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(質問)
○次に、ごみ焼却灰のPFASについてです。
先日、トランプ大統領が紙ストローの使用を取りやめることがニュースになりました。紙ストローの一部にはPFASが使用されている製品が存在することを御存じでしょうか。
このPFASですが、過去にも様々な製品に使用されてきました。特に、耐水、耐油、はっ水、防汚の機能を持つ製品にはPFASが使用される可能性が高く、それが焼却ごみとなると、焼却灰にPFASが残留し、環境中へ流出する可能性が懸念されます。そこで、以下の3点についてお伺いいたします。
1点目、新居浜市清掃センターにおいて焼却灰の検査が行われていると思いますが、その中にPFASの検査は含まれているのでしょうか。含まれている場合、これまでの検査結果の数値について教えてください。
2点目、焼却灰は、最終処分場に搬入されるか、または委託業者に処分を依頼しているとのことですが、その過程においてPFASが流出する可能性はないでしょうか。流出を防ぐためにどのような管理が行われているのか、具体的に教えてください。
3点目、最終処分場における浸出水の管理についてお伺いします。PFASの残留についてのモニタリングは実施されているでしょうか。
また、定期的な周辺水域の水質モニタリングを行っているかについても教えてください。
さらに、モニタリングの項目にPFASが含まれているのか、含まれていない場合は、今後、定期的にPFASのモニタリングを行う予定があるのか、お考えをお聞かせください。
以上、3点について御回答をお願いいたします。
(市民環境部環境エネルギー局長答弁)
○市民環境部環境エネルギー局長(近藤淳司)(登壇) ごみ焼却灰のPFASについてお答えいたします。
まず、焼却灰のPFASの検査についてでございます。現在、清掃センターでは、焼却施設から排出される焼却灰に関し、法令等の義務づけなどにより、有害物質の測定、分析を実施しておりますが、PFASはこれらの測定対象に該当しておりませんので、焼却灰のPFASに関する検査は実施しておりません。
次に、焼却灰の最終処分場への搬入過程でのPFASの流出を防ぐための管理についてでございます。清掃センターから排出される焼却灰は、市の最終処分場での処分を基本とし、一部は、民間の最終処分場に処分を委託しておりますが、いずれも、焼却灰のうち、燃え殻については、加湿処理、ばいじんについては、加湿・薬剤処理の上、深型ダンプトラックを使用し、上部を蓋で覆った状態で運搬しており、運搬中の焼却灰の飛散、流出を防止しております。
次に、最終処分場の浸出水の管理についてでございます。
最終処分場につきましては、国の省令で定められている、最終処分場の技術上の基準により、浸出水及び、周辺地下水、周辺水域の水質検査を定期的に実施しておりますが、PFASは、これらの検査項目に含まれておりませんので、PFASの検査は実施しておりません。現時点では、検査する根拠規定がないため、定期的なPFASのモニタリングは考えておりませんが、引き続き、法令等の基準や国、県の指導に従い、必要な水質検査を確実に実施するなど、適正な管理を行ってまいります。
(再質問)
○ ごみ焼却灰のPFASについては、絶対に大丈夫ということはないので、最終処分場周辺の環境モニタリングなど、定期的な調査をしていただくことを要望しまして、私の一般質問とさせていただきます。ありがとうございました。