本文
(質問)
○5番(加藤昌延)(登壇) 冷房設備が設置されている割合は、全国平均11.9%と全国でもまだまだ少ないですが、この暑さで必要性を感じ、導入に向けて増えてきています。
それでは、2つ目の質問に移ります。
これまでに体育館の高温対策として、どのような施策が講じられてきましたか。
(教育委員会事務局長答弁)
○教育委員会事務局長(竹林栄一)(登壇) 体育館の高温対策についてお答えいたします。
体育館は、建物の構造上、広い窓ガラスから熱を取り込むとともに、天井からの輻射熱等により室温が上昇しやすく、また熱が籠もりやすくなっております。
高温対策といたしましては、災害時にも対応できるよう、スポットクーラーを各小中学校に4台配置しており、大型扇風機と組み合わせ、活用をしております。
また、体育館の屋根の改修工事を実施する際に、屋根の塗装に遮熱塗料を使用することで体育館が高温になる原因の一つである太陽光による日射を効率よく反射できるようにしており、工事を実施した学校からは、効果について体感できているとの声をいただいております。
(再質問)
○5番(加藤昌延)(登壇) 御答弁ありがとうございます。
体育館に扇風機、スポットクーラーを設置しているとのことですが、扇風機は熱中症予防に有効なのでしょうか。まず、扇風機に当たるとなぜ涼しく感じるのでしょうか。人の体は熱を発しています。気温が体温よりも低いとき、風によって体の熱を吹き飛ばし、新たに新しい低い空気が体の回りに移動してくることが涼しく感じるということです。
さて、体温より気温のほうが高い場合は、これは私も作業中に暑いから扇風機で涼しくなろうと使用したことがありますが、涼しくなるどころか、熱風を感じてより暑くなった経験があります。例えにするならば、サウナで熱波師の方があおいだ風を浴びた感じと同じ感覚です。気温35度以上での扇風機の使用は、体表面の汗の蒸発が促進されてしまい、熱中症の発症を早める危険性があり、扇風機の効果は、気温や湿度が上がってくると効果が低くなります。
また、現在体育館にあるスポットクーラーは、小型のため、広範囲は涼しくなりません。そして、現状は、扇風機とスポットクーラーをつけると、ブレーカーが落ちます。
そこで、お伺いいたします。
ブレーカーがすぐに落ちてしまう電源設備はどのようになっていますか。今後電源設備の整備は考えておられますか。その点を踏まえ、体育館で扇風機とスポットクーラーを使用した際における効果を教えてください。
(教育委員会事務局長答弁)
○教育委員会事務局長(竹林栄一)(登壇) 加藤議員さんの御質問にお答えいたします。
スポットクーラーは、使用する電気容量が大きいことから、同一の回路となっているコンセントからは複数を使用することはできませんが、扇風機は電気容量が比較的小さいため、一緒に使用することもできます。
こうしたことから、小中学校には、回路別にコンセントの位置を示した図面を提供し、複数のスポットクーラーを使用する際には、コンセントを使い分けて使用するよう周知をしております。
スポットクーラーと扇風機を併用することで、局所的な冷気をある程度拡散できることや室内に籠もった熱い空気を入れ替える効果はあると考えておりますが、スポットクーラーは、局所的に直接冷風を体感するものでありますことから、スポットクーラーを複数台使用するために、電源整備をする計画は現在のところございません。
(再質問)
○5番(加藤昌延)(登壇) 御答弁ありがとうございます。