ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

3 水道事業について/(1)PFAS

現在地 トップページ > 組織でさがす > 議会事務局 > 議会事務局 > 3 水道事業について/(1)PFAS

本文

ページID:0151851 更新日:2025年6月2日更新 印刷用ページを表示する
<外部リンク>

議員氏名

伊藤優子

本会議年

令和7年

定例会月

2月

内容

(質問)
○ 次に、水道事業についてお伺いします。
 水道事業は、次の4つの柱で成り立っていると言われております。
 1番目は衛生的な水の供給です。2番目は安定した水の供給です。3番目は、低廉な水の供給です。そして4番目は、おいしい水の供給です。
 1番目の衛生的な水の供給については、新居浜市の水道水は地表から約30メートル以上も深い地中にある水脈から水をくみ上げているとのことなので、安全性の高い水質を保持していることが伺えます。
 2番目の安定供給についてですが、新居浜市は地形にも恵まれ、全国的にも稀な地下水が豊富な町であり、水道水は全て地下水をくみ上げて供給しており、また、市内には住友各社をはじめとするほとんどの企業は井戸水による地下水を利用しているようです。
 ある時期に、地下水利用の調査が行われたようですが、その当時のデータによると、水道水としてのくみ上げ量は1日当たり約6万立方メートルに対し、その3倍の量の18万立方メートルの水が、工業用水やその他の目的でくみ上げられているようです。
 したがって、毎日約24万立方メートルの地下水がくみ上げられていることになりますが、仮に50日間降雨が少ない状況が継続したとしても、これに耐えられるだけの地下水の涵養量を有しているようです。
 このことからも、新居浜市は地下水による水道水の安定供給が今後も期待できると思っております。
 次に3番目の低廉な水の供給についてですが、新居浜市は令和4年10月分より水道料金が改定となりましたが、料金が改定される前の平成31年4月1日発行の日本水道協会のデータを利用して、全国1,345市町村の水道料金ランキングが発表されております。そのデータによりますと、新居浜市の順位は77位でありました。料金改定後の料金を当てはめてみても398位であります。全国的に見ても、低廉な料金で水道水を供給していることが分かります。
 最後に、4番目のおいしい水の供給についてでありますが、新居浜市の水道水は地下水を利用し、法律上必要な単純に塩素で滅菌処理してあるだけの水道水であり、舌ざわりのよいまろやかな味が特徴であると伺っております。
 また、水道水をおいしく飲むには冷やして飲むと一層おいしく感じるそうです。
 それでは、ここからお聞きします。
 まず、衛生的な水道水の供給に関わることですが、最近PFASの問題が話題に上っております。
 環境省では、令和8年度より、PFASをこれまでの水質基準51項目に加えて、52項目になるとのことですが、これからの新居浜市の対応をお聞かせください。
 また、新居浜市上下水道局が所有している各所の井戸水から微量のPFASが検出されたと伺っておりますが、その検出された井戸は市内全域なのか、それとも特定の地域なのか、状況はいかがでしょうか。
 新居浜市は、安全性の高い地下水から水道水を供給しておりますが、水質検査センターを設置して、常に衛生的で安全な水を供給する体制はすばらしいと思います。
 PFASの検査機器は現在所有されていないように伺っておりますが、市民に安全安心な水道水を供給するためにも、ぜひこの検査機器の導入をお願いしたいと思います。いかがですか。
(上下水道局長答弁)
○上下水道局長(玉井和彦)(登壇) 水道事業についてお答えいたします。
 まず、PFASについてでございます。
 有機フッ素化合物のうちPFASと呼ばれる物質は、その特性として、難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があり、環境や食物連鎖を通じて人の健康に影響を及ぼすことが指摘されております。
 環境省では、令和2年度に実施した調査で、全国の河川やダム周辺などからPFASが検出されている問題を受け、令和8年度から水道法で定められている適合すべき水質基準の対象に格上げする方向で検討をしているところです。
 こうした中、本市ではPFASの検査のために必要な機器の整備に係る費用や検査体制について調査をしているところです。
 市内におけるPFASの検出状況につきましては、令和3年度から毎年、外部の検査機関へ水質検査の委託を行い、送水場など26地点のモニタリング調査をし、川西地区及び川東地区で検出が確認されておりますが、現在の暫定目標値を大きく下回っており、上部地区においては検出されておりません。
 今後におきましても、引き続き、国の動向や近隣他市の検出状況を注視しながら、安心、安全でおいしい水道水の安全供給のため検査体制を強化してまいります。