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(質問)
○ 次に、外見からは分かりにくい障がい者への理解促進についてです。
現在、市内においても、身体障害以外の障害者人口は増え続けています。それに伴い、外見からは分かりにくい障害を持つ方も増えています。そういった方は、自立して活動することが可能で、まちなかを歩いていても障害があることは分かりません。しかし、そのような方たちの中には、物事の理解や行動に時間がかかったり、障害者特有の行動が見られたりして、周囲からの偏見を受けることもあります。しかし、そのようなことは、あまり市民に対して周知啓発ができていないのが現状ではないでしょうか。
資料2、3を御覧ください。
これは、宮城県立古川支援学校のPTAが作成し、外見からは分かりにくい障害を持つ子供の理解促進のために街頭で配布しているものです。この学校では、ハートバッチというものを作り、資料2には、外見からは分からない障害者への理解を求めるために、障害からくる様々な行動を説明する内容や、資料3には、我が子に障害があることを周囲の人に理解してもらい、温かく見守ってほしいという願いでバッジを作製したことなどが書かれています。保護者としては、外見で分からないために理解できていない人から心ない言葉をかけられて傷ついたり、親亡き後にだまされたりしないか、職場での理解は大丈夫なのかなど、様々な不安を抱えています。障害者の自立と共生社会の実現の上でも、これらの情報の周知や啓発は非常に重要です。
また、国が示している障害者計画においても、知的障害、精神障害、発達障害、難病、高次脳機能障害、盲聾、重症心身障害、その他重複障害など、より一層の国民の理解が必要な障害や外見からは分かりにくい障害について、その障害特性や必要な配慮などに関する理解の促進を図ることとされています。
このことから、新居浜市においても、この部分の啓発を進める必要があります。
そこで、お伺いします。
新居浜市の市政だよりやホームページ、その他学校の配布物や職場に対して、資料にあるような理解を促す内容の周知啓発を行っていただけないでしょうか、お答えください。
(福祉部長答弁)
○福祉部長(久枝庄三)(登壇) 外見からは分かりにくい障がい者への理解促進についてお答えいたします。
本市では、知的障害、精神障害、発達障害や内部障害などの障害により、外見からは分かりにくくても、周囲の配慮が必要となる方に対し、思いやりのある行動をお願いするヘルプマークやヘルプカードの普及に取り組んでいるところでございます。
また、昨年度の障がい理解促進研修・啓発事業では、障害者への合理的配慮についてや精神障害者の方が地域で安心して暮らせるまちづくりについての講演会を実施し、障害への理解を促す周知啓発を行っております。
今後は、今回御紹介をいただきました宮城県立古川支援学校PTAの皆様の取組のような障害からくる様々な行動について、市ホームページにおいて周知啓発を行うほか、障がい理解促進・啓発事業の中で具体的に市民の皆様にお伝えすることができるよう、障害者団体や関係機関と連携し取り組んでまいります。
(再質問)
○2番(伊藤義男)(登壇) 心配をすることなく、障害者が自分たちで楽しく過ごせる新居浜市になることを期待し、障害者への理解促進、周知啓発を要望して、次の質問に移ります。