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新居浜市連合自治会防災部は、地域住民の防災意識の向上と災害時の迅速な対応を目的とし、現在は18校区から推薦された防災部員18名で活動しています。
第1回目の会議ということで、新たな防災部長および副部長の選出が行われ、馬越部長をはじめとする4名が挨拶を行いました。その後、令和6年度の活動方針について協議が進められました。
今年度の活動内容として、昨年度に引き続き「避難所運営マニュアル」の作成を進めることとなりました。その一環として、避難所運営に必要な知識を深めるための「HUG(避難所運営ゲーム)」の実施が提案され、各校区の代表者を交えたワークショップを通じて、避難所運営マニュアル作成を進めることが決定されました。
また、防災訓練の計画においては、各校区での予算や準備状況に応じた柔軟な対応が求められました。さらに、大規模災害時におけるドローンの利活用についても議論され、ドローン活用の具体的な課題や実例が共有されました。
その他、連合自治会役員研修会の実施予定や、防災部員の個人情報保護に関する取扱いについても確認が行われ、今後の活動に向けた準備が進められています。
令和6年7月21日(日)に各校区の代表者が参加するHUG(避難所運営ゲーム)が実施され、新居浜防災士ネットワークの方々に講師を務めていただきました。本活動は、避難所運営における課題を事前に共有し、災害時の迅速な対応力を養うことを目的としたものです。
当日はグループワーク形式で進行し、参加者は図上で避難所運営を模擬体験しました。具体的には、避難者名簿の作成、物資の配分計画、トイレ設営の準備、要介護者やペットへの対応方法など、多岐にわたる課題に取り組みました。これにより、避難所運営に必要な物資や手順の確認だけでなく、役割分担や責任者の明確化といった運営上の重要事項についても学ぶ機会となりました。
参加者からは、「名簿の作成と避難者誘導を同時に行うのは難しく、事前の役割分担が重要」「責任者を明確にしておくことで運営の混乱を防げる」「炊き出しが始まるまでの飲食物資の配分に課題がある」などの意見が挙がりました。また、避難所収容人数の事前把握や他避難所への割り振りの必要性、特殊なニーズを持つ避難者への対応など、多様な観点から改善点が議論されました。
今回のHUGを通じて、参加者は避難所運営の具体的な課題を体感し、準備の重要性を再認識する機会を得ました。この経験を基に、防災部では引き続き避難所運営マニュアルの具体的な策定と、より実践的な訓練を進めていく予定です。
令和6年8月8日(木)に第2回防災部会が開催されました。開催日当日に、日向灘を震源とする地震が発生してこともあり、危機管理課より南海トラフ地震臨時情報について解説が行われました。この情報は震源域付近で発生する大規模地震に関するもので、評価結果に応じた適切な対応の必要性が共有されました。
続いて、避難所運営マニュアルの作成に向けたモデル地区の選定について協議されました。前回のHUG(避難所運営ゲーム)で得た知識を活かし、今年度は複数の校区でマニュアル作成を進める方針が確認され、各校区は9月19日までに協議し、手を挙げる形で進めることが決定しました。
さらに、防災訓練の実施状況が共有されました。若宮地区では防災キャンプを通じた実践的な訓練が行われ、泉川校区では防災グッズの体験やAED訓練が実施されました。他校区からも具体的な取り組みが報告され、相互の活動が共有されました。
その他、新型AEDの操作方法に関する周知の必要性が議題に上がり、危機管理課からも情報提供を進めていくことが確認されました。
令和6年11月2日(土)に第1回避難所運営マニュアル作成ワークショップが開催されました。このワークショップには、モデル地区として手を挙げた7校区の代表者を中心に開催され、危機管理課の担当者が講師を務めました。グループワーク形式で進行し、各校区が避難所運営における課題の整理や具体的な対策の検討を行いました。
グループワークでは、まずHUG訓練で得られた経験を振り返り、運営における問題点を共有しました。その後、初動期(発災直後~72時間以内)、展開期(3日~7日)、安定期(1週間~)、撤収期(ライフライン復旧後)といった災害対応の各フェーズごとに、実施すべき対策を明確化しました。また、避難所運営委員会の組織についても議論が行われ、班分けの方法や必要な人材について具体的な検討が進められました。例えば、物資管理班や健康福祉班など、実際に避難所で必要とされる役割が挙げられ、それに応じた配置案が話し合われました。ワークショップの最後には、各グループが検討結果を総括し、感想や意見を共有しました。参加者からは「フェーズごとの対策が整理され、避難所運営の全体像が掴めた」「適切な人材配置を行うためには、避難者受入れの際の聞き取りと情報整理が重要だと感じた」などの意見が寄せられ、各校区がそれぞれの状況に合わせた運営方針を描くための有意義な場となりました。
今回のワークショップは、避難所運営マニュアル作成に向けた具体的な課題と対策を深く掘り下げる機会となり、今後の取り組みに向けた重要な一歩となりました。
第1回目の会議ということで、令和4年度の活動報告を行い、令和5年度の部長・副部長を選出し、その後本年度の活動について協議しました。
地域版避難所運営マニュアルの作成について協議し、本年度中にいくつかの校区でモデルとして取り組むことになりました。