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(質問)
○12番(白川誉)(登壇) ありがとうございます。まずは、古川市長の財政に対する考え方、そして価値観をお聞かせいただきました。
次は、公約の中身について個別に質問させていただきます。
最初に、子育て支援についての公約について質問します。
先ほどお伺いした新居浜市の財政と市民サービスというのは直結していると思います。当たり前の話ではありますが、市民サービスには全てお金がかかります。要は、市民の皆様へお約束する公約というものは、市の財政状況、お財布事情というものを一面的ではなく多面的に理解、把握した上で、財源の根拠ある説明が必要であると考えます。
古川市長の公約では、四国で一番の子育て支援を一番に掲げ、給食の無償化や新生児スクリーニング検査の補助、学習室がある図書館の設立と書かれています。また、子育て支援センターの設置や独り親世帯への支援など、財政の危機と財政再建を公約としながら、歳出、いわゆる出ていくお金が増加する公約内容となっています。
市長は、就任式で市の職員さんに対して、財政健全化や財政調整基金の確保などに努めた上で、子育て環境の充実などに取り組みたいと語られたと新聞に出ておりましたが、この公約を実現するためには、かなりの財源が必要となり、矛盾するのではないかとも思います。新居浜市が四国で一番の子育て支援の町となることは、私も願っていますし共感もします。ただ、これらの実現性についてどのように考えているのか、どのようにして公約の実現と基金の確保をされるおつもりなのか、具体的に教えてください。
また、魅力的な図書館の設立とありますが、現在の別子銅山記念図書館は、1992年に別子銅山開坑300周年を記念に住友グループから寄贈されたものであります。新居浜市と住友グループの共存共栄のあかしであるこのすばらしい図書館とは別に新たに設立するというお考えでしょうか、御所見をお伺いします。
(市長答弁)
○市長(古川拓哉)(登壇) 子育て支援についてお答えいたします。
まず、四国で一番の子育て支援の町の実現についてでございます。
四国で一番の子育て支援の町の実現は、私の市長公約の中でも重要な柱の一つであり、教育環境の充実や子育て世代が安心して暮らせる施策に取り組んでいきたいと考えております。
これらの実現性につきましては、新たな予算措置が必要となる施策もあることから、まずはこれまでの関連事業の取組実績を踏まえ、本市に必要と考える施策に関する枠組みや実施規模、優先順位等の精査を進めていきたいと考えております。
また、公約の実現と財政調整基金の確保につきましては、各施策の実施に向けた検討において、充当可能な財源を幅広く求めることで、過剰な基金への依存を抑え、基金を確保しつつ、めり張りのある行財政運営を図ってまいります。
こうした考え方を基本とし、実現可能なものから順次、取組を進め、公約に掲げる四国で一番の子育て支援の町の実現に向け、市民の皆様の意見や議会の皆様の御助言も踏まえ、一歩一歩取組を進めてまいりたいと考えております。
次に、魅力的な図書館の設立についてでございます。
私は、今年の夏、高知県と高知市が共同運営するオーテピア高知図書館に行ってまいりました。この図書館は、声と点字の図書館、高知みらい科学館も備えた複合施設オーテピアに入っており、にぎわいの拠点施設になっています。また、館内は、様々な工夫が凝らされ、サービスもきめ細かく、図書館に足を運んだことのない人でも楽しめる施設であると感じました。
本市にも、住友グループから御寄贈いただいた別子銅山記念図書館がございます。すばらしい建物、充実した蔵書により、市民の皆様に読書に親しんでいただくことはもちろんのこと、本市発展の歴史も後世へとつなぐ役割のある図書館であると認識しております。
こうしたことから、市民の皆さんにより身近に感じてもらい、子供たちも気軽に利用できる、誰もが訪れたくなる魅力的な図書館を目指し、利用しやすい環境を整えてまいりたいと考えております。
(再質問)
○12番(白川誉)(登壇) ありがとうございます。ちょっと質問をお願いします。
古川市長の公約を実現するためには、新たな予算措置が必要であるという御認識があることは理解しました。先ほどの答弁の中で、本市に必要と考える施策に関する枠組みというのがあったんですけども、この施策に関する枠組みというのはどういうことでしょうか。もう少し具体的に教えてください。
また、その充当可能な財源を幅広く求めるというふうにありましたが、これはその子育て支援の公約を実現するために、ほかの部局、例えば経済対策予算や福祉予算からも財源の捻出を求めていくということでしょうか、お聞かせください。
(市長答弁)
○市長(古川拓哉)(登壇) 白川議員さんの御質問にお答えをいたします。
本市に必要と考える施策に関する枠組みということですが、もちろんそれはこれまで行ってきたものも含めて、どのような予算の大枠を決めていくのかということになろうかというふうに思っております。
そのような中で、その枠組みを広げるのかとか、現状維持するのか、またもしくは狭めていくのか、そういったことを考えていきたいと思います。
また、充当可能な財源を幅広く求めるということに関しては、それは今ある予算だけではなくって、国や県が持っているメニューなども使いながら、活用しながら行ってまいりたいというふうに思っています。
(再質問)
○12番(白川誉)(登壇) ありがとうございます。
先ほどオーテピア高知というお話あったんですけど、すごくすてきな施設だと認識しているんですが、古川市長の公約に、魅力的な図書館を設立とありましたので、別子銅山記念図書館とは別に新たに設立するお考えなのかというのを伺ったつもりだったんですけど、曖昧な答弁だったので、再度確認のため伺います。
オーテピア高知のような図書館を複合化するなど、ハードとソフト両面を充実させて魅力を出そうとされているのか、図書館単体としてソフト面を充実させて魅力を出そうとされているのか。要は、これらを新たに設立するっていうお考えなのか、もしよろしければお聞かせください。
(市長答弁)
○市長(古川拓哉)(登壇) 図書館の設立という部分だろうというふうに思います。
私自身、オーテピアに行って、多くの方が来場する様子、利用する様子やまたその来場者数というものを見て、図書館が本当に集客施設になり得るんだという可能性について感じさせていただきました。
そのような中で、新居浜市の現状は、今別子銅山記念図書館があります。それを新たに別に造るというイメージよりは、その設立というのはもっと広義な意味で、みんなが使いやすく、言葉にするとすごく難しいですが、広義な意味での設立と捉えていってほしいと思います。なので、デジタル化であったりとか、もっと幅広く皆さんが借りやすい仕組みづくりというものも含めたものであると理解していただけたらというふうに思います。
(再質問)
○12番(白川誉)(登壇) あと一点、すみません。
御答弁にありました四国で一番の子育て支援の町としてその公約の目玉でありました仮称子育て支援センターについて少し詳しくお聞きしたいんですけど、今後の急患センターについて、今年の2月に担当部局から説明を受けた際には、新文化センター建設に伴う市役所周辺施設の整備と併せて、現在の急患センターの土地を先行取得するというふうに説明を受けてました。これは、新文化センターの計画に入っていないあすなろ教室や発達支援センターを含めた子育て支援施設との複合施設だと私は理解してたんですけども、そんな中、今回の補正予算で再度上げられている債務負担の土地、その現急患センター東側の土地というふうにお聞きしているんですけども、同様に、急患センターの建て替え等に伴う先行取得との説明でした。この等とは、あすなろ教室や発達支援センターということでいいんでしょうか。公約の子育て支援センターがここに建てられるという理解でいいのか、土地を先行取得するということは、当然利子も発生しますので、もし違うのであれば、この等というのは何を意味するのか、教えてください。
(市長答弁)
○市長(古川拓哉)(登壇) 私もその件についてはお話を伺ったばかりであり、等というのは、もちろん検討中という意味であるというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。