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(質問)
○最後に今後の方針としてですが、これらの流れは、令和3年度からスタートした第六次新居浜市長期総合計画と軌を一にしたもくろみです。新居浜市の最上位計画と歩みを一にしていかなければならないのではありませんか。
長期総合計画の施策5-7、地域コミュニティの充実の項にある、成果指標と目標数値には、地域運営組織の設立数は令和12年度には18団体、つまり大島や別子山も含め、市内18校区、旧校区を含めてですが、全ての設立を目標にされている。令和3年に5つの校区が参加を希望したにもかかわらず、宮西校区と中萩校区の2校区でスタートさせた地域運営組織設立モデル事業は、令和7年度現在、宮西校区の1校区だけで設立されているのみです。
長期総合計画の目標を達成させるためというのではなく、新居浜市の地域コミュニティーの弱体化や崩壊を防ぐ手だてとして、知恵を集めて何度も審議を経て作成した、新居浜市地域コミュニティ基本指針が示す地域コミュニティー再生を目指す取組は、今後も続けなければならないと私は考えますが、市長はどのように取り組まれるおつもりでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。
(市民環境部長答弁)
○次に、今後の方針についてでございます。
今後における地域運営組織設立に向けた取組につきましては、地域コミュニティーの衰退や地域の担い手不足が課題となる中、地域の持続可能なコミュニティー組織の運営や人づくりについて地域住民の皆様の自治、分権、すなわち地域のことは地域で決める、地域で取り組むというまちづくり意識の醸成を図りながら、支え合い助け合うコミュニティーづくりを今後も引き続き推進していく必要があるものと考えておりますが、地域が抱える課題や歴史、風土の違いがありますことから、それぞれの地域の実情に応じた取組が重要と考えておりますので、地域の皆様と丁寧に話合いを行いながら進めてまいりたいと考えております。
第六次新居浜市長期総合計画の地域運営組織設立の目標値は、市内全域の18団体としておりますが、現在、目標達成が困難な状況となっております。
今年度実施いたします計画の中間見直し作業の中で、地域のまちづくり活動の拠点となる公民館との一体的な検討状況や、モデル校区の活動状況の中長期的な期間での検証も踏まえながら、見直しを検討してまいります。
(再質問)
○23番(大條雅久)(登壇) 現況の分析は、今部長が答えられたとおりなんでしょう。幾つも申し上げたいことはあるけれども、最後、地域運営組織を18団体設立する目標について、現時点では困難という判断は、一生懸命やったけどね、一つしかできてないんですと私は感じられない。やろうとしていなかった。今回、部長も変わったけど、市長も変わったから、古川市長にお聞きしてるんです。
自治会も公民館も行政の大事な現場だと思います。その地域の人が勝手にやっているわけじゃない。単位自治会にしろ、市政だよりを配布するにしろ、回覧板を回すにしろ、行政の下支えをしている。その自治会が今、世帯加入率が5割を切ろうとしている。行政自体が崩壊しそうだから、今、長期総合計画でも、今回の地域コミュニティ基本指針でも、コミュニティーの再生をしないと行政がもたない。もっと高コストになってしまう。そういう危機感があって、5年前につくったんですよ。5年間やってきたのかと言ったら、やらないからできていないんですよ。いや、こんなことやりました、違いますと言うならいいですけど。ただ、新しく古川市長にお尋ねしたい。お読みになっていると思う新居浜市地域コミュニティ基本指針、そして第六次の長期総合計画、その中の地域のコミュニティー再生について、どう関わっていかれるんですか。お尋ねします。
(市長答弁)
○市長(古川拓哉)(登壇) 大條議員の御質問にお答えします。
今後コミュニティーの再生にどう関わっていくのかということだろうというふうに思っています。
私自身もこのコミュニティーの変化、形がどんどん変わっていることに関して、公がついていっていないというのは感じているところであります。
ですので、今後どのような形でこの再生をするのかということは、この長期総合計画の見直しの中において、しっかりと議論を深めていきたいと思いますし、それは自治会であったり、公民館の関係者を巻き込んだ形で、この新居浜市、そして各地域の在り方を踏まえて議論をして、結論を出していきたいというふうに思っています。
少子高齢化を伴う人口減少が進展していく中において、そういったコミュニティー組織を形成していくということは大変難しいことになってきていますが、おっしゃるとおり、行政と自治体、またコミュニティーとの関わり合いというのは大変深いものがあるというふうに思っておりますので、そこを第一に考えながら、これから検討を進めてまいります。
(再質問)
○23番(大條雅久)(登壇) ぜひ進めていただきたいんですが、私の評価はこの4年半、令和3年の4月にスタートした地域コミュニティーの再生が4年半、足踏みしてます。どこで転んだのか、どこで間違ったのか。それはあげつらっても仕方がない。やる気がないとしか、僕は今判断できないから。
公民館の形を変えるにしろ、地域の意見を聞くにしろ、人と金と場がなきゃ地域は考えようがない。その枠組みをコミュニティ基本指針では示したんですよ。それについていってないのは人も出してない、金も出してないからですよ。
地域コミュニティ支援員は、イベントのときだけ実行委員会に加わって手助けしても、そういうことじゃない。公民館の主事というのは本来地域の行事のコーディネーターじゃないですか。地域をどうやって動かしていくか。それをいつまでたってもパートタイムの会計年度任用職員でいいんだという考え方自体がね。それで駒のように扱うから。せっかくうまく地域となじんで行事が全部できるようになった人は、有能だから……。(ブザー鳴る)