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(質問)
○ 次に行きます。
2点目、教育現場の願いについてです。
長時間労働の是正について。
今全国で先生が足りません。教職を希望する人も減っております。平日は1日平均11時間半勤務し、土、日の勤務も当たり前、残業代は出ないとなれば無理もありません。教員の健康と家庭生活に大きな影響を与えているだけでなく、子供の教育にも深刻な影響を与えています。教材研究の時間が取れない、子供の話を親身に聞き、受け止める余裕がない、不登校やいじめなどへの対応の時間がないなどなど、長時間労働是正のために何をすべきでしょうか。
1つは、クラスの人数を欧米並みに25人から30人学級にする。2つは、きちんと残業代を払う。3つ、これが大事だと思うのですが、先生の授業を1日に4時間、すなわち4こま以下にすることです。週20時間以下です。以前は8時間のうち、4時間は授業と休憩に充て、あとの4時間は授業準備など授業以外の全ての仕事を終わらせるという計算で定数配置をしたとのことです。1992年の週休2日制からそれが崩れ、1日5こま、6こまが当たり前の体制になってしまいました。長時間労働にならざるを得ません。この3つの実現は、すぐには難しいですが、今の学校にとっては、ぜひとも実現すべきと考えます。教職希望者を増やすためにも必要です。
本市で週に1日だけ4こま、あと全て5こま、週24こま以上の先生はどのくらいいますか、お尋ねします。
長くPTAの活動などをされてこられ、教育に関して特別の思いを持っていらっしゃる市長の御所見を伺います。
(教育長答弁)
○教育長(高橋良光)(登壇) 教育現場の願いについてお答えいたします。
まず、長時間労働の是正についてでございます。
本市に勤務している教職員の週当たりの授業時数について、週24こま以上を受け持っている教職員の数は、小学校におきましては管理職を除くフルタイム勤務の常勤講師も含めて281人中137人、中学校におきましては、210人中8人となっております。教職員の長時間労働の背景には、授業時数に限らず、様々な要因が考えられますことから、引き続き働き方改革を推進し、教職員が働きがいのある学校現場の実現に向けて取り組んでまいります。
(再質問)
○7番(井谷幸恵)(登壇) 先生たちの授業のこま数を減らすことについては、どのようにお考えでしょうか、お尋ねします。
(教育長答弁)
○教育長(高橋良光)(登壇) 井谷議員さんの再質問にお答えをいたします。
先生方の授業のこま数を減らすことについてどう考えるかということでございますけれども、これは学校に配置される教職員の数というのは、義務標準法という法律によって決められておりますので、こま数についてそれを減らしていくということについては限界があると。配置される先生の数によって決定されるものですので、市の教育委員会としては、それについて対策というものは打てない、要望していくというところになるかと思います。
(再質問)
○7番(井谷幸恵)(登壇) 御答弁ありがとうございました。
こま数を減らすことはなかなかまだすぐには実現はできないものとは思っております。かなり先生の数を増やさないとできないですね。だけども、そのことによって、物すごく先生たちの業務内容が軽くなると思います。
定数が6人から8人になって一番影響を受けたのは子供と先生たちです。ぜひ粘り強く何度も県へと要望を上げていただきたいと思います。
介助員の先生がいると、子供たちは落ち着くという声も聞いております。支援員の先生もぜひ増やしていただきたいと思います。
以上、要望いたしまして、終わりにします。ありがとうございました。