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(質問)
○ 現在、愛媛県で自動車運転免許を新規取得する場合、試験を受けるために松山市の運転免許センターに行く必要があります。本市で免許を取得するには、この地理的条件は大きな負担となっています。特に、公共交通機関を利用して松山市まで行く場合、移動時間が数時間に及び、交通費も高額になります。少子高齢化が進む中、地方において自動車は日常生活を支える重要な交通手段です。そのため市民の免許取得をより容易にする環境整備が求められます。現在、市長が議員時代に深く関わってこられた新居浜警察署建て替えの設計が行われていますが、この機会に新施設内に免許試験会場を設置することができればと考えます。新居浜警察署、今治、八幡浜、宇和島では、免許の更新が即日交付できる機能を有していますが、この機能をもう一段階向上するための議論が必要と考えます。
さらには、近年、運転免許証とマイナンバーカードを一体化する取組が進められています。これにより、手続がオンライン化され、運転免許関連業務の効率化が期待されています。本市に試験会場を設け、こうした最新のデジタル技術を活用することで、市民の利便性向上に加え、行政の効率化も図れると思います。市としてこのような可能性について検討し、県へと要望できればと考えますが、御所見をお伺いいたします。
(企画部長答弁)
○企画部長(加地和弘)(登壇) 運転免許証新規交付窓口の誘致についてお答えいたします。
運転免許証の新規交付を行っている運転免許試験場につきましては、北海道や東京都のように、面積や人口規模が大きい一部の都道府県では、圏域内に複数のセンターが設置されている事例もある一方で、多くの県では、県庁所在地等に1か所のみセンターが設置されている状況であると認識いたしております。
神野議員さんの御質問を踏まえ、愛媛県運転免許センターに照会をいたしましたところ、運転免許学科試験については、学科試験予約システムによる事前予約となっており、受験生の利便性を図りながら、運転免許センターに集約して実施しており、現時点では新居浜警察署を含めた警察署において学科試験を実施する予定はないとの回答がございました。
このことを踏まえますと、残念ながら、今回いただいた御提案内容を実現することは難しいと考えておりますが、今後におきましても、国や県と連携、協議することで、市民の利便性向上や負担軽減につながる手続等がないか、調査、情報収集に努めてまいります。
(再質問)
○11番(神野恭多)(登壇) 免許の取得だけでなく、そこでしかできないという先入観により、それが当たり前になっているものが多々あると感じます。市長が関わり続けている共通テストも同様であります。気づかないうちに市民の方が不利益を被っていることが多々あるのかもしれません。このようなものも含め、新しい新居浜においては、過去からの延長線上ではない、人に優しいまちづくりを共に歩んでいきたいと考えますので、よろしく申し上げ、私の質問を終わります。