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(質問)
○ 次に、落雷対策についてお伺いします。
近年は、地球温暖化の影響を受け、ゲリラ豪雨の増加とともに雷被害も増加しています。雷の増加は、日本の平均気温の上昇が大きく影響し、気温が上昇すると、発達した積乱雲が生じやすくなるため、落雷が増えるようです。
今年4月、宮崎市サッカーグラウンドに雷が落ち、遠征中だった熊本県立鹿本高校の部員18人が病院に搬送され、1人が意識不明の重体となった事故が起こりました。被害に遭われた生徒の方々、学校関係者、御家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
落雷事故を受け、熊本県では、学識経験者や医師、学校での事故対応の専門家など、外部の有識者でつくる調査委員会を設置し、落雷事故の原因を調査し、再発防止に努めるようです。子供たちの命に関わる可能性が高い重大な事故として対策を講じる必要があると思います。
そこで、公立小中学校の屋外での教育活動に、落雷事故防止に対してどのように対応されているのか、お伺いいたします。
気象庁では、雷ナウキャスト等のアプリによって情報を発信しています。この雷ナウキャストを部活動主催者及び関係者が情報共有し、雷を含めて安全対策を徹底して取り組んでいく必要があると考えます。このアプリの活用についてお考えをお伺いいたします。
(教育長答弁)
○教育長(高橋良光)(登壇) 河内議員さんの御質問にお答えいたします。
落雷対策についてでございます。
まず、小中学校の屋外における教育活動中の落雷事故防止の対応についてでございます。
屋外での教育活動中に黒い雲が近づいてきたり、雷の音が聞こえたりした場合などは、速やかに屋外活動を中止し、児童生徒を屋内へ避難させるほか、樹木等から離れるなどの対応を取っております。
次に、雷ナウキャストの活用についてでございます。
気象庁の情報発信アプリ雷ナウキャストは、雷の激しさや雷が発生する可能性を1キロメートル格子単位で解析し、1時間後までを予測できる有効なアプリであると認識しております。
現在、部活動を行う際は、様々な自然現象から生徒を守るために、熱中症対策として暑さ指数WBGTを計測するセンサーや雷チェッカーなどを活用しておりますが、雷ナウキャストも含め、各種サイトからも適切な気象情報の収集に努め、生徒を自然災害から守り、部活動の安全対策に取り組むよう、主催者及び指導者に徹底を図ってまいります。