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(質問)
○ 最後に、消防団についてお伺いします。
まず、団員の確保についてお伺いします。
地域防災を担う消防団の団員数は、全国で減少の一途をたどり、東日本大震災時の88万人から昨年4月時点で76万人と約13%減ったことが総務省消防庁のまとめで分かったそうです。
このような状況を踏まえ、同庁では、男性だけでなく、女性や学生ら多様な人材の参画を推進しており、女性消防団員は、昨年4月時点で2万7,954人と過去10年で約7,000人増加し、学生団員は6,562人と集計を始めた平成18年の1,234人から5倍になったそうです。
総務省消防庁では、消防団員として活動した学生に対し、市町村長がその功績を証明する学生消防団活動認証証明書を交付し、地域に貢献してきた実績を企業にアピールできる制度の導入を推進するなど、若い世代の入団促進に取り組んでおります。
新居浜市においても、昨年度に本制度を導入し、1名の高等専門学校の学生を認証したと聞いております。このような活動の積み重ねが大事なことではないかと思います。
さて、新居浜市の現状も、少子高齢化、若者の都市部への流出、また地域活動に対する意識の希薄化等により消防団員数の維持は困難な状況となっており、地域防災力の低下を危惧しております。消防本部としても、SNS、市政だより、行政広報番組等の各種広報媒体を活用して団員募集を呼びかけたり、事業所等への訪問を行い、従業員への入団促進に向けた取組など実施をしておりますが、新規入団者の確保は困難な状況であるそうで、私もコンビニなどにひしめいている宣伝用ののぼり旗の提案もさせていただき、実施していただきましたが、いま一つ応募の増員にはつながらなかったのかなと感じています。
そこで、現在の新居浜市の消防団員数と近年の推移についてお伺いします。
また、団員増に向けた新たな取組があれば、お聞かせください。
そこで、提案ですが、新居浜市には太鼓祭りに携わる青年団があり、各地域で活躍されていると思います。既に取り組んでいるところもあるかもしれませんが、青年団に消防団への入団を呼びかけたらいかがでしょうか。
(消防長答弁)
○消防長(後田武)(登壇) 消防団についてお答えいたします。
まず、団員の確保についてでございます。
現在の新居浜市の消防団員数と近年の推移につきましては、令和6年4月1日現在で665人となっており、ここ数年では、平均約2人程度の緩やかな減少傾向となっております。
次に、団員増に向けた新たな取組につきましては、昨年度、消防団の力向上モデル事業を活用し、将来的な消防団の担い手である高校生を対象に、消防団活動に興味、関心を持ってもらえるよう、消防団員が高校を訪問し、防災教育や訓練指導を行っております。
次に、青年団に消防団への入団を呼びかけることにつきましては、これまでも消防団が個別に勧誘活動を行い、入団につながった実績があると聞いております。
消防本部といたしましては、直接働きかけたことはございませんが、地域に密着した活動を行う青年団は、消防団と同じく、地域貢献を目的としておりますことから、今後、各地区太鼓台運営委員会などを通じて、消防団員募集リーフレットを配布し、積極的な入団促進を図ってまいります。