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1 アーティスト石村嘉成氏について

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ページID:0146949 更新日:2025年2月18日更新 印刷用ページを表示する
<外部リンク>

議員氏名

神野恭多

本会議年

令和6年

定例会月

12月

内容

(質問)
○11番(神野恭多)(登壇) みらい新居浜の神野恭多です。
 本議会の初日、開会挨拶の中で、古川市長の思いを所信の一端という形でお聞かせいただきました。新しいにいはまに向け、常に挑戦する町、目指せ愛媛ナンバーワンのまちづくり、笑顔あふれる人に優しいまちづくりの3つのテーマには、18年間いちずに政治の道を歩んでこられた全てが込められているように感じ、本市の明るい未来に大きな希望を抱かせていただきました。さらには、公約の柱に、子育て支援の充実、地域経済の活性化、防災能力の強化の3つを据えて積極的に取り組んでいかれるとのことでしたが、とりわけ子育て支援の充実においては、四国で一番の子育て支援を掲げられ、見識の深さと覚悟を感じ取れます。
 しかしながら、明るい未来への展望とは裏腹に、本市の財政状況は、財政構造が健全性と脆弱性という相反する2面性を持つ中で、貯金が少なく、借金も少ない異質な状況となっています。財政力指数や実質公債費比率、また将来負担比率、それらの各種指標は、健全であると思われます。また、近隣他市に比べると、市債残高や公債費負担が小さいので、将来世代の負担は小さく、持続力は持ち合わせていると思います。しかし、一方で、財政調整基金が極めて少ないことから、災害対策は言うまでもなく、新規事業展開などの対応に必要な瞬発力に欠けていると感じます。
 このような状態や経過に対して、二元代表制の一翼を担う議決機関である議会の責任は非常に大きく、私を含めたここにいる議員一人一人が、この状況を真摯に受け止め、その上で今後の財政再建に積極的に、また協力的に取り組んでいかなければなりません。膨らみ続ける市民サービスに対し、効果効率性を改めて求められるタイミングであり、合併特例債が極めて少なかった本市が、近隣他市に先駆けて陥った危機として、歳入準拠の徹底により乗り切らなければなりません。
 また、人口減少の深刻化とともに、人口動態の変化の現れ方は、自治体や地域ごとに異なりますが、老朽化により更新時期を迎えるインフラ、公共施設が一斉に増加するとともに、人口減少のさらなる進展に伴って、担い手不足や1人当たりで見た公共サービス維持のコスト増が顕在化する時代において、これまでどおりのかじ取りではなく、時代に即応し、大きな変化に対して消極的な方々に対し、変わらないために変わらなければならないもの、アップデートしていかなければならないものを強力に推し進めていかれると認識いたしますし、選挙戦においても、それが新居浜市民の大きな民意であると感じました。次の世代に自信を持って引き継げるよう、古川市長を先頭に推し進めていくことにより、市民の夢に市長の夢を重ね、さらに我々議員の夢も重ねることができるように願い、通告に従い質問をいたします。
 今回は、市長に関わり合いの深い内容についてお伺いいたします。
 初めに、アーティスト石村嘉成氏についてです。
 石村さんは、本市在住の画家、版画家であり、現在はアクリル画をメインに、動物から昆虫、花まで命の輝きを描き続け、今にもキャンバスから飛び出してきそうな躍動感あふれる中に優しさを感じる作品を制作されています。2019年にはあかがねミュージアムにて個展「生き物たちも一生懸命」を開催され、期間中には公開制作も実施されました。この展示会には、累計2万人を超える来場者が訪れ、市内外から注目を集めました。また、昨年は、愛媛県美術館において、「いきものだいすき」が開催され、多くの方に感動を届けてくださいました。さらには、石村さんの半生を描いた映画「新居浜ひかり物語青いライオン」が公開され、生きる力を描く感動的な作品として高い評価を受けています。私も鑑賞させていただきましたが、涙が止まらない、本当に心温まる作品でありました。
 このように、石村さんの活動は、新居浜市の誇りであり、また市の文化的な価値を高めるものです。
 しかし、この活躍が全国的に広がる一方で、市として彼をどのように支援し、伴走していくのかが課題と考えます。
 そこで、お伺いいたします。
 古川市長は、議員の時代から石村さんの活動を深く理解し、伴走されてこられましたが、今後新居浜市長として、また新居浜市としてどのように歩みを重ねていくのか、御所見をお伺いいたします。
 あかがねミュージアムでの個展をはじめ、多くの展覧会で大成功を収められておりますが、今後も市内で石村さんの作品を広く紹介する場を継続的に提供する計画はあるのでしょうか。例えば、彼の作品を学校や公共施設に展示する取組などが考えられると思います。さらには、新居浜駅を降りて本市を訪れた方が目にすることができるよう、駅周辺にアート作品を展示することなどにより、本市の誇るアーティストを強く応援するとともに、市民の方の理解の促進へとつなげていくことができると考えます。石村嘉成さんの活動は、個人の枠を超え、新居浜市全体の文化的価値を高めるものです。市として伴走支援を行う中で、今後新たな取組などがありましたらお聞かせください。
(市長答弁)
○市長(古川拓哉)(登壇) 神野議員さんの御質問にお答えいたします。
 アーティスト石村嘉成氏についてでございます。
 まず、今後石村氏の活動に市長として、市としてどのような歩みを重ねていくのかについてお答えいたします。
 石村氏の活動は、年を追うごとに幅を広げられ、展覧会だけでなく、ライブペインティングやトークイベントの同時開催など、彼自身の魅力が伝わる取組が積極的になされています。私もこれまでの活動で石村氏を応援してまいりましたが、石村氏や作品から逆に励まされるなど、言葉では表すことのできない魅力や限りない可能性を感じているところであり、彼の魅力を多くの方にお伝えするとともに、本市のさらなる発展と重ね合わせ、共に歩んでまいりたいと考えております。
 次に、今後も市内で石村氏の作品を広く紹介する場を継続的に提供する計画はあるかについてでございます。
 これまであかがねミュージアムでの個展の開催、新居浜駅前シンボルロードでのアートフラッグ掲示、ワクリエ新居浜でのライブドローイング開催により、石村氏の作品を紹介してまいりました。現段階では、継続的な取組の計画はございませんが、神野議員さん御提案の学校や公共施設への展示等も含めまして、様々な皆様との連携を深めながら、石村氏の作品を広く紹介してまいりたいと考えております。
 次に、市として伴走支援を行う中での今後の新たな取組等についてでございます。
 石村氏の活動は、今や展覧会だけにとどまらず、アーティストと観客がライブ感や一体感を感じられ、リアルタイムで芸術と人がつながり共感できる場になっています。また、石村氏は、子供たちに大変人気があり、子供たちが芸術に直接触れることができる場にもなっています。
 市といたしましても、そのような場がさらに広がるよう、石村氏のみならず、応援されている皆様と共に将来芸術家を目指す子供たちの夢への一助となる石村氏の芸術活動を後押ししてまいりたいと考えております。
(再質問)
○11番(神野恭多)(登壇) 本市では、新居浜ふるさと観光大使である近藤勝也氏デザインの原付用オリジナルナンバープレートを選択制で交付していますが、石村さんの作品を取り入れたものも作製し、オリジナルナンバーは有料にするなど、財政面を考えた取組も可能かと考えます。
 今後は、さらに様々な場面で様々な方が彼の作品に触れる機会が増えるとともに、これまで築き上げてきた市長と石村さんとの深い信頼関係の下、本市を代表するアーティストとして、世界に羽ばたき続けていただけることを期待し、次に行きます。