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(質問)
○8番(井谷幸恵)(登壇) 日本共産党の井谷幸恵です。通告に従って質問いたします。
まず、不登校対策についてです。
子供の不登校は、この10年で3倍と急激に増加し、小中合わせて35万人近くになりました。これまで少なかった小学校低学年でも増えております。今こそ不登校について、子供も親も安心できる政策が求められているとして、このたび日本共産党は、不登校についての提言を発表いたしました。
一つは、行き渋りや不登校で悩んでいる子供や保護者への温かい支援策、もう一つは、子供が通いたくなるような学校にしていくこと。この2点についての提言です。
この提言を基にして、新たに教育長になられた長井教育長にお尋ねをいたします。
提言のあらましです。不登校は子供のせいではない。子供は学校や社会の中で、違和感を抱え、傷つき、我慢に我慢を重ねた末に登校できなくなる。腹痛や頭痛などの症状が出ることもあります。休むことが必要です。学習活動への支援が中心となっている国の不登校対策を改める。学校が子供の思いを丸ごと受け止め、子供の休息と回復を温かく見守り、子供の安心を増やす場になることが期待されるとして、子供の心の傷への理解と休息、回復の保障を基本に据えることを提案しております。
子供が安心して休息するには、親への支援を手厚くする必要があります。不登校離職による経済的困難に対する支援として、フリースクール費用や交通費の軽減、不登校休業制度の拡充など5点が提案されております。子供の居場所、学びの場の条件整備の必要性も強調しています。国が進める校内教育支援センターや不登校特例校の拡充とともに、フリースクールへの公的補助、高校進学の支援、無料で安心して過ごせる施設の拡充を提案しております。
次に、資料のほうを御覧になってください。
不登校は、学校での競争と管理をエスカレートさせた2012年12月発足の第2次安倍政権から急増しております。緊急の改革として4点。
1つ目、忙し過ぎる学校を生み出した学習指導要領を見直す。
2つ目、全国学力テストの中止。
3つ目、子供を押さえる過度の管理をやめる。
4つ目、教員の多忙化解消と自由の保障。この4点を提案しております。
以下、現状や支援の基本、今後の対策についてお尋ねします。
1点目、本市での不登校の人数は、小中それぞれどのようになっていますか。また、この10年で何倍になっていますか。小学校で増えている理由についてどのようにお考えでしょうか。
2点目、2013年頃から不登校が急増している背景について、どのように御覧になっていますか。
3点目、不登校対策の基本に据えるべきことは何だとお考えでしょうか。
4点目、本市で中萩中に続き、川東中にもサポートルームが開設されました。担当する先生はお二人ずつとお聞きしましたが、勤務条件や大切にされていること、生徒たちの様子について教えてください。
5点目、あすなろ教室では、子供たちの心の傷の理解、休息、回復のためにどのようなことをされていますか。
また、教室卒業後の子供たちの進路はどのようなものなのでしょうか。
6点目、今後の不登校対策はどのようにされますか、お尋ねいたします。
(教育長答弁)
○教育長(長井俊朗)(登壇) 井谷議員さんの御質問にお答えいたします。
不登校対策についてでございます。
まず、現状についてお答えいたします。本市における不登校の人数につきましては、令和6年度で小学校220人、中学校240人となっております。10年前の平成27年度は小学校37人、中学校107人であり、令和6年度と比較しますと、小学校が約5.9倍、中学校が約2.2倍となっております。
小学校で増えている理由につきましては、各校での長期欠席に関する調査では、生活リズムの不調、無気力、親子関係・家庭環境に関する問題、学業不振や宿題の未提出といった理由が多く報告されており、状況の改善には家庭と学校の連携が不可欠であると考えております。
不登校が急増している背景につきましては、本市では、平成25年度から平成30年度までは微増、その後徐々に増加し、令和4年度から急増しております。
その背景としましては、コロナ禍での登校意欲やコミュニケーション能力の低下、また、SNSの普及や社会状況の変化による学校に対する価値観の変化などが考えられます。
次に、支援の基本についてでございます。
不登校対策の基本に据えるべきことにつきましては、児童生徒一人一人に寄り添った支援が最も重要であると考えております。
不登校に至る原因は非常に多様かつ複雑で、子供によって異なります。そのため、画一的な対応ではなく、家庭、学校、関係機関が連携しながら一人一人に合った支援を行っていく必要があります。そして、おのおのの立場から、子供たちと日々向き合い、丁寧な関わりを積み重ねていくことが重要だと考えております。
川東中学校の校内サポートルームにつきましては、1日6時間、週4日勤務の登校ナビゲーターが2名体制で配置されており、登校ナビゲーターは希望する生徒に対してタブレットを活用したオンライン授業を実施するなど、生徒一人一人と向き合い、丁寧に関わることを何より大切にしております。
また、生徒たちの様子につきましては、毎日登校できている生徒の学習時間が長くなったり、週1日登校している生徒が週2日になったりと、少しずつ改善が見られるとの報告を受けております。あすなろ教室における取組につきましては、子供たちの気持ちに寄り添い、指導員が個別に支援しながらの学習活動や個別または集団での活動、行事、面談が主な業務となっております。
また、遠足などの課外活動や講師を招いての授業形式の学習もあり、これらの活動を通じて再登校や進路実現などを身近な目標としながら、社会的に自立することを目指しております。
令和6年度の中学3年生の登録生徒27人の進路につきましては、全ての生徒が高校に進学しております。
次に、今後の対策についてでございます。
不登校対策としましては、各家庭と連携しながら、学校以外の学びの場や生徒が安心できる居場所を確保することで、子供たちの学習環境を保障するとともに、児童生徒一人一人の状況に寄り添った支援を行ってまいります。
(再質問)
○8番(井谷幸恵)(登壇) 御答弁ありがとうございました。
今、学校の先生も精神疾患で休まれている方が大変増えております。子供も先生も通いやすい学校を目指して、教育長としての思いをお聞かせください。
(教育長答弁)
○教育長(長井俊朗)(登壇) 井谷議員さんの御質問にお答えします。
不登校の改善に向けた教育長としての思いでございます。
近年における不登校の原因といたしましては、先ほど申し上げましたように、生活のリズムの不調、あるいは無気力などが特に多く見られております。過去における非行等の原因が多かった時代とは異なり、家庭、学校、関係機関の連携が、これまで以上に重要になってきていると感じております。
これらの状況を踏まえまして、教育委員会としましては、外部機関とも連携しつつ、登校のみを目標としない多様な教育の機会を確保することで児童生徒と社会のつながりを支援して、様々な取組を行っているところでございます。
何よりも大切なことは、スタッフ一人一人が人一倍敏感で、心に不安を抱える子供たちの話をじっくりと聞き、その役割に求められる支援を行うとともに、教員を含めた支援チームが十分に情報を共有して対応することだと考えております。
なお、私は様々な教員研修会で、心躍る学び合いという言葉を自らの教育観のキーワードとして紹介しております。人との関わりの大切さや自己肯定感をしっかりと育み、子供たちにとって、学校がわくわくする、魅力ある場所と思えるように、また、将来、楽しかった思い出として学校生活を語れるように、様々な教育活動に取り組んでまいりたいと考えております。
(再質問)
○8番(井谷幸恵)(登壇) 御答弁ありがとうございました。
本当に、心が元気になるようにと願っております。
要望ですが、現場からお聞きしております。あすなろ教室やスクノマの会のような、拠点となる場所が川東にも欲しいというふうにお聞きいたしました。すなわち、教室だけでなく外での活動もできるし、野菜や果物づくり、そういったこともできるような、そういう拠点となる場所が欲しいという要望をお聞きしております。学校に先生を増やしてほしい。これも、誰しもの願いです。国に強く要望を上げ続けるようお願いしまして、次の質問に行きます。