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平成21年第5回新居浜市議会定例会会議録 第5号

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目次

議事日程 
本日の会議に付した事件 
出席議員 
欠席議員 
説明のため出席した者
議会事務局職員出席者 
開議(午前10時00分) 
市長一般報告
日程第1 会議録署名議員の指名 
日程第2 議案第48号~議案第55号 
 伊藤企画総務委員長報告 
 西本福祉教育委員長報告 
 岩本市民経済委員長報告 
 藤田環境建設委員長報告 
 岡崎溥議員の討論 
 表決 
休憩(午前10時50分) 
再開(午前11時34分) 
日程第3 請願第2号 
 西本福祉教育委員長報告 
 高須賀順子議員の討論 
 表決 
日程第4 委員会の閉会中の継続審査 
休憩(午前11時46分) 
再開(午前11時46分) 
 表決 
日程第5 委員会の所管事務調査 
 表決 
日程第6 議員の派遣 
 表決 
議案第56号、議案第57号、諮問第1号 
 佐々木市長の説明 
 委員会付託省略 
 表決 
市長あいさつ 
閉会(午前11時57分)


本文

平成21年6月18日 (木曜日)

  議事日程 第5号         
第1 会議録署名議員の指名
第2 議案第48号 財産の取得について
            (企画総務委員長報告)
   議案第49号 工事請負契約について
            (同       上)
   議案第50号 工事委託協定について
            (同       上)
   議案第51号 新居浜市建築関係手数料条例の一部を改正する条例の制定について
            (環境建設委員長報告)
   議案第52号 新居浜市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について
            (福祉教育委員長報告)
   議案第53号 平成21年度新居浜市一般会計補正予算(第3号)
            (企画総務委員長報告・福祉教育委員長報告)
   議案第54号 平成21年度新居浜市一般会計補正予算(第4号)
            (各常任委員長報告)
   議案第55号 平成21年度新居浜市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)
            (環境建設委員長報告)
第3 請願第2号 後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書の提出方について
            (福祉教育委員長報告)
第4 委員会の閉会中の継続審査
第5 委員会の所管事務調査
第6 議員の派遣
――――――――――――――――――――――
  本日の会議に付した事件         
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 議案第48号~議案第55号
日程第3 請願第2号
日程第4 委員会の閉会中の継続審査
日程第5 委員会の所管事務調査
日程第6 議員の派遣
議案第56号、議案第57号、諮問第1号
――――――――――――――――――――――
  出席議員(28名)       
  1番   神 野 敬 二    2番   西 原   司
  3番   永 易 英 寿    4番   古 川 拓 哉
  5番   伊 藤 謙 司    6番   西 本   勉
  7番   高須賀 順 子    8番   岩 本 和 強
  9番   大 石   豪    10番   大 條 雅 久
 11番   藤 原 雅 彦    12番   真 鍋   光
 13番   藤 田 豊 治     14番   高 橋 一 郎
 15番   藤 田 幸 正     16番   伊 藤 優 子
 17番   藤 田 統 惟     18番   岡 崎   溥
 19番   伊 藤 初 美     20番   石 川 尚 志
 21番   村 上 悦 夫     22番   佐々木 文 義
 23番   真 木 増次郎    24番   仙 波 憲 一
 25番   白 籏 愛 一     26番   近 藤   司
 27番   加 藤 喜三男    28番   山 本 健十郎
――――――――――――――――――――――
  欠席議員
な   し
――――――――――――――――――――――
  説明のため出席した者
 市長            佐々木   龍
 副市長           石 川 勝 行
 企画部長         高 橋 俊 夫
 総務部長         堀 田 高 正
 福祉部長         近 藤 清 孝
 市民部長         前 垣 芳 郎
 環境部長         加 藤   哲
 経済部長         佐々木 一 英
 建設部長         源 代 俊 夫
 消防長           河 野   勉
 水道局長         近 藤 日左臣
 教育長           阿 部 義 澄
 教育委員会事務局長  高 橋 康 文
 監査委員          神 野 哲 男
――――――――――――――――――――――
  議会事務局職員出席者
 事務局長         藤 田 恭 一
 議事課長         鴻 上 浩 宣
 議事課副課長      青 木 隆 明
 議事課副課長      飯 尾 誠 二
 議事課調査係長    徳 永 易 丈
 議事課議事係長     阿 部 広 昭
 議事課主任        大 田 理恵子
 議事課主事       高 本 大 介
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午前10時00分開議       
○議長(村上悦夫) これより本日の会議を開きます。
 この際、諸般の報告を行います。
 市長から報告があります。佐々木市長。
○市長(佐々木龍)(登壇) おはようございます。
 一般報告を申し上げます。
 報告事項につきましては、去る6月3日にグランドプリンスホテル赤坂において開催されました第79回全国市長会議の出席報告でございます。
 このことにつきましては、お手元の文書をもって御報告にかえさせていただきたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。
○議長(村上悦夫) これより日程に入ります。
 本日の議事日程につきましては、お手元に配付の議事日程第5号のとおりでありますが、日程第2終了後、議員全員協議会も予定いたしております。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(村上悦夫) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において近藤司議員及び加藤喜三男議員を指名いたします。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  日程第2 議案第48号~議案第55号
○議長(村上悦夫) 次に、日程第2、議案第48号ないし議案第55号の8件を一括議題といたします。
 以上の8件に関し、各常任委員長の報告を求めます。まず、伊藤企画総務委員長。
○16番(伊藤優子)(登壇) おはようございます。
 ただいまから企画総務委員会の報告をいたします。
 本委員会は6月15日に委員会を開催いたしました。
 本委員会に付託されました議案第48号ないし議案第50号、議案第53号及び議案第54号の5件につきまして、委員会における審査の経過及び結果について御報告申し上げます。
 まず、議案第48号、財産の取得について御報告申し上げます。
 本案について、質疑の概要を申し上げます。
 まず、救助工作車の幅は約2.3メートルとなっているが、市内の各災害に対応する場合、入れないところの割合はどれぐらいあるのか、また入れないところの対応はどうするのかとの質疑に対し、上部地区は入れないところが多くあるが、入れないところは近くまで行って、そこから小さい車で搬送する等の対応をとるとの答弁がありました。
 次に、予定価格は幾らで落札率は何%かとの質疑に対し、予定価格は税抜きで8,300万円、落札率は97.35%であるとの答弁がありました。
 次に、ここ最近の消防等の特殊な車両の落札率はどのようになっているのかとの質疑に対し、平成20年度は水槽付のポンプ自動車が97%、消防団のポンプ自動車が97%、小型動力ポンプ付積載車が95%であるとの答弁がありました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第48号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、議案第49号、工事請負契約について御報告申し上げます。
 本案について、質疑の概要を申し上げます。
 まず、建物の特徴は何かとの質疑に対し、特徴は、地域住民の交流、コミュニティー活動の拠点として住民談話室、交流ラウンジ、休憩コーナーを設置し、防災拠点としてエレベーター、シャワー室等を設置しているとの答弁がありました。
 次に、平成16年災害時に公民館の近くまで水が来た点について、どのような対策をしているのかとの質疑に対し、現状地盤より50センチメートル、フロアを高くしており、これにより前回、平成16年時の水位はクリアできると想定しているとの答弁がありました。
 質疑終了後、本案に関し討論に付したところ、平成16年災害時に金子公民館は避難場所でありながら避難に困った経緯から、今回いろいろと改善がなされていると思われるが、避難時に道路が水没して避難場所へ行けないということのないよう、東側の市道宗像筋線からの進入道路等について、水路等十分配慮して建築するよう要望して賛成するとの意見が述べられました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第49号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、議案第50号、工事委託協定について御報告申し上げます。
 本案について、質疑の概要を申し上げます。
 まず、新居浜市で直接発注できないのかとの質疑に対し、下水処理場の改築工事は普通の建築工事等と異なり特殊性のある工事で、四国では松山市、高松市、高知市は直接発注しているが、それ以外の市は事業団に委託している。松山市の場合、職員12名体制で行っているが、当市においてそれができるかと言えば難しく、事業団に委託するのが最善であると考えているとの答弁がありました。
 次に、昭和55年の供用開始からこれまでにどれぐらいの改築費用がかかり、今後、あとどれぐらいかかるのかとの質疑に対し、改築終了の平成26年度までの事業費は約38億1,600万円であり、平成20年度までに19億6,600万円かかっているとの答弁がありました。
 質疑終了後、本案に関し討論に付したところ、これまでさまざまな要件により日本下水道事業団に委託せざるを得ない状況が続いているが、今後、経費を少しでも下げるという意識を持って対応することを要望して賛成するとの意見が述べられました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第50号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、議案第53号について御報告申し上げます。
 議案第53号、平成21年度新居浜市一般会計補正予算(第3号)の審査における当委員会関係分は、第1表歳入歳出予算補正中、歳入全部、歳出、第2款総務費、第2表地方債補正追加及び第3表地方債補正変更であります。
 本案について、質疑の概要を申し上げます。
 まず、地域防災スクールモデル事業では、どのような事業を行うのかとの質疑に対し、地域防災スクールモデル事業は、今年度から消防庁が創設した補助事業のメニューで、地域の自主防災組織、学校の児童生徒、先生が一体となり、そこへ指導者として消防職員や消防団員が参加して、地域全体の防災についての学習や実際の訓練、危険箇所の点検等を実施する事業であるとの答弁がありました。
 次に、この事業で備品はどういったものを新たに購入するのかとの質疑に対し、1校区当たり資機材の経費が約100万円であり、校区の中で必要なものを購入するようになっている。若宮校区は防火水槽、炊き出しがま、浄水装置、発電機等、金栄校区は、連絡用のトランシーバー、炊き出しがま、簡易倉庫、リヤカー等を購入する予定であるとの答弁がありました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第53号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、議案第54号について御報告申し上げます。
 議案第54号、平成21年度新居浜市一般会計補正予算(第4号)の審査における当委員会関係分は、第1表歳入歳出予算補正中、歳入全部、歳出、第2款総務費、第1項総務管理費、5目企画費、15目防災諸費、第9款消防費、第2表地方債補正追加及び第3表地方債補正変更であります。
 本案について、質疑の概要を申し上げます。
 まず、住宅用火災警報器設置事業に関して、どのようなタイプのものを設置するのかとの質疑に対し、設置するのは消防法改正により義務づけられている煙感知器であり、配線工事が要らない電池式で、ブザーだけでなく音声で知らせるものである。聴覚障害の方には、感知器から無線により体に振動で知らせるものを考えているとの答弁がありました。
 次に、この事業に関して婦人防火クラブが取りまとめているものと重複した場合はどうするのかとの質疑に対し、婦人防火クラブによる取りまとめは、昨年度から計画を立て、今年度の6月1日から開始すると決まっていたので、事前に地区によっては注文をとっているところがあるかと思うが、対象者と照合して重ならないように努めるとの答弁がありました。
 次に、この事業の対象者数はどのぐらいかとの質疑に対し、施設入所者を除いて要介護認定者が約4,300人、重度障害者が約3,500人、合計約7,800人が対象であるが、重複者については介護福祉課において現在調査中であるとの答弁がありました。
 次に、発信地表示システム整備事業に関して、どれぐらいのメリットがあるのかとの質疑に対し、発信地表示システムは平成19年4月1日から全国で導入されたもので、その効果としては、GPS機能つきの携帯電話であれば、どこの位置においても音声と位置が15秒以内に指令室に発信されるというメリットがあるとの答弁がありました。
 次に、AED普及啓発費に関して、市内の各種イベントやスポーツ大会を実施するときにレンタルできるものを設置できないのか、またレンタルは市主催の行事に限定されるのかとの質疑に対し、今回AEDを購入する中に、市主催行事貸出用のものを2基予定している。また、今のところ市主催行事用としているが、ほかからの問い合わせも寄せられているので柔軟に対応していきたいと考えているとの答弁がありました。
 質疑終了後、本案に関し討論に付したところ、今回の補正予算は不況に対処する緊急の対策であるので、お金を回すためにも、できるだけ早く事業に着手して早く支払いをするように努め、真に価値あるものにしてもらうことを要望して賛成するとの意見が述べられました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第54号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上で企画総務委員会の報告を終わります。
○議長(村上悦夫) 次に、西本福祉教育委員長。
○6番(西本勉)(登壇) ただいまから福祉教育委員会の報告をいたします。
 本委員会は6月12日に委員会を開催いたしました。
 本委員会に付託されました議案第52号、議案第53号及び議案第54号につきまして、委員会における審査の経過及び結果について御報告申し上げます。
 まず、議案第52号、新居浜市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について御報告申し上げます。
 本案につきまして、理事者より詳細なる説明を聴取し、審査いたしました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第52号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、議案第53号、平成21年度新居浜市一般会計補正予算(第3号)の審査における当委員会関係分は、第1表歳入歳出予算補正中、歳出、第3款民生費、第4款衛生費及び第10款教育費であります。
 本案についての質疑の概要を申し上げます。
 まず、妊婦健診について、愛媛県の助成金額が4,000円ということで、県内全市町が足並みをそろえたということだが、他県はどのような状況かとの質疑に対し、他県については自治体によってそれぞれ違い、7,000円ぐらいのところもあるし、4,000円以下のところもあるとの答弁がありました。
 次に、障害児保育対策費について、障害児は公立、私立でそれぞれ何人いて、どういった障害を持っているのか伺いたいとの質疑に対して、障害児の数については、公立保育園で12園中10園で30人、私立保育園は15園中9園で35人、全体で27園中19園で65人現在受け入れている。障害の種類については、肢体不自由、自閉症が主なものとなっているとの答弁がありました。
 次に、慈光園建設について、5月末に地元及び社会福祉法人に対して説明会を実施するというような話があったと思うが、どのように実施され、どのような意見が出たのかとの質疑に対して、5月29日、金栄公民館において地元住民に対する説明会を開催した。約60名の参加があり、内容としては、平成19年12月に行った前回の説明会以降の進捗状況と今後のスケジュール、建築平面図の説明等を行った。住民の皆さんからは、現在の慈光園跡地をどうするのか、着工前には施工業者を含めた説明会を行い、安全面に十分な配慮をしてほしいといった意見が出された。また、6月2日、社会福祉法人に対する説明会を行った。これは現在行っている慈光園の実施設計に当たり、市内の軽費老人ホーム、ケアハウス、特別養護老人ホームを運営する社会福祉法人6法人にこの建設事業の進捗状況を報告するとともに、建築平面図等に対する、いわゆる使い勝手等のアドバイスを得ることを目的に開催した。ここでは、居室は少し狭いのではないか、各居室にトイレやテレビも必要なのではないか、各部屋にかぎも必要ではないか、洗濯室も少し狭い、物干し場がない、各階に食堂や浴室が必要ではないか等の意見が出されたとの答弁がありました。
 次に、養護老人ホームに係る土地の購入について、坪単価約12万円という額で購入すると思うが、この価格はどのようにして決まったのかとの質疑に対し、土地の購入に当たっては、土地開発公社が不動産鑑定士の鑑定評価を受けているが、地価公示が行われている久保田町二丁目の1平方メートル7万4,300円という土地があり、その土地から、例えば時点修正、地域格差、個別格差といったものを乗じて批准した価格が1平方メートル当たり3万6,300円という金額になっているとの答弁がありました。
 次に、養護老人ホームの入所者数の見込みはどのぐらいを想定しているかとの質疑に対して、現在の入所者が67名で、その方について引き続き入所していただく。定員は100名で、現在待機者が3名いるが、今後新しい施設になることによって入居需要はどの程度上がってくるのか、現実には慈光園に入りたいが、今の施設を見て二の足を踏んでいるなど、そういった方も少なくないと思うので、そのあたりの予測が難しいとの答弁がありました。
 次に、耐震補強対策事業について、これですべての小中学校の耐震補強が完了するのかとの質疑に対して、今回の補正ではまだ完了せず、平成24年度ですべて終わる予定との答弁がありました。
 質疑終了後、本案に関し討論に付したところ、慈光園について、これから7月末には実施設計が完了し、9月議会には建設工事費が上程されるというスケジュールになっているということだが、業者や市民、議会から出されるいろいろな意見をきめ細かく集約し、8月の会派説明のときに手直しがきかないということがないよう、早目早目に相談、説明すべきことはするという説明責任を果たしていただき、立派なものをつくってほしいということを要望して賛成するとの意見が述べられました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第53号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、議案第54号、平成21年度新居浜市一般会計補正予算(第4号)における当委員会関係分は、第1表歳入歳出予算補正中、歳出、第3款民生費及び第10款教育費であります。
 本案について質疑の概要を申し上げます。
 まず、金子小学校放課後児童クラブの新設について、金額的に高額となっているようだが、構造及び施設内はどのようになっているのかとの質疑に対し、軽量鉄骨づくり2階建てで、延べ床面積が136.16平方メートル。天井、壁、床には断熱材を取り入れるようにしている。床、屋根、階段などの形状等具体的な仕様については、今後実施設計までに詰めていきたいと考えている。一般の住宅と比べると、グレードは落ちるものにはなっている。また、中は手洗い場、作りつけの棚、押し入れ、靴箱があり、不足するものは備品購入費により補充する。エアコンは1階、2階にそれぞれ設置し、この費用については工事費に含まれているとの答弁がありました。
 次に、現在、金子小学校の放課後児童クラブを利用している児童の人数と、新設後の増加の可能性について伺いたいとの質疑に対し、現在の登録児童数は約70人で、新しいプレハブ施設は登録児童数約120人を想定している。金子小学校と同規模の高津小学校では、現在127人の登録児童数となっているので、高津小学校と同規模までは児童数がふえても受け入れできるように考えているとの答弁がありました。
 次に、今回、国の補正により実施可能となった金子小学校以外の放課後児童クラブの施設についても問題点のあるところは多いと思うが、これについてはどのように考えているのかとの質疑に対して、現在、年次計画を立てて順次施設整備を考えている放課後児童クラブは他に中萩小学校、垣生小学校、船木小学校、高津小学校がある。今年度は大生院小学校を整備する。これらの放課後児童クラブについては、余裕教室の活用を図れる可能性があり、その場合は県の安心こども基金による補助が受けられるので、これを活用すべく協議を進めているとの答弁がありました。
 次に、太陽光発電は1校当たり10キロワットということだが、これは学校の規模にかかわらず10キロワットなのか。10キロワットでどれぐらいの電気が賄えるのか。また、環境教育につながる取り組みは考えているのかとの質疑に対し、大規模校、小規模校に関係なく、今回10キロワットで計画している。10キロワットで年間どれぐらいの発電量になるかについては、1万1,000キロワット時ぐらいと想定される。一般的な家庭での年間消費電力が約4,500キロワット時なので、一般家庭の2軒分ぐらいは発電できると予測している。また、1日の発電量がわかる表示モニターを各校に設置し、パネル本体とそのモニターを活用して環境教育ができるように考えているとの答弁がありました。
 次に、焼却炉の撤去について、中学校と公立幼稚園については完了ということであるが、思い切ってすべて完了してほしかった。ダイオキシンの検査はこれまでどのように行ってきたのか、また撤去処分についてはどのような方法により行ってきたのかとの質疑に対し、厚生労働省及び文部科学省の指導により焼却炉が使用禁止となり、新居浜市においては事前のダイオキシン検査は行っていない。撤去処分については、イージーエスが焼却炉解体のノウハウを持っており、イージーエスに搬入可能な焼却炉について今回選んでいるとの答弁がありました。
 次に、小中学校のパソコン整備について、パソコンは各小中学校すべての先生方に1台ずつ整備するのかとの質疑に対して、栄養職員及び事務職員以外の教員全員という国の指針に基づき、新居浜市では643台を予定しているとの答弁がありました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第54号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上で福祉教育委員会の報告を終わります。
○議長(村上悦夫) 次に、岩本市民経済委員長。
○8番(岩本和強)(登壇) ただいまから市民経済委員会の報告をいたします。
 本委員会は6月15日に委員会を開催いたしました。
 本委員会に付託されました議案第54号につきまして、委員会における審査の経過及び結果について御報告申し上げます。
 議案第54号、平成21年度新居浜市一般会計補正予算(第4号)の審査における当委員会関係分は、第1表歳入歳出予算補正中、歳出、第2款総務費、第1項総務管理費、6目生涯学習費、12目男女共同参画費、13目女性センター費、第6款農林水産業費、第7款商工費であります。
 本案について、質疑の概要を申し上げます。
 まず、女性総合センター整備事業については、エアコンの更新となっているが、全部を更新するのか、それとも一部を更新するのかとの質疑に対し、全部ではなく、今回の整備対象外となるのは屋上に設置の空冷ヒートポンプチラーと、多目的ホールの2カ所であるとの答弁がありました。
 次に、女性総合センター外壁タイル落下防止工事を昨年行ったが、今回の工事による影響はないのか、また外壁工事についてはどうなっているかとの質疑に対し、去年の6月に工事費418万6,000円でタイル落下防止工事が終了している。落下の危険性はなく、今回の空調工事によるタイルへの影響はないと考えるとの答弁がありました。
 次に、高齢者生きがい創造学園のグラウンドのフェンス改修について、フェンスの高さ等はどうなっているかとの質疑に対し、今回の工事については、北側の116メートル、東側の68メートル、南側の56メートル及び駐車場内にある既存の基礎撤去が40メートルとなっており、全面的に改修を行う。高さについては、現在と同じ高さの2メートルで改修を行いたいとの答弁がありました。
 次に、緊急雇用男女共同参画市民意識調査事業費については、前回も調査を行っているが、今回雇用される方が取りまとめを行うのか、またサンプル数はとの質疑に対し、男女共同参画計画を策定するに当たり、9月から翌年の2月までの6カ月間で臨時職員1名を雇用し、調査を実施する。調査項目については、家庭、職業、社会活動の事項について、前回の調査に比べ、どのような変化があったかの視点で調査を行う。調査方法については、20歳以上の方1,000人を無作為抽出し、調査する予定にしている。また、今回の緊急雇用では、調査の集計を主に行っていただくことを考えているとの答弁がありました。
 次に、市民の森整備事業について、遊具を更新するとのことだが、何を更新するのかとの質疑に対し、老朽化した遊具7基を撤去し、幼児用と児童用の複合遊具2基を新たに設置し、5基を修繕する予定としているとの答弁がありました。
 次に、現在の遊具は注意事項や遊具の紹介の表示がないので必要だと思う。また、遊具は木製がほとんどだが、点検等の体制はどうなっているのかとの質疑に対し、表示については今後検討させていただく。点検については、職員の目で見たり、実際に使用してみて確認を行っている。また、年1回、専門業者に対し点検を委託しているとの答弁がありました。
 また、市民の森については、学習館の中の展示内容が5年以上変わっていないものが大半という印象を受ける。色あせて古くなったり、壊れたままの展示というのは、子供が行っても楽しくない。多額の費用が必要とも思わないので、学習館の展示内容を見直すべきであるとの意見が述べられました。
 次に、緊急雇用新居浜特産品調査事業費については、半年かけて小売店、飲食店の特産品の販路開拓をするとなっているが、販路開拓先を見つけるのか、どのようにすれば販路開拓になるのかのどちらで進めていくのか。また、どういった業種の中から100事業所を選んだのかとの質疑に対し、まず今回の調査では、製造小売業や飲食店を中心に、100事業所で企業訪問調査を行い、特徴やこだわりを持ったサービス等の特徴的なものを挙げていき、販路開拓等の支援の検討資料としたい。また、対象業種は主に物産関係ということで、例えば製造小売業ではパン製造小売業、菓子製造小売業、食料品製造業や飲食店等を対象に選ぶことにしているとの答弁がありました。
 次に、農道維持管理事業の5,000万円については、農業関係にとっては近年まれに見る事業費だと思うが、事業の中身について具体的に説明をしてもらいたいとの質疑に対し、5,000万円の内訳として、農道舗装については道路改良工事1カ所と安全施設設置工事1カ所を含め2,360万円、水路改修については14カ所2,640万円で、合計5,000万円であるとの答弁がありました。
 質疑終了後、本案に関し討論に付したところ、今回は緊急経済対策という形が多く含まれている中で、事業を円滑に行いながら、市民の方々によくやっているという形が見えるように、しっかりと取り組んでいただきたいことを申し上げて賛成する。また、高齢者生きがい創造学園整備事業については、広瀬のグラウンド、お茶畑を含め、これからの少子高齢化社会の中であの場所をどう生かすかということをぜひ考えていただきたい。また、緊急雇用新居浜特産品調査事業費については、国の景気対策の一つであるが、それだけで終わったのではいけないと思う。行政としても工夫をしながら取り組んでいただくことを申し上げて賛成とするなどの意見が述べられました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第54号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上で市民経済委員会の報告を終わります。
○議長(村上悦夫) 次に、藤田環境建設委員長。
○13番(藤田豊治)(登壇) ただいまから環境建設委員会の報告をいたします。
 本委員会は6月12日に委員会を開催いたしました。
 本委員会に付託されました議案第51号、議案第54号及び議案第55号の3件につきまして、委員会における審査の経過及び結果について御報告申し上げます。
 まず、議案第51号、新居浜市建築関係手数料条例の一部を改正する条例の制定について御報告申し上げます。
 本案について、質疑の概要を申し上げます。
 長期優良住宅の長期とは何年を指すのかとの質疑に対し、制度的にはおおよそ3世代、75年から90年ぐらいを目安としているとの答弁がありました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第51号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、議案第54号について御報告申し上げます。
 議案第54号、平成21年度新居浜市一般会計補正予算(第4号)の審査における当委員会関係分は、第1表歳入歳出予算補正中、歳出、第4款衛生費及び第8款土木費であります。
 本案について、質疑の概要を申し上げます。
 まず、太鼓大橋以外の橋の補修の必要はないのかとの質疑に対し、港務局が管理しているのは5橋ある。その中で、特に傷みの激しい太鼓大橋について今回補修し、その他の橋は調査しているとの答弁がありました。
 次に、多喜浜第一岸壁の北側は掃きだめになり見苦しい状況だが、将来この部分についても岸壁の整備を考えているかとの質疑に対し、多喜浜第一岸壁の北側については、ごみや土砂がたまっている状態であり、今後、港湾計画に加えることも含め、考えていきたいとの答弁がありました。
 次に、マリンパークのふれあい広場は供用開始時から真ん中に大きな水たまりができる。また、キャンプ場北側の芝生は排水設備を1カ所設けているが、ここも雨が降ったらどうにもならない。キャンプ場の排水もかなり悪い。もう少しきめ細かに見てほしいとの質疑に対し、ふれあい広場については、今回、暗渠排水管を埋設するが、水はけが悪いことは認識している。キャンプ場についても排水等を確認し、今後詰めていきたいとの答弁がありました。
 次に、ふれあい広場に隣接する丘に植えている桜の木が最初の3分の1になってしまっている。整備する考えはないかとの質疑に対し、桜が育たないことについては確認しており、低木ではなく、何年かたった桜を植えるということを計画し、その際には土壌改良等についても考えたいとの答弁がありました。
 次に、公共下水道事業特別会計に一般会計からどのぐらい繰り入れているかとの質疑に対し、平成20年度は約14億8,900万円、平成19年度は約27億1,800万円である。額に違いがあるのは、繰上償還分を繰り入れできるようになっているためである。それがなければ、15億円ほどの繰り入れであるとの答弁がありました。
 次に、一般下水路整備事業に関して、遊水池底張とは何かとの質疑に対し、白浜、黒島、西原遊水池であるが、年1回程度しか草刈りができず、草がかなり茂っており、除草、掃除、ヘドロの除去を行う。ヘドロを除去した後は、コンクリート張りし、草が茂らないようにする。かねてから地元からの要望があり、この機会に計上したとの答弁がありました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第54号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、議案第55号、平成21年度新居浜市公共下水道事業特別会計補正予算(第2号)について御報告申し上げます。
 本案につきまして、理事者より詳細なる説明を聴取し、審査いたしました。
 以上の経過を経て採決の結果、議案第55号については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上で環境建設委員会の報告を終わります。
○議長(村上悦夫) これより質疑に入ります。
 ただいまの各常任委員長の報告に対して質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(村上悦夫) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。岡崎溥議員。
○18番(岡崎溥)(登壇) 日本共産党の岡崎溥です。
 ただいまから議案第52号についての反対討論をしたいと思います。
 新居浜市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定についてであります。
 この条例案は、国民健康保険法施行令の一部改正に伴い、保険料の介護納付金賦課限度額の見直しを行うために提出されたものでございます。新居浜市国民健康保険条例第12条の5、介護納付金賦課額は9万円を超えることができないというものを10万円に改めるものであります。
 現在の国民健康保険料の算定方式は、医療分、介護分、そして後期高齢者支援金分ということで、3本立てとなっております。今、最高額は医療分が47万円、介護分が9万円、後期高齢者支援金分が12万円で、合わせて最高額が68万円ですが、介護分の上限を10万円に改めて、合わせて69万円とするというものでございます。
 この影響は、約200世帯前後になるということのようであります。最高額で1万円増となります。市民の負担をさらにふやすものでございます。幸いにも、そのほかのほとんどの方、中低所得者層の保険料は増減はないということでございます。
 介護保険制度関係の財政状況ということについて、2つの点に触れてみたいと思います。
 その一つは、介護給付費準備基金の問題であります。全国的には介護取り上げということで、給付抑制の影響で、その残高が2008年度末見込みで全国で約3,800億円、4年前の約2倍の水準になっているということでございます。最近では、厚生労働省でさえ、介護保険制度は計画期間内に必要となる保険料については、各計画期間内における保険料で賄うことを原則としているのだ、ということでございます。保険料が不足する場合は、財政安定化基金から貸し付け等を受けることができるし、また被保険者は死亡や転居等によって被保険者でなくなる場合があるということから、基本的には次期計画期間内において歳入として繰り入れるべきものであるというふうに、各市町村に対しまして介護給付費準備基金の取り崩しを求めているほどであります。
 参考までに、新居浜市では1億2,500万円を2009年度から3年間で繰り入れていくことになっているそうであります。
 2つ目は、財政安定化基金の問題であります。
 市町村の介護保険が赤字になったときに、交付、貸し付けをするために、各都道府県ごとに設置されているものであります。財源は、国、県、市がそれぞれ3分の1ずつ負担しております。この中に税は1円も含まれておりません。65歳以上の方が納めた介護保険料だけで賄われているものであります。会計検査院が基金需要を大きく上回る保有で、規模を縮小すべきだというふうに改善を指示しているほどでございます。極めて健全な財政を維持している状況であります。
 そもそも介護保険料が高くなっている最大の原因は、介護保険の導入時に公的介護の費用に占める国庫負担の割合を50%から25%に引き下げたことにあります。介護保険財政を健全化させるためには、国庫負担の今の25%という割合を計画的にもとの50%に戻すということが必要であると思います。
 したがいまして、今回の介護納付金賦課限度額の引き上げについては、市民の負担をさらに引き続いてふやしていくことになりますので反対したいと思います。
 以上で議案第52号についての反対討論を終わります。どうもありがとうございました。
○議長(村上悦夫) 以上で通告による討論は終わりました。
 これにて討論を終結いたします。
 これより採決いたします。
 採決は分離して行います。
 議題のうち、まず議案第52号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
○議長(村上悦夫) 起立多数であります。よって、議案第52号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第48号ないし議案第51号及び議案第53号ないし議案第55号の7件を一括採決いたします。
 以上の7件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。以上の7件はいずれも委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(村上悦夫) 御異議なしと認めます。よって、議案第48号ないし議案第51号及び議案第53号ないし議案第55号の7件はいずれも原案のとおり可決されました。
 ここで、当初申し上げましたとおり議員全員協議会を開きますので、この際、暫時休憩いたします。
  午前10時50分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午前11時34分再開
○議長(村上悦夫) 休憩前に引き続き会議を開きます。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  日程第3 請願第2号
○議長(村上悦夫) 次に、日程第3、請願第2号を議題といたします。
 本件に関し、福祉教育委員長の報告を求めます。西本福祉教育委員長。
○6番(西本勉)(登壇) ただいまから福祉教育委員会の報告をいたします。
 本委員会に付託されました請願第2号につきまして、委員会における審査の経過及び結果について御報告申し上げます。
 請願第2号、後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書の提出方についてでありますが、本請願の趣旨は、制度開始から1年が経過した後期高齢者医療制度について、制度の廃止及び国の医療予算をふやし、高齢者が安心して医療を受けられるようにするよう、関係行政庁に対し意見書の提出方を請願されているものであります。
 本件につきまして、理事者の参考意見も求め討論に付したところ、理事者からの参考意見にもあったように、制度ができて1年経過したが、最近では制度に対する不平不満の声は聞かれなくなり、制度の存続に問題はないとのことであり、不採択としていただきたいとの意見が述べられました。
 以上の経過を経て採決の結果、請願第2号については、賛成少数をもって、お手元に配付の請願・陳情審査報告書のとおり不採択とすべきものと決しました。
 以上で福祉教育委員会の報告を終わります。
○議長(村上悦夫) これより質疑に入ります。
 ただいまの福祉教育委員長の報告に対して質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(村上悦夫) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので発言を許します。高須賀順子議員。
○7番(高須賀順子)(登壇) 日本共産党の高須賀順子です。
 後期高齢者医療制度の廃止を求める請願に賛成の立場で討論します。
 わずかな年金でこんなに保険料を取られたらとても生きていけない、長生きは罪なのですか。自公政権が2008年4月実施を強行した後期高齢者医療制度は、日本列島を揺るがす怒りが沸き起こりました。75歳という年齢を重ねただけで、今まで入っていた国民健康保険や政府管掌健康保険から追い出され、保険料は年金天引きされ、払えない高齢者からは保険証を取り上げる。新居浜市の後期高齢者医療保険料未納者からは、8月からはひとまず6カ月の短期保険証を発行するそうですが、その先は不明であります。
 健康診断から外来、入院まで、あらゆる段階で安上がりの差別医療を押しつける、こんなひどい制度はありません。しかも時がたてばたつほど、国民負担も高齢者の差別医療もどんどんひどくなっていく仕組みです。
 後期高齢者医療制度は廃止しかない、その第1の理由は、医療費削減を目的にして、75歳以上の高齢者を差別することは、どんな理由があっても許されないからであります。
 どうして75歳以上だったら国民健康保険や政府管掌健康保険から追い出し、別枠の制度に囲い込む必要があるのか。政府のねらいは、高齢者を別枠の医療保険に囲い込み、重い負担を押しつけ、診療報酬、医療の値段を別立てにすることで、安上がりな差別医療を押しつけることです。
 実際、厚生労働省の試算では、2015年度には医療費全体の削減額3兆円のうち2兆円を、団塊の世代が75歳を迎える2025年度では8兆円削減のうち5兆円を75歳以上の医療費削減で捻出するとしています。
 高齢者の医療費をイの一番に削減するために、後期高齢者医療制度はつくられたのです。後期高齢者医療制度などという制度をつくった国は世界のどこにもありません。命と健康にかかわる医療に、年齢での差別と高齢者への新たな負担増を持ち込み、長年社会に貢献してきた高齢者に苦しみを強いる、これほど人の道に反した政治があるでしょうか。この間、自公政権は老年者控除の廃止など増税を押しつけ、介護保険も改悪し、年金も減らしてきました。その上に高齢者差別の医療制度です。高齢者をどこまでいじめるのか、不安と怒りの声が沸き起こるのは当然であります。
 その第2の理由は、この制度は存続すればするだけ、ますます過酷な痛みを高齢者と国民に押しつけるということです。後期高齢者医療保険料は2年ごとに見直され、75歳以上の人口がふえれば自動的に値上がりする制度になっています。長寿の人がふえるだけで保険料が値上げになるのです。その上に医療技術の進歩などで1人当たりの医療給付費がふえれば、もっと値上がりする仕掛けになっています。
 2008年に7万2,000円とされる全国平均の保険料は、75歳以上の1人当たり医療給付費や人口が政府の予想どおりふえ続ければ、団塊の世代が後期高齢者となる2025年には約16万円などと、2倍以上になると試算されています。保険料を年金天引きしたのも、どんどん値上げしても取りはぐれがないようにするためです。年金を減らしながら保険料だけは有無を言わさず取り立てる、こんな強引な取り立てに高齢者の怒りと不信が広がるのは当然です。
 差別医療が導入され拡大される、75歳を超えたというだけで、病気の予防から外来、入院まで差別医療が始まります。2008年2月から3月にかけて新しい診療報酬などが決まり、差別の具体的な仕組みが国民にも明らかになり、今、政府はその怒りの前に一部の手直しをやってはおりますが、基本的には変わりません。
 健康づくりは要らないとばかりに健康診断を行政の義務から外してしまいました。現代版うば捨て山とも言われる血も涙もないこの制度の害悪は、制度の一部見直しで解決できるものではありません。日本国憲法第25条の生存権、日本国憲法第14条の法の下の平等を踏みにじる高齢者差別法は、撤廃するしか解決の道はありません。
 後期高齢者医療制度を廃止すべきだという声は大きく広がっています。地方議会での制度廃止を求める意見書などの採択は667議会、署名は国会請願だけで約700万人、要請署名や医師会の署名などを含めて、優に1,000万人を超す状況であります。
 政府は小手先の見直しで、この希代の高齢者差別制度を延命させるのではなく、きっぱり廃止すべきであります。そして、国の医療予算をふやし、安心して医療が受けられるようにすることを求めています。
 既に、参議院では、日本共産党など野党4党で廃止法案を可決いたしました。政治的立場や社会保障制度への考え方の違いはあっても、この後期高齢者医療制度廃止の一点で、高齢者や医療関係者を初め、党派や世代を超えた大きな共同の輪を広げることを心から呼びかけ、賛成の討論といたします。
○議長(村上悦夫) 以上で通告による討論は終わりました。
 これにて討論を終結いたします。
 これより請願第2号を採決いたします。
 本件に対する委員長の報告は不採択であります。請願第2号は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
○議長(村上悦夫) 起立多数であります。よって、請願第2号は不採択と決しました。
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  日程第4 委員会閉会中の継続審査
○議長(村上悦夫) 次に、日程第4、委員会の閉会中の継続審査を議題といたします。
 市民経済委員長及び環境建設委員長から、目下委員会において審査中の事件につき、会議規則第102条の2の規定により、お手元に配付いたしました申出書のとおり、閉会中の継続審査の申し出があります。
○議長(村上悦夫) この際、暫時休憩いたします。
  午前11時46分休憩
―――――――――― ◇ ――――――――――
  午前11時46分再開
○議長(村上悦夫) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 採決は分離して行います。
 まず、請願第3号については、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに賛成の議員の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
○議長(村上悦夫) 起立多数であります。よって、請願第3号については、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決しました。
 次に、請願第4号を採決いたします。
 本件は、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに賛成の議員の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
○議長(村上悦夫) 起立多数であります。よって、請願第4号については、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決しました。
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  日程第5 委員会の所管事務調査
○議長(村上悦夫) 次に、日程第5、委員会の所管事務調査を議題といたします。
 各委員長から、お手元に配付いたしております所管事務調査表のとおり、それぞれ調査を行いたいとの申し出があります。
 お諮りいたします。本件は各委員長の申し出のとおり決定することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(村上悦夫) 御異議なしと認めます。よって、本件は各委員長の申し出のとおり決定されました。
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  日程第6 議員の派遣
○議長(村上悦夫) 次に、日程第6、議員の派遣を議題といたします。
 お諮りいたします。お手元に配付いたしております議員派遣一覧表のとおり、議員を派遣いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(村上悦夫) 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
 なお、この際、申し上げます。ただいま決定いたしました議員派遣の内容につきまして、諸般の事情によって変更が生ずる場合には、議長に御一任をお願いいたします。
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  議案第56号、議案第57号、諮問第1号
○議長(村上悦夫) お諮りいたします。ただいま市長から議案第56号、議案第57号及び諮問第1号の3件が提出されました。この際、これを日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(村上悦夫) 御異議なしと認めます。よって、この際、議案第56号、議案第57号及び諮問第1号の3件を日程に追加し、議題とすることに決しました。
 議案第56号、議案第57号及び諮問第1号の3件を一括議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。佐々木市長。
○市長(佐々木龍)(登壇) ただいま上程されました議案第56号、議案第57号及び諮問第1号につきまして、提案理由の説明を申し上げます。
 まず、議案第56号、新居浜市教育委員会の委員の任命につきましては、新居浜市教育委員会の委員桑田敬子氏は、平成21年6月26日をもって任期が満了いたしますので、新たに委員の任命を必要といたしますため、新居浜市教育委員会の委員に三木由紀子氏を任命するにつきまして御同意をいただきたく本案を提出いたしました。
 次に、議案第57号、瀬戸内運輸株式会社取締役の推薦につきましては、瀬戸内運輸株式会社取締役石川勝行氏は、平成21年6月29日をもって任期が満了いたしますので、新たに取締役の推薦を必要といたしますため、瀬戸内運輸株式会社取締役に石川勝行氏を推薦するにつきまして御同意をいただきたく本案を提出いたしました。
 次に、諮問第1号、人権擁護委員の候補者の推薦につきましては、人権擁護委員野口敦子氏は、平成21年9月30日をもって任期が満了いたしますので、新たに委員の候補者の推薦を必要といたしますため、人権擁護委員の候補者に野口敦子氏を推薦いたしたく本案を提出いたしました。御審議よろしくお願い申し上げます。
○議長(村上悦夫) これより質疑に入ります。
 議案第56号、議案第57号及び諮問第1号の3件に対して質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(村上悦夫) 質疑なしと認めます。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第56号、議案第57号及び諮問第1号の3件については、会議規則第38条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(村上悦夫) 御異議なしと認めます。よって、議案第56号、議案第57号及び諮問第1号の3件については、委員会の付託を省略することに決しました。
 これより討論に入ります。
 討論の通告はありません。よって、討論なしと認めます。
 これより採決いたします。
 採決は分離して行います。
 議題のうち議案第56号及び議案第57号の2件を一括採決いたします。以上の2件は、いずれもこれに同意することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(村上悦夫) 御異議なしと認めます。よって、議案第56号及び議案第57号の2件は、いずれもこれに同意することに決しました。
 次に、諮問第1号を採決いたします。
 本件は異議ない旨答申することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(村上悦夫) 御異議なしと認めます。よって、諮問第1号は異議ない旨答申することに決しました。
 以上で本日の日程は全部終了いたしました。
 よって、会議を閉じます。
―――――――――― ◇ ――――――――――
  市長あいさつ
○議長(村上悦夫) 市長からあいさつがあります。佐々木市長。
○市長(佐々木龍)(登壇) 閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
 今議会に提案いたしました地域交流センター新築建築主体工事の請負契約を締結するための工事請負契約についてなどを初め、平成21年度一般会計補正予算等重要諸案件につきまして、議員の皆様方には熱心に御審議をいただき、ただいま原案のとおり御議決、御同意を賜ることができました。
 今回、特に約20億円の経済雇用対策関連予算につきましては、追加提出させていただき、御審議、御議決を賜りましたことも、改めてお礼を申し上げます。早急に事業執行に取り組みまして、地域経済の活性化に努めてまいりたいと存じます。
 また、審議の過程で御指摘いただきました御意見、御提言等につきましても、今後の市政運営の中で遺漏のないよう、十分配慮をしてまいります。
 さて、春先からの少雨により、県内の各市町におきましては、地下水位の低下が深刻化し、渇水対策がとられています。当市におきましても、地下水位は徐々に下がってきており、今後の雨量によっては予断を許さない状況になっております。既に、工業用水道におきましては、6月5日から40%の取水制限を行っております。
 このようなことから、あす6月15日には当市における渇水に備え、庁内の情報連絡等を密にし、的確な渇水対策を図るため、庁内組織であります新居浜市水対策情報連絡会議を開催する予定です。市民や事業所の皆様には、節水に御協力をいただきたいと存じます。
 また、6月16日、県内で新型インフルエンザ患者が確認をされました。当市におきましても、6月1日に策定いたしました新居浜市新型インフルエンザ対策行動計画に基づき、対策の実施が円滑に進められるよう、県、医療機関などと連携を図ってまいりたいと存じます。
 また、本年も7月6日の多喜浜校区を皮切りに、8月11日までの間、まちづくり校区集会を市内18校区で開催し、市連合自治会や各校区で設定された市政課題や地域課題について話し合いを行います。地域と行政が一体となった協働のまちづくりの推進のため、多くの議員、そして多くの市民の皆様方の御参加をお願いいたします。
 終わりになりますが、季節もいよいよ夏場に向かってまいります。市民の皆様を初め、議員の皆様にはお体に十分御自愛をいただき、また市民福祉の増進と市政の発展にさらなる一層の御尽力を賜りますよう心からお願い申し上げまして、閉会に当たってのごあいさつとさせていただきます。大変ありがとうございました。
○議長(村上悦夫) これにて平成21年第5回新居浜市議会定例会を閉会いたします。
  午前11時57分閉会