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4 ラーケーションの導入について

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ページID:0141031 更新日:2024年8月27日更新 印刷用ページを表示する
<外部リンク>

議員氏名

野田明里

本会議年

令和6年

定例会月

6月

内容

(質問)
○ では、次の質問に移ります。
 ラーケーションの導入についてお伺いいたします。
 ラーニング、学びとバケーション、休暇を組み合わせたラーケーション。土、日、祝日勤務や3交代をされている保護者、働き方改革により平日に休暇を取る保護者など、子育て世代の働き方も多様化しています。
 こうした働き方の変化の実情に合わせて、親子で過ごす時間を確保しやすくする取組であるラーケーションが少しずつ広がりを見せています。
 例えば、大分県別府市では、たびスタ休暇、旅プラススタディーを合わせたたびスタです、という名前で既に導入されており、保護者の休日に合わせて子供たちは出席停止扱い、つまり欠席にならずに平日に休暇を取り、学校ではできない経験や親子での思い出づくりなど、かけがえのない時間や経験を享受されているそうです。
 また、このたびスタ休暇に関するアンケートでも、取得された方の97%が取得してよかった、そして次年度も継続して取組を行うことを80%の方が賛成と回答されている上に、否定的な意見がほとんど見受けられなかったそうです。
 3交代など変則的な勤務をされている御家庭が多い新居浜でもぜひ導入をと思うのですが、いかがでしょうか。
 公園の回でも登場しました我が家の末っ子、野生児ですが、この1年、彼にはたくさんの変化がありました。私が議員となり、視察や様々な会や活動に参加するなど家を空けることが増え、それに伴い、寂しい、不安という気持ちを募らせ爆発、随分不安定な時期がありました。私も自分自身、そして子供たちの変化に対応し切れず、体調を崩し、たくさんの方に迷惑もかけました。そんなときに末っ子が、今日お母さんとおりたいなとこぼしました。その日は学校を休み、私も仕事はしないと決めて、2人でおいしい物を食べたり、ごろごろ過ごしました。我が家ではこれをリフレッシュべたべた休暇と呼んでいます。1年間議員のお仕事をさせていただき、母親が子育てしながら男性と同じ土俵で働く大変さを痛感しました。何か言葉では表せられないほど、本当にいろんな出来事や思いを経験しました。子供にとって親と過ごせる時間が大切なこと以上に、親にとって子供と過ごせる時間は日々の糧となり、働く原動力、生きる原動力です。世の中や人生の在り方が大きく変化している中、ぜひ大人の働き方だけでなく、子供の学び方、学校との関係もよりよいものとなっていけばと感じます。
 さらに、このような休暇の仕組みは、学校に少し行きづらくなっている子供やその保護者のよりどころにもなり、一歩、二歩手前で不登校に移行してしまうことを押しとどめることにも有益だと考えますが、いかがでしょうか。
(教育長答弁)
○教育長(高橋良光)(登壇) ラーケーションの導入についてお答えいたします。
 子供の学び、ラーニングと休暇、バケーションを組み合わせたラーケーションは、週末や休日に働いている保護者の方にとりましては、平日に子供が取得することで、親子で過ごす時間を確保することができ、ワーク・ライフ・バランスの充実につながるものと考えております。
 また、子供にとりましても、家族で自然に触れる体験をすることや、地域の魅力を発見すること、また自分が経験したいことを主体的に探究できるなど、豊かな経験や学びを得る貴重な機会であると認識しております。
 全国に先駆け、ラーケーションの日を導入しました愛知県が公表したアンケート調査では、取得者あるいはこれから検討する人たちの満足度が高かった一方で、保護者の勤務先や家庭の状況などによる公平性の問題や学習進度への対応などの課題を危惧する声も上がっております。
 こうしたことから、ラーケーションの導入に際しましては、子供たちや保護者をはじめ、多くの関係者の方から幅広く御意見をいただく必要がありますことから、まずは先進自治体の実施状況や成果などを注視してまいりたいと考えております。
(再質問)
○4番(野田明里)(登壇) 愛知県のアンケートの結果でしたが、ごめんなさい、これはちょっと教育長に聞くことかどうか分からないんですけども、公平性というのは休んだり、休まなかったりというところで、その御家庭によってという公平性でしょうか。
(教育長答弁)
○教育長(高橋良光)(登壇) 野田議員さんの再質問にお答えをいたします。
 愛知県では、名古屋市だけがこのラーケーションを導入していないと。その理由の中に、実際に保護者が休みを取りづらい御家庭もあるということと、それから勉強、授業を受けないということで、それについては先生が授業の補充をできないという状況の中で、授業に後れてしまう。しかし、そのときに授業の補充できる家庭もあれば、そうでない家庭もある。様々な状況が違うために、取得されている方にとっては、愛知県、非常にいいということですけれど、名古屋市が導入を現在していない理由の一つが、こうした家庭の環境であったり、授業等の補充であったりということに対する公平性の点が懸念されているというように理解しておりますので、そういう意味での公平性という説明でございます。
(再質問)
○4番(野田明里)(登壇) ありがとうございます。年々増えている不登校ですが、このように学校側が休んでもいいんだよと、休んで学校以外にも学ぶ場があるんだよと言ってあげられる姿勢は、本当に少ししんどいなと思っているお子さん、そしてそのお子さんと日々向き合っている保護者の方にとって本当によりどころになるのかなと思います。本当にどうにもこうにもできなく、しんどくなってしまってからだと、取り戻すことがなかなか難しいとは思うのですが、本当にその一歩、二歩手前で、そのしんどい気持ちを少しガス抜きしてあげる、理解してあげる、そしてそれを受け入れてあげるという姿勢はすごく大事だと思います。と同時に、本当に働き方改革、働きがい改革のようなものが浸透してきておりますが、私たち子育て世代にとって、家族や子供のためというのも働きがいの一つです。しかし、家族のため、子供のためと一生懸命働く、その結果、家族と過ごす時間、子供と過ごす時間、これが削られていってしまうようでは、それこそ本末転倒といいますか、心がどんどん削られていきます。子供たちの学びがい、大人の働きがい、これを多方面、多方向から進める取組をぜひよろしくお願いいたします。
 今回、4つ質問させていただいたのですが、どれも根底にあるものは、何をするかではなく、それの奥に実現させたいどのような目的があるのか、どのような思いで寄り添うのかということがすごく大切ではないかと思い質問させていただきました。そして、それを分かる人に合わせた周知の仕方、発信の仕方ではなく、分からない人に向けた、分からない人にまでぐっと目線を下げた伝え方をする、これはお金は一切かかりません。一度立ち止まって、少し相手のことを思いやる優しさ、これが行政にも、そして新居浜市の至るところにも広がるようになればいいなと思い、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。