はしていかなくてはということだったんですけども、いつされる御予定でしょうか。
3つ目、検証、また検討するということだったんですが、いつまでに結果が出ますか。
最後、市長、副市長に相談をさせていただいたということなんですけども、最後の決裁のところですよね。ということは、市長、副市長も今回は募集をしない同意をしてると見て結構でしょうか。
以上、4点お願いいたします。
(経済部長答弁)
○経済部長(宮崎司)(登壇) 小野志保議員さんの再質問にお答えいたします。
4つほどの御質問だったかと思います。
部のほうで議論をした内容であったかと思います。議論の内容につきましては、別子山地域の地域おこし協力隊については、いろいろ地域住民との関係性の中から、いろんなトラブルというか問題になりつつあるところもあって、その中で地域住民間でもいろんな考えの方がいらっしゃって、その地域住民の御意見なんかもいろんな形でお伺いをするんですが、いろんな御意見をお伺いする中で、果たして今のタイミングで新しい地域おこし協力隊を募集することがいいのかどうかというような議論をさせていただいたところです。その結果、先ほど申し上げましたように、今のところは現隊員の状況を踏まえて、それをしっかり検証した上で今後の方針を決めていこうというようなことに至ったということでございます。
検証の結果についてはいつ頃結論を出すのかというところでございますが、現隊員2名のうち、1名が今年度末に任期を終えます。もう一人は、令和8年、あと1年あるかと思います。まずは、その隊員のそれぞれの任期が終了した段階で、一定の検証の結論は出していきたいというふうに考えております。
最終的に市長、副市長もそれは了解していたのかというような御質問だったかと思うんですが、基本的に市長、副市長も含めて、先ほども説明いたしましたが、相談した上で最終的に決定をされたものというふうに思っております。
(再質問)
○1番(小野志保)(登壇) あと2点、再質問をいたします。
それでは、先ほどのお話は重々分かりました。今予算措置をされておりますが、この予算はどうなるのでしょうか。今のお話だったら1年半後までは誰も補充をしないということでしたよね。
2つ目、では、この過疎高齢化地域をこれからどうされていきますか。
以上、2点お願いいたします。
(経済部長答弁)
○経済部長(宮崎司)(登壇) 小野志保議員さんの再質問にお答えいたします。
まず、3名分の予算が現段階で措置されているので、今後その予算措置についてはどう考えているのかというような御質問だったかと思います。
現段階で方針としてはもう2名分ということで確定をしておりますので、今後どうするかというのは、庁内で再度協議をしたいというふうに思います。
あともう一点、過疎地域の今後の取組について、今後どういうふうに考えていくのかという御質問だったかと思います。
基本的には、過疎地域の振興計画に基づいて、過疎地域の今後の取組については、いろんな部署が自分たちの持ってる業務に対して、過疎地域でも住みやすいような、生活しやすいような取組を進めていくというふうにしております。ですので、地域おこし協力隊が、他地域からの新しい人材として入ることによって地域が活性化するという一面はあるんですが、役所としても、過疎地域であっても行政サービスがきちっと提供できるような、そういう取組を積極的にしていかないといけないというふうに考えておりますので、引き続き庁内の中でいろんな検討協議をしていきたいというふうに思っております。
(再質問)
○1番(小野志保)(登壇) では、どのような取組をしていきますか。今御案内できる程度で構いませんのでお教えください。
(経済部長答弁)
○経済部長(宮崎司)(登壇) 小野志保議員さんの再質問にお答えいたします。
先ほどの答弁に対しての内容で、今後過疎地域に対してどのような取組をしていくかというようなことであったかと思います。
生活していく上では、福祉サービスであったり、いろんなサービスというものがあろうかと思います。一元的には別子山支所がその部分を担うというところはございますが、地域の方のお話をお伺いすると、交流人口を増やしていくような取組についてのお話をよくお伺いします。ですので、経済部でのお話になろうかと思うんですが、交流人口を増やすような取組については、引き続き地域の方の御意見もお伺いしながら協議を進めて検討していきたいというふうに思っております。
(再質問)
○1番(小野志保)(登壇) 御答弁ありがとうございました。
今後福祉をはじめとした交流人口を増やすという取組を期待して、以後よろしくお願いいたします。