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(質問)
○ 次に行きます。
コンパクトシティー構築について質問させていただきます。
現在の新居浜市を見ますと、コンパクトシティーとは真逆な方向に行っているのではと疑問を持ちます。昔からの名残で、川西、川東、上部西、上部東と4地区に大きく分かれているのは変わらずであります。人口の動向を見ますと、上部地区、特に中萩地区に人口は変わらず多く、現在も新築住宅は上部に多いと思われます。私が物心ついたとき、中学生のときには、中萩中学校は県下で1、2番目のマンモス中学校であったイメージがあります。しかし、もう一世代上の方からお話を聞きますと、中萩地区は急速に大きくなったと聞きます。実際、バブル期には、川西地区などは地価が高騰し、住宅地を購入することが難しく、購入しやすい地価の上部への人口流出が多く見られたのは、私も成人し、住宅販売メーカーにいましたので、目の当たりにしたことは覚えています。今、なぜこのようなことを議論しようと思ったのかと言えば、今後の新居浜市のまちづくりにおいて、町の形態をいま一度考え直すべきではと思い述べさせていただいております。
市内の勤務地を見ますと、住友企業は臨海地区にあり、鉄工団地、また流通倉庫は黒島の工業団地と、現在の住宅の多い地域と住宅増加地域と勤務地が乖離しているのではと思っています。朝晩の通勤時の渋滞問題は、バイパスなどインフラ整備を多岐にわたり行っていますが、あまり改善もされていないようにも思います。今後のインフラ整備の維持経費を考えていきますと、このままの人口形成でいいのかなと疑問に思います。現在、新居浜市内では、川西地区において人口減少が特に進んでいるように思い、空き家、空き地も多数見受けられます。立地適正化計画にも上げられていますが、拡大した市街地のままでは、今後の暮らしやすさが損なわれてしまうおそれもあるとし、コンパクトなまちづくりが必要であるとされています。
そこで、質問させていただきます。
今後の居住地の誘導として、新居浜市行政としてはどのように町をコンパクトにしていくつもりですか。勤務地と居住地の場所の乖離ということは重視されていますか、お尋ねします。
(副市長答弁)
○副市長(原一之)(登壇) コンパクトシティー構築についてお答えいたします。
まず、居住地の誘導についてでございます。
本市では、新居浜市立地適正化計画を作成し、コンパクトで魅力と活力のあるまちづくりを進めることとしております。立地適正化計画においては、人口減少の中にあっても、一定のエリアにおいて人口密度を維持することにより、生活サービスやコミュニティーが持続的に確保されるよう、居住を誘導すべき区域として居住誘導区域を設定しております。居住誘導区域は、人口や土地利用、公共交通の利便性や災害リスクなどを勘案しつつ、医療、福祉、商業等の都市機能が集積した都市拠点となるべき区域である都市機能誘導区域の周辺に定めており、今後も立地適正化計画に即したまちづくりを進め、都市拠点の魅力向上を図ることで、長期的な時間軸の下、緩やかな誘導によるコンパクトシティーの形成を目指してまいりたいと考えております。
次に、勤務地と居住地の場所の乖離についてでございます。
勤務地と居住地が近いことは、通勤にかかる時間が短く、通勤時の交通混雑の解消にもつながるものと考えますが、住居と工業、いわゆる住工の混在は、住環境の悪化が懸念されることから、土地利用に当たっては、居住環境や生活利便性をより重視しており、住居系、商業系、工業系のそれぞれに適した種類に区分して定めることが重要であるというふうに考えております。
(再質問)
○22番(伊藤謙司)(登壇) 先ほど副市長のほうから御答弁いただいたんですが、冒頭でお話ししたんですけども、町の拠点というのを川西、川東、上部西、上部東、この4か所に大きく分けて集約していくんか、それとも新居浜市のどこか、よく言われているんですが、駅裏、泉川とか駅前とか、あの辺りに1か所に持っていくんか、それによって大分違うと思うんですけども、4か所の拠点なんか1か所なんか、その辺難しい答弁やと思うんですけども。4か所がええんか、1か所がええんか。お願いします。
(市長答弁)
○市長(古川拓哉)(登壇) 伊藤議員の御質問にお答えをいたします。
コンパクトシティーという概念ですが、私個人としてはですが、例えば最近新居浜市内の交通網が随分整備されて便利になりつつある部分もあると思います。例えば、道が便利になることで、町の移動時間が短くなったりとかするっていうことも一つ考え方としてはコンパクトに近づくんじゃないかなというふうに思っております。そういったことも含め、将来の人口推計なども勘案しながら、町の中心をどこに持っていくかということは、やはりしっかりと考えていかなければならないというふうに思っています。確かに、現状市内にばらばらに拠点があるような感じがして、すごく難しい部分があると思いますが、やはり新居浜市を一つというイメージで考えていきたい、そのことをお伝えしたいと思います。
(再質問)
○22番(伊藤謙司)(登壇) 今市長のほうからもお話があったんですけども、1つ提案なんですけども、駅前の区画整理をしたように、自分ちの近くで申し訳ないんですが、昭和通りから北側って、勤務地に近いところなんですけども、元塚から中須賀周辺とか、新田辺りの再建築不可の住宅が多いところ、ああいうところを再開発して、通勤時間とかそういうところの快適なまちづくりなんかというのも、ちょっと大胆な発想で申し訳ないんですけども、こういう大きな発想なんかというのは、もしできるかどうかというのもお聞かせいただきたいなと思います。
(市長答弁)
○市長(古川拓哉)(登壇) 御質問にお答えいたします。
やはり、私自身も10年後、20年後ぐらいの未来図はしっかりと描いていきたいというふうに思っております。そんな中で、町をどういう形にするのかというのは、これから議会の皆様や職員の皆様と一緒に相談をしながら、そして市民との対話を深めながら考えていきたいと思います。
(再質問)
○22番(伊藤謙司)(登壇) ちょっと今のままではコンパクトシティーというのは難しいと思いますので、インフラ整備も限界が来ると思います。ぜひ目指す町はこういうコンパクトシティー、ひいては移住、定住なんかも来ていただける町になると思いますんで、ぜひこの辺は力を入れてやっていただきたいなと思います。