ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

3 帯状疱疹ワクチン接種の助成について

現在地 トップページ > 組織でさがす > 議会事務局 > 議会事務局 > 3 帯状疱疹ワクチン接種の助成について

本文

ページID:0151846 更新日:2025年6月2日更新 印刷用ページを表示する
<外部リンク>

議員氏名

高塚広義

本会議年

令和7年

定例会月

2月

内容

(質問)
○ 次の質問。この件は令和4年2月定例会で取り上げております。帯状疱疹ワクチン接種の助成についてですが、今年の1月27日に公明党議員団で行った令和7年度予算要望でも要望したところですが、改めて質問いたします。
 帯状疱疹は、多くの人が子供のときにかかる水ぼうそうのウイルスが原因で起こり、水ぼうそうが治った後もウイルスは体内に潜伏していて、加齢、疲労、ストレスなどによる免疫力低下、また糖尿病や、がんなどの免疫力が低下する病気が原因でなることもあります。特に50代から発症率が高くなり、80歳までに3人に1人が帯状疱疹を発症すると言われています。50歳以上で帯状疱疹を発症した人のうち、約2割の方は3か月以上痛みが続く帯状疱疹後神経痛、PHNになると言われております。さらに問題なのは、PHN以外にも帯状疱疹は多くの合併症を起こし、中枢神経系では脳髄膜炎、脊髄炎、血管系では、脳血管障害、末梢神経系では運動神経麻痺、目の症状として、角膜炎や結膜炎、ぶどう膜炎などの合併症を引き起こすこともあり、重症化すると視力低下や失明に至ることもあります。その他の合併症として、顔面神経痛や耳介の帯状疱疹を特徴とするラムゼイ・ハント症候群と呼ばれるものがあります。しかもこれらの合併症は、一旦起きてしまうと極めて難治性であるという問題もあります。
 そこでお伺いします。
 本市で、この3年間で帯状疱疹に関連する医療費がどの程度増えているのか伺います。
 また、帯状疱疹の罹患者の2割に後遺症や合併症が報告されております。知り合いの方も何年も痛みに悩まされ、手が上げにくいと言われる方もおられます。
 本市における状況はどうなっていますか。実態を掌握された上で、医師会の先生等と検討されていると思いますが、その検討状況についてもお伺いします。
 このような帯状疱疹にかからないようにするために、2種類の帯状疱疹ワクチンがあります。2016年使用開始の1回接種の生ワクチンと、2020年度使用開始の2回接種の不活化ワクチンがあり、不活化ワクチンは生ワクチンに比べ効果が長く10年以上持続し、予防効果も高く優れていると言われております。厚生労働省では、昨年12月18日に開かれた厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会で、帯状疱疹のワクチンを今年の4月から接種費用を公費で補助する定期接種に含める方針を決めました。対象は原則65歳になった高齢者とHIV、ヒト免疫不全ウイルスに感染し、免疫機能に障害がある60歳から64歳までの人で、既に65歳を超えている人については、本年度からの5年間に接種できる機会を設ける経過措置を導入する方針のようです。
 そこで質問ですが、新居浜市において、このワクチン定期接種をどのように取り組まれようとしていますか。
 対象年齢、ワクチンの種類、国及び本市の住民自己負担金、接種率をどのように想定されていますか、お伺いします。
(福祉部長答弁)
○福祉部長(久枝庄三)(登壇) 帯状疱疹ワクチン接種の助成についてお答えいたします。
 まず、本市の3年間の帯状疱疹に係る医療費がどの程度増えているかについてでございます。
 本市の国民健康保険医療費では、帯状疱疹を疾患名とする医療費は増加しておりません。
 次に、本市における帯状疱疹罹患者の後遺症や合併症の状況についてでございます。
 国保、後期高齢者医療レセプトからの集計は困難であるため、実態把握はできておりませんが、国の審議会においては、帯状疱疹後神経痛等の合併症発症率は年齢とともに増加する傾向にあり、特に50歳から60歳代と比較して、70歳代以降で増加する傾向にあること、また、ワクチン接種により帯状疱疹の発症及び合併症の予防効果が一定認められるとの議論がございます。
 医師会との検討状況といたしましては、こうした議論を踏まえ、愛媛県下市町予防接種広域化担当者会において、愛媛県医師会とワクチン接種に関する協議を進めているところでございます。
 次に、帯状疱疹ワクチン定期接種にどのように取り組むのかについてでございます。
 令和7年度から国の指針に基づき、愛媛県下統一で通年実施の予定でございます。
 対象年齢やワクチンの種類、国の負担及び住民の自己負担金、接種率につきましては、対象者は65歳以上の高齢者、60歳から64歳までのヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害を有する方とし、65歳を超える方につきましては、5年間の経過措置として、5歳年齢ごとに実施する予定でございます。
 ワクチンの種類と自己負担金につきましては、乾燥弱毒生水痘ワクチンは1回接種で4,500円、乾燥組換え帯状疱疹ワクチンは2回接種で1回につき1万6,500円となる予定でございます。
 国負担金は現時点では未定ですが、自己負担金は県下統一価格となっております。
 また、接種率につきましては、松山市や西条市と同様に5%を想定いたしております。
(再質問)
○19番(高塚広義)(登壇) ありがとうございました。
 今回のワクチン接種に関する費用というのは先ほど答弁があったように、2回ワクチンでも3万円とか4万円と非常に高い接種になります。
 やはり打ちたくても打てないという方も多く出てくるかもわかりません。
 新居浜市が目指す子育てに優しい町というのは、私は高齢者にも優しい町であると思っております。発症リスクが高くなる高齢者が、誰もが打ちたい人が打てるよう本市独自のワクチン接種費用の助成も検討していただくことを要望し、次の質問に移ります。