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(質問)
○1番(小野志保)(登壇) 立憲民主党の小野志保です。
学校に通いづらい児童生徒への支援について伺います。
まずは、オンライン授業について。
文部科学省の誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策、COCOLOプランにおいて、1つ目の柱に不登校の児童生徒全ての学びの場を確保し、学びたいと思った時に学べる環境を整えるとあり、希望すれば、1人1台端末を活用して、自宅をはじめとする多様な場を在籍校とつなぎ、オンライン指導やテスト等も受けられ、その結果が成績に反映されるようにしますとあります。
私の元へ相談に来る、様々な理由で学校に行きづらい児童生徒の皆さんは、みんな勉強をしたいと言います。
令和5年6月定例議会で、河内優子議員さんの質問に対し、1人1台端末を活用し、オンラインで授業の様子を配信することは可能との教育長の御答弁がございました。
教育委員会にお聞きすると、オンライン授業の体制はできているとのことですが、実際は活用している学校、していない学校と差があるようです。オンライン授業を希望した児童生徒、保護者の方からは、オンライン授業ができるとは知らなかった、希望したが無理と言われた、個人的に教えたほうがいいことが多いから、必要なときのみ活用すると言われた、何のためのタブレットなんだろうなどのお声をお聞きしております。
また、ある児童生徒は、先生が教えてくれるのはまとめや復習、そうじゃなくて、今教室でみんなが習っていることを勉強したいと訴え、ほかにも授業に遅れたくないや、タブレットドリルはあるけど、解き方を習っていないので分からない、提出を求められても提出ができないなど、切実な声ばかりです。
ICTの活用としっかりと明記されている COCOLOプラン、そして教育機会確保法も視野に入れ、伺います。
本市では、オンライン授業の配信を行える小学校、中学校はそれぞれ何校ありますか。なぜ希望しても、オンライン授業が受けられないのでしょうか。
また、活用している学校と、活用されていない学校があることについて、併せて教育長の御所見を伺います。
(教育長答弁)
○教育長(高橋良光)(登壇) 小野志保議員さんの御質問にお答えいたします。
学校に通いづらい児童生徒への支援についてでございます。
まず、オンライン授業についてお答えいたします。
1人1台端末の活用により、全ての小中学校においてオンラインで教室等の授業の様子を配信することは可能となっております。
しかしながら、オンライン授業を実施するかどうかの判断につきましては、学級担任をはじめ、複数の教員で関わりながら、本人や保護者とも相談の上、各学校において個々の状況に応じて実施しているものと考えております。
(再質問)
○1番(小野志保)(登壇) オンライン授業について再質問をいたします。
配信を行える小学校数とか、希望してもオンライン授業が受けられない理由とか、そういったのが御答弁にはなかったと思うんですけれども、分かればお教えください。
(教育長答弁)
○教育長(高橋良光)(登壇) 小野志保議員さんの再質問にお答えをします。
まず配信できない学校の数ということですが、先ほど答弁でも申し上げましたが、全ての小中学校で、オンラインで教室等の授業の様子を配信することは可能ですので、基本的にどの学校でも配信ができるという認識です。
それから、それができないと言われている理由ということですが、各学校において個々の状況に応じて配信を実施していると先ほど答弁しました。各学校のどのような状況があるか、もうそれは個々の事情によるということだと思いますが、小野議員さんのほうにいろいろと信頼を寄せて、御相談いただいている件があっての先ほどの御質問だったかと思うので、そういうときには、ぜひ、教育委員会事務局に御相談いただくとか、過去、各学校に要望してもなかなか配信に至らないというような場合には、教育委員会事務局と相談しながら、というのも、各内容がそれぞれどのような事情でそういう御返答をされているかというのは、具体的な事例に基づかないと回答できかねますので、また、ぜひ御相談いただいたら、一緒に考えて善処していきたいというふうに思います。
(再質問)
○1番(小野志保)(登壇) オンライン授業について、ICTを活用した学習活動の出欠の扱いと成果の評価について教えてください。
(教育長答弁)
○教育長(高橋良光)(登壇) 小野志保議員さんの再質問にお答えをします。
ICTタブレットの中に入っているタブレットドリルを学習したときに、それがどう評価されるのかという御質問かと思います。
教育課程上、適切であると認められるときには、これを積極的に評価していく今の流れでございますので、これもまた個別になってくると思うのですけれど、例えば、ほんの1問しか解いてないとか、2問しか解いてないということで、それを次の学習につなげるために意欲づけをしながら認めていく、こういうことはできようかと思いますけど、成績にそれを反映するためには、やはり教育課程上、どういう形でこの子が取り組んでいるかということを個別に判断していかなくてはいけないと思いますので、一般的な回答になりますけれど、子供たちの意欲を育てるように評価していく、励ましていくという形になっていこうかと思います。
(再質問)
○1番(小野志保)(登壇) 再びオンライン事業について再質問です。
教育機会確保法では第3条、安心して教育を受けられるよう、学校における環境の確保が図られるようにすることとあります。今現在、この学校環境の確保が図られていないと思いますので、教育委員会のほうに相談をしてくださいではなくて、学校がもうオンライン授業やりますというような方向性で、ぜひ今後やっていただきたいと要望します。(ブザー鳴る)