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(質問)
○ 次に、10円プールについてです。
新居浜の名物、私たちの夏のオアシス、10円プールこと東雲市民プール。先ほど藤原議員さんも、新居浜市民の原風景と言われていましたが、どの世代にとっても、私たちにとって市民プールというのは、本当に愛着のあるものです。
先日NHKの番組でも、この10円プールが取り上げられていました。SNSで10円プールを知り、県外から訪れている親子。水泳部員だった高校時代のときめきをもう一度と、仕事帰りに泳ぎに来ている新入社員。リハビリや新たな挑戦のために泳ぎに来ている大病やけがを患った方たち。運動のため、週2回流水プールで歩きながら、たわいもないおしゃべりに花を咲かせる70歳の幼なじみの2人組。小さな頃、遊んだ思い出のスライダーを我が子と滑るお母さん。
利用者一人一人にドラマがあり、10円以上の価値がある場所だと改めて誇りに感じました。
そんな東雲市民プール、現在の開場時間は7月1日から8月31日の10時から18時。
しかし、2年前までは夜20時まで開場しており、仕事や学校の後、親子で訪れる方や日中を避けて利用する大人など、夕方以降の需要は一定数あったように思います。
この開場時間の短縮は、条例変更によるものと伺っています。
また、老朽化が進み、コインロッカーの故障、更衣室の損傷、売店の閉鎖なども見られます。
現在は、ドリンクとアイスの自販機のみの設置で、かつての休憩時間のカップラーメンタイムなどの楽しみも失われてしまいました。
全国では、この20年で1,000か所以上の公営プールが閉鎖されたり、ウオータースライダーの使用停止がなされている自治体もあるそうで、新居浜市でも今後、そうならないかと懸念しています。
以上を踏まえ、これまでの経緯、条例変更の背景、今後の展望について、新居浜市の見解をお聞かせください。
(企画部文化スポーツ局長答弁)
○企画部文化スポーツ局長(守谷典隆)(登壇) 10円プールについてお答えいたします。
まず、これまでの経緯についてでございます。
令和元年までは20時まで開場しておりましたが、新型コロナウイルス感染症による様々な制限を受けた令和2年は閉場、令和3年、令和4年は、入場人数を制限し、3区分で予約制による営業を行い、17時を閉場時間としておりました。新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行した令和5年につきましては、閉場時間を20時に戻すことも検討いたしましたが、平成27年から令和元年の5年間における18時以降の平均利用者が、全体の4.7%と低い数値になっていたこと、8時間を超える営業を行う場合、監視員の交代が必要となりますが、人件費が高騰していることに加え、監視員の確保が困難な状況であり、また、照明設備も4年間使用していないため劣化が進み、改修が必要であったことなどから、人的、資金的に20時までの開場は困難と判断し、10時から18時までの開場といたしました。
これらの理由により、新居浜市市民プール設置及び管理条例施行規則を改正し、令和6年度から開場時間を10時から18時までといたしました。
次に、今後の展望についてでございます。
御承知のとおり、東雲市民プールにつきましては、使用目標年数は既に経過し、施設全体の老朽化が顕著でございます。
現在、必要に応じて修繕等を行いながら、可能な限り現行の料金体系で御利用いただけるよう、施設の管理に努めているところではございますが、プール全体の大規模な改修等が必要となる場合には、改めて事業の継続性を含め、プールの規模や利用料金の見直し等について、検討する必要があると考えております。
(再質問)
○4番(野田明里)(登壇) ありがとうございました。
近年の厳しい暑さの中で意外と知られていないのが、水に入っていない部分、特に頭部は熱中症のリスクが高いということです。
また、プールサイドでのやけどの危険性も増しています。利用者はもちろんのこと、監視員の方の安全確保も必要です。
また、今年の夏、私が利用した際に、若い大学生と思われる方が監視員をされているのを見て驚きました。このように学生や仕事終わりの方など、多様な人材に声をかけることで、何とか人手の確保を行ったり、熱中症の対策として日中の一部を休園し、その分、夕方から夜に営業する2部制を導入する、また、ナイトプールなど、新しい活用方法の導入やイベント開催も含め、市民プールの魅力をさらに高める新たな取組の前向きな検討を要望いたします。
夏のプールは、大人になっても忘れられない大切な思い出です。夏の様々な活動を縮小せざるを得ない中でも、プールは比較的安全に健康増進を図ることのできる活動です。
10円プールは、かつて30円だった入場料を小学生たちが、当時の市長にお願いして10円に値下げされたというエピソードもあるそうです。
そんな市民の声で育てられてきた場所を、これ以上縮小するのではなく、できれば時間も内容も拡充できるよう、改めて見直しの御検討をいただきたいと思います。
せめてカップラーメンの復活と週に数回でも夜間の延長開場を前向きに御検討いただけるよう、市長、ぜひお願い申し上げます。