ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

2 地域運営組織のこれからについて

現在地 トップページ > 組織でさがす > 議会事務局 > 議会事務局 > 2 地域運営組織のこれからについて

本文

ページID:0141033 更新日:2024年8月27日更新 印刷用ページを表示する
<外部リンク>

議員氏名

篠原茂

本会議年

令和6年

定例会月

6月

内容

(質問)
○ それでは続きまして、地域運営組織のこれからについてお伺いいたします。
 昨日の越智議員さんの質問に重複する部分があるかと思いますが、私なりに質問させていただきます。
 3年前に地域運営組織に関する試行が、中萩、宮西の2校区で始まり、今中萩校区は中断しています。この取組について最初にお伺いいたします。
 初めに、この取組の目的は何だったんでしょうか。そして、到達したかった目標地点はどこにあったのか、お伺いいたします。
 前回の質問でもお伺いしましたが、公民館では営利活動ができないから勝手が悪いというのは誤った認識だと私は考えています。使い勝手のよさを求めて、コミュニティーセンターにするだけでは、あまりにも安易な判断だったと思いますが、その先に目指そうとしている将来の姿があればお伺いいたします。
 次に、これまでの3年間の地域運営組織の実績を市長部局と教育委員会がそれぞれどのように評価しているのか、お伺いいたします。
 私は、今回の取組は、従前の縦割り行政の弊害が出ていると感じます。地域運営組織の受け手になっている公民館や地域は、社会教育課と地域コミュニティ課のどちらの指導の下で動くべきか、頭を悩ませているのではないでしょうか。両方の立場から、これまでの評価をお伺いいたします。
 次に、今回の実績を踏まえて、今後どのような形で展開していくのでしょうか。このままでは他の校区は身動きが取れませんし、これまで大切にしてきた公民館の歴史や文化も失われてしまいます。これからどっちを向いて歩んでいけばよいのか、分かるような単純明快な答弁をお伺いいたします。
 最後に、現在取り組んでいる宮西校区のこれからについて確認いたします。
 これからも宮西校区の現在のシステムは継続されますか。私は、この3年間でつくってきた新しい組織を無駄にしてはならないと考えています。しかし、現状は、社会教育の公民館活動と地域運営組織の二度手間に動いています。例えば、公民館運営審議会とまちづくり協議会の両方で同じような業務をしたり、公民館報とまちづくり新聞の両方を発行したり、予算を使うのも違う指導になるなど、無駄や不自由な点が多いと聞きました。これらを調整して統合することが必要ではないかと考えますが、お考えをお伺いいたします。
 私は、これからのまちづくりには、自分たちの力で課題解決に取り組むことは大変重要だと思って取り組んできました。市民のみんなが理解でき、前向きに取り組んでいこうという指針を示すことが重要と考えますが、市のお考えをお伺いいたします。
(教育委員会事務局長答弁)
○教育委員会事務局長(竹林栄一)(登壇) 地域運営組織のこれからについてお答えいたします。
 教育委員会の評価についてでございます。
 教育委員会では、地域運営組織準備会の設立から市長部局と一緒に住民主体の支え合い、助け合う地域コミュニティーづくりを目指し、モデル事業を進めてまいりました。地域の様々な団体が集い、10年後の地域を描きながら、地域が抱える課題の解決のためのまちづくり計画の策定に取り組んだ中で、幅広い年齢層の住民の方や各種団体が参画し、連携することで、地域のつながりが深まったものと考えております。
 また、モデル事業を通じて、誰もが気軽に情報交換できるサロンの設置や若者向けにSNS等を活用して地域の情報を発信するなど、これまでにない新たな取組も生まれております。
 公民館には、従前からの学習の拠点、社会教育活動の拠点だけでなく、多岐にわたる地域の拠点施設としての役割が求められており、これまでのモデル事業を通じて、地域運営組織と連携することで、複雑化する地域課題への共通理解や多様な人材の発掘がより深まったものと認識いたしております。
 今後におきましては、モデル事業を通じて得られた経験を踏まえ、公民館が地域運営組織の活動の拠点となるよう、市長部局と連携しながら取り組んでまいりたいと考えております。
(市民環境部長答弁)
○市民環境部長(長井秀旗)(登壇) 地域運営組織の取組の目的、到達したかった目標地点、目指そうとする将来の姿についてお答えをいたします。
 現在進めております地域運営組織の取組は、これから10年後、20年後も住み慣れた地域にずっと住み続けていくために、自治会をはじめ、地域の様々な団体がネットワークを組み、連携、協力しながら、魅力ある地域づくりと地域の課題解決を進めるための仕組みづくりの構築を目的といたしており、モデル地区の活動を評価、検証しながら、市内全域に地域運営組織の活動を広げていくことを目標としております。
 地域運営組織の取組は、自治と分権、すなわち地域のことは地域で決める、地域で取り組むことをより一層進めていくことであり、そうした活動を通じて、支え合い、助け合うコミュニティーづくりが、これから目指すべき地域の将来の姿であると考えております。
 次に、これまでの3年間の地域運営組織の実績の評価についてでございます。
 宮西校区及び中萩校区においては、令和3年度から2年間かけて、地域のまちづくりの指針となる地域まちづくり計画を地域住民自らの手で策定し、令和5年3月に地域運営組織が設立されました。昨年度は、組織の活動を始動させ、地域のまちづくり計画に沿った様々な事業を実施していただいております。
 新たな人材の掘り起こし、自己財源の確保等につきましては、今後も引き続き取り組んでいかなければならない課題と認識をしておりますが、地域の様々な団体が、ネットワークを組み、同じ目標を掲げて行動し、魅力ある地域づくりと地域の課題解決につなげていく取組については、これまでの成果として評価ができるものと考えております。
 次に、今回の実績を踏まえた今後の展開についてでございます。
 2校区におけるモデル事業の活動状況、成果や課題等を検証しながら、他の校区の取組を進めていきたいと考えております。
 次に、宮西校区における地域運営組織の継続についてでございます。
 宮西校区におきましては、新しい地域運営組織の活動は2年目となりましたが、組織の運営や制度の仕組みにつきましては、試行錯誤を繰り返しながら、地域運営組織の取組を継続していただきたいと考えております。
 この地域運営組織の取組の定着には、数年の歳月がかかるものと想定されますため、地域の方々としっかりと話合いを行いながら、地域の持続可能なまちづくりが一層進展するように、今後も支援を継続してまいります。
 次に、公民館と地域運営組織における一本化の必要性についてでございます。
 多様な地域課題の解決と地域の人づくりを進めるため、公民館を地域の主体的なまちづくり活動や防災拠点、地域住民の交流の場、地域の主体的な学びの場、地域の情報収集及び発信の場として、新しい地域運営組織の活動の拠点にしたいと考えておりますことから、これまで公民館が役割を担ってきた制度や事業等で重なるものにつきましては、教育委員会とも協議を行いながら、一元化、効率化を図っていきたいと考えております。
 篠原議員さん御提言のとおり、市民の誰もが理解でき、前向きに取り組んでいこうという指針を示すことは重要でありますので、地域の特色があり、持続可能なまちづくりの取組や成果等について、今後も広く周知を図っていきたいと考えております。
(再質問)
○21番(篠原茂)(登壇) 私は先日、西予市の地域づくり活動センターに見学に行ってきました。西予市は、市長部局にもう変えてますよね。新居浜市は今2本立てでしよったら、どっち向いとったらええんか、私ら分からんですよ、はっきり言うて。今さっきも言ったように、宮西校区やかでも、公民館運営審議会して、こっちはまたまちづくり協議会して、2つやっとるから1つにしてくださいということを今言ったんですけど、なかなか答えは出てこんですね。またよろしくお願いします。
 そして、実際、自己財源のことを長井部長さんよく言いますけど、自己財源でやっとる例とかがあったら教えてください。(ブザー鳴る)
(市民環境部長答弁)
○市民環境部長(長井秀旗)(登壇) 篠原議員さんの再質問にお答えをいたします。
 自己財源でやられていることは何かということでございます。
 自己財源につきましては、非常に重要な課題であると認識をいたしております。宮西校区では、地域の企業等からの寄附をお願いいたしまして、企業から寄附をいただくなど、地域の企業と連携して業務を進めております。
 考えられるものといたしましては、有料講座の開催や地域の特産品の販売など、あるいはコミュニティーカフェや食堂の運営、リサイクル商品の販売なども今後できることがあれば地域の中で検討していきたいというふうに考えております。